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非課税で親の財産もらった安倍元首相と小渕前大臣
2009年12月15日 掲載
自民党に追及の資格ナシ
鳩山首相の偽装献金問題は、首相自身が15日にも上申書を提出し、来週にも元公設第1秘書の在宅起訴で終結する見通しとなった。
あとは首相本人が上申書で、母親からの資金10億8000万円を「贈与」とするのか「貸し付け」とするのかだが、「贈与」となれば5億円前後の贈与税が発生する見込みだ。
この鳩山献金問題について、自民党は年明けの通常国会でも引き続き追及する姿勢だが、ちょっと待って欲しい。世襲議員がウヨウヨいる自民党に、そもそもそんな資格があるのか。小渕優子・前少子化担当相や安倍晋三・元首相を筆頭に、世襲議員たちは父親が残した巨額資金を政治団体を迂回する形で、“無税”で相続してきた。鳩山首相より悪質じゃないと言えるのか。
●ヘマして贈与税払う鳩山首相
「政治資金の相続は、世襲議員の間では当たり前」(ベテラン秘書)という。その手法はこうだ。
小渕優子の場合、父・恵三元首相の政治資金管理団体から別の団体をはさんで自分の政治資金管理団体へ「寄付」として1億2000万円を流していた。政治団体間の寄付は年間5000万円まで贈与税が非課税になることを利用し、ご丁寧に2年間に分けている。
安倍の場合は、父・晋太郎元外相の政治団体を丸ごと継承。少なくとも4億円余りを非課税で相続している。
鳩山邦夫・元総務相の元秘書で、世襲議員の迂回相続問題を追及してきたジャーナリスト・上杉隆氏がこう言う。
「鳩山家でも当然、無税の資産相続の手法を知っていましたが、『鳩山家は4代にわたって政治家として国民の税金で食べさせてもらっている。人さまにご迷惑をかけているから、税金は多く払うくらいのつもりで払いなさい』というのが安子奥さまの考えでした。小渕氏や安倍元首相の方が追及されてしかるべきです」
鳩山首相に文句を付けるなら、自民党は身内議員に相続税を払わせてからにしてくれ。目クソが鼻クソに「お前がやったことは汚い」と言っても、説得力ゼロだ。
http://gendai.net/news.php?m=view&g=syakai&c=020&no=44005