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2009/12/13 10:00
http://netallica.yahoo.co.jp/news/103932
●鳩山政権の決断次第
米軍普天間飛行場の移設問題の着地点が見えぬ中、日刊ゲンダイ本紙は新たな移設候補地についての“重大な資料”を入手した。
写真は鹿児島県の馬毛島を上空から撮影したもの。馬毛島は、種子島の西12キロにある無人島だ。広さは普天間飛行場の1.75倍。移設候補地として北沢防衛相が省内に調査を指示したことで、政界の注目を集めている。
写真の撮影時期は、今月初旬。島の中央には十字形に延びる2本の滑走路予定地が、はっきりと見える。すぐにも飛行場が造れるほど、島は整備されているのだ。
「写真上は横で、南北に延びる滑走路の長さは4200メートルと、日本最長級です。東西に延びる滑走路も2400メートルで普天間飛行場(2700メートル)とほぼ同クラス。馬毛島は『馬毛島開発』という民間企業が、ほぼ全域を所有しています。この会社の社長が『民間の貨物専用空港を造る』と、島の森林を伐採して空港整備を続けてきたのです」(関係者)
普天間移設をめぐっては、守屋武昌・元防衛次官が、10日発売の月刊誌「中央公論」最新号で「混迷の原因に埋め立て工事の利権が絡んでいる」と指摘。社民党の福島党首が「利権のために基地をつくることは許されない」とカミついたが、馬毛島なら埋め立ては不要だ。イチから滑走路を整備する必要がない分、移設費用は安上がりで済む。
このまま、無人島として眠らせておくのは、もったいない。
「防衛省と地権者との間では、馬毛島について箝口(かんこう)令が敷かれているようです。北沢防衛相は8日の会見で『(馬毛島は)今のところ(移設先の)候補地の対象になっていない』と語っていましたが、現時点で馬毛島を本命視すれば騒ぎが大きくなるとの判断でしょう。グアムの米軍基地を訪問し、グアム移設案を否定したのも、馬毛島移設への地ならしではないか」(防衛省事情通)
鳩山政権の決断やいかに――。
(日刊ゲンダイ2009年 12月10日掲載)
2009/12/13 10:00 更新