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http://www3.nhk.or.jp/news/k10014826681000.html
民主党の小沢幹事長の資金管理団体による土地購入をめぐる問題で、会計事務を担当していた石川知裕衆議院議員が、東京地検特捜部の事情聴取に対し、「購入資金の基にした4億円は、小沢氏の事務所で現金で受け取り、陸山会の金庫に保管していた。数千万円ずつ運び出し口座に入れた」と資金の詳しい流れを説明していることが関係者への取材でわかりました。
この問題は、民主党の小沢幹事長の資金管理団体「陸山会」が、3億4000万円余りで購入した土地をめぐり、収支報告書に記載されていない資金があるなどとして、政治資金規正法違反の疑いで告発されているものです。東京地検特捜部は当時、会計事務を担当していた民主党の石川知裕衆議院議員などから任意で事情を聴くなど、調べを進めています。関係者によりますと、石川議員は事情聴取に対して「陸山会の資金が足りなかったため、小沢氏に頼んで個人資産から4億円を借りた。4億円は、東京・港区元赤坂にある小沢氏の事務所で現金で受け取った」と説明しているということです。そのうえで「4億円は、近くにある陸山会の事務所の金庫で保管し、このうち1000万円余りは土地購入の手付金として支払った。残りのおよそ3億8000万円は、数千万円ずつ運び出し、複数の銀行に分散して入金したあと、ふだん使っている銀行の陸山会の口座に集めて購入資金の基にした」と話しているということです。さらに、この4億円は、3年後の平成19年に別の元秘書が小沢氏に現金で返したということです。石川議員は、こうした資金の流れを収支報告書には記載していなかったことを認めたうえで「みずからが立候補した選挙の準備もあったので、記載を忘れていた」と話しているということです。特捜部は、購入資金に小沢氏本人の資金が充てられたとみられることから、小沢氏本人についても任意での事情聴取を検討していて、複雑な資金の流れを解明する方針です。