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http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/4aafe842d98eb0689760806e8019f74e
この数カ月、多くの人々は「八ッ場ダム」は政権交代によって中止されたものと受け止められている。だが、地元は違う。「八ッ場ダムは必ず事業復活する。その証拠に工事は止まっていない」と言う。そんな印象を与えてしまうのは、「本体工事だけ中止、生活関連の工事は継続」という国のあいまいな方針による。今や、「八ッ場ダム観光」の名所となった巨大なT字型の「湖面2号橋」だが、あの道路の工事が続いていることは知られている。「あそこまで出来たのだから、もったいない」という主張もあるだろう。しかし、川原湯温泉のところに、もうひとつの更に巨大な「湖面1号橋」が着工されようとしていると聞いて、とんでもないことだと思う。八ッ場ダムが出来ることを前提に、橋が計画された。中止をするのなら、あの巨大な高さは必要としない。巨額の工事費を垂れ流して、ダム事業中止にともなう「生活再建費用」の財源がありませんなどと言うことになったらどうする。 八ッ場あしたの会のホームページが詳しく「湖面1号橋」のことを書いているのでここで転載をしておくことにする。 [引用開始] 11月30日に群馬県は、八ッ場ダムの全水没予定地である川原畑地区と川原湯地区の代替地を結ぶ「湖面1号橋」の橋脚二基の工事の入札を来年二月に実施すると発表しました。 湖面一号橋は、政権交代後、テレビ映像などで有名になった湖面2号橋、湖面3号橋などとともに、将来の八ッ場ダム湖に架ける目的で計画されました。4本の橋脚のうち、P(ピア)2は今年3月に発注して現在、JR吾妻線の川原湯温泉駅前で基礎工事が行われています。 今回入札するP3、P4は、それぞれ吾妻川と鉄道の間、川原湯温泉入口アーケードの左側に建設されることになっています。工事費の96%は国の負担です。 マスコミでよく取り上げられる湖面2号橋、湖面3号橋がそれぞれ付替県道林岩下線、付替国道145号線の一部を構成しているのに対し、湖面1号橋は付け替え国道から代替地に移転する予定の新川原湯温泉へのアクセス道路で、ダムが中止になれば、その役割は見直される可能性が高いとされています。 この湖面1号橋には次のような問題があります。 (1)現在の川原湯温泉の入口などに巨大な橋脚が四本も立つことになり、周辺の景観が台無しになるだけでなく、水没予定地での生活・営業に大きなダメージを与え、今後の水没予定地の利活用にとって大きな障害となる。 (2)湖面1号橋の川原畑地区側は典型的な地すべり地帯である二社平(じしゃだいら)であって地質が劣悪である。また、川原湯地区側は打越代替地の大沢を大規模に、数十メートル以上の厚さで盛土をするところになるので、両側で橋の安全性に大きな懸念が生じる。 ダム事業の中止方針が発表される中で湖面1号橋の工事がこのまま進められれば、後々大きな禍根を残す可能性があります。ダム事業中止後、地域再生計画を策定する段階でその是非をあらためて検討できるよう、ここで工事を一旦中断する選択肢も考える必要があります。 八ッ場ダムの関係都県で住民訴訟を担う八ッ場ダムをストップさせる各都県の会では、2009年12月3日、湖面一号橋の入札の中止を要請する文書を前原大臣に提出しました。 八ッ場ダムをストップさせる群馬の会 代表 浦野 稔 湖面1号橋の工事入札の中止について(要請) 八ッ場ダム問題の解決のためにご尽力をいただき、ありがとうございます。 テレビ等でよく取り上げられる湖面2号橋、湖面3号橋がそれぞれ付替県道林岩下線、付替国道145号線の一部を構成しているのに対して、湖面1号橋はアクセス道路ですから、ダムが中止になれば、その役割は高いものではありません。この湖面1号橋には次のように看過できない多くの問題があります。 @ 現在の川原湯温泉の入口などに巨大な橋脚が立ちますので、周辺の景観が台無しになり、水没予定地での生活・営業に大きなダメージを与えることは必至です。 以上の問題を考えれば、湖面1号橋の工事入札は中止されるべきです。湖面1号橋は地域再生計画を策定する段階で是非をあらためて検討すべきです。 つきましては、湖面1号橋の工事の入札中止を群馬県に求めてくださるよう、お願い申し上げます。 [引用終了] 八ッ場ダムは実は「事業中止」に至っていない。強烈な巻き返しに決着をつけるためにも、「湖面1号橋」を止めなければならない。国が96%を負担するのだから、ここはしっかり方針を示した方がいい。 |