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過去の歴史で幾度となく政権転覆に成功してきた米系闇勢力、東京地検特捜部が今回は国民に選任された民主連合政権の打倒を目指して、血まなこになっている。
しかし今回は「平成維新」ともいうべき国民主権の政権樹立であり、過去の対米隷属、利権守旧派の政権とは違う。検察はこの大きな歴史の変革をどう捉えているのか、今回も思惑通りにいくと思っているのだろうか?
本稿はこの歴史的変革の断面を見事に描き出しているようだ。
(以下、転載)
忙しい日々の中で、
流れるように入って、出てを繰り返すニュースを、
日々見ていると、それでもあらためて感じることだが、
今、日本は、政権交代を超えて、
激しい「権力闘争」に入っているのだな、
ということを実感する。
冷戦終結の時もそうだったが、歴史の転換点にあっては、
あまりのスピードにさほど意識することもないが、
振り返って考えると、あれがものすごいことだったんだな、
ということに気づく、
われわれ日本人は今、ものすごい歴史の転換点に、
やはり立っているのではないかと思う。
結局、今、起こっていることは、
まず、
国民世論を背景とした、民主党を中心とする「新政権」と、
植草一秀氏が名づけたところの、いわゆる「悪徳ペンタゴン」、
アメリカ、マスコミ、既得権にむらがる守旧派の財界勢力、
それから官僚といった自民党を中心とする「既得権益」との
激烈な権力闘争が行われているわけである。
たとえば、日々のニュースを見ていても、
一般国民も、何かこう、これは「おかしい」ということに、
ずいぶんと気づいているのではないか。
毎日、ニュースはトップ報道で、
「鳩山故人献金」の問題から、
最近では、小沢幹事長の奥沢の土地購入をめぐって、
石井議員に疑惑が持ちあがっているだの、
当の小沢幹事長に、東京地検が任意聴取をするだの、
連日にわたって、
猛烈なネガティブキャンペーンが仕掛けられるわけであるが、
しかし、この「関係者によると」とする、
つまり東京地検であるが、
この連中は、もはや、何が正義で、何が悪かという、
善悪の判断を超えて、
自らの保身のために、
なにがなんでも、民主党のトップを逮捕まで持ち込もうとする、
もはや「怨念」というか、「焦り」すら感じる。
だが、これは民主主義国家・日本にとって、
非常に不幸なことであり、
検察が、今にはじまったことではないとはいえ、
このように、自らの利権や政治的意図をもって、
国民から選ばれた政府指導者を逮捕できるということは、
もはや日本が、裁判所が民主政府を否定するトルコや、
また、軍隊が毎回クーデターを起こすタイと同じレベルの
仮想・民主主義国であることを世界に証明するだけのことであり、
あまりの見苦しさに、ため息の出る思いである。
これまでも「国策捜査」を乱発してきた東京地検が、
この一年間で、国民から失った信頼というのは、
非常に大きすぎるものがある。
もはや、検察が公正中立であると信じている人なんて、
よほど世の中のことに無関心であるか、
または、よほどのバカでもないかぎり、いないのではないか。
同様に、官僚や既得権益、またはアメリカの御用宣伝機関である
御用マスコミについても同様である。
もちろん、良識のあるディレクターや、記者は、
それぞれの組織の圧力の中で、
ちゃんとした報道をしようとがんばっている人もいるが、
しかし、その全体として伝わってくる「御用メディア」の体質は、
部数や、視聴率の激減と比例して、
国民からの信頼もどんどん失っているのではないかと思う。
さて、われわれ国民からして困るのは、
マスコミにしても、検察にしても、
このように、自らの利権のために動いているということが、
もう見えてしまったときに、
いったい何が真実であるか、ということを、
つかむのが非常に難しいことである。
たとえば、一連の小沢一郎批判、民主党批判がある。
本来であれば、政権与党、政権の実力者として、
われわれ国民も厳しい目で監視をしなければいけないところだが、
あまりにもマスコミや、検察の攻撃が低俗であるがために、
これは、既得権益が自らの保身のために、
言いがかり的な攻撃をつづけているだけだろうな、
というように見えてしまって(まず、実際、そうなのだが)、
民主党や、小沢一郎の本当の問題点が見えにくくなっているのである。
他方、小沢一郎が、民主党の幹事長室に陳情を一本化したといっても、
これもやっぱり、自民党から権力の源泉を奪い取り、
「既得権益」を打破しようとしているんだろうな、
ということも、これもまた真実であろうし、
一方で、たしかに小沢一郎に権力が集中しつつあることもリスクであるし、
ただ、権力闘争とは、つまり戦争でもあるのだから、
なにがなんでも勝利するためには、
今の小沢一郎の「蛮勇」もやっぱり日本の政治史においては、
必要なことであるなとも思うし、
こういうことを、あれこれ考えながら見てくると、
なかなか今の日本の政治、権力というのが、
何が正しくて、何が問題なのか、ということが見えにくくあるのである。
普天間の問題をとっても、
これまでのような「アメリカの属国」ではだめだが、
しかし、「反米」になる必要もなく、「親米」にとどめる
距離感はどの程度のものか。
いっぽうで、中国、韓国、ロシアとのパワーバランスはどのようにあるべきか。
財政の問題をとっても、
借金のことも確かにあるが、しかし、
加速度的に進む少子高齢化や、また日本の経済が疲弊している状況にあっては、
思い切った、経済対策も重要は重要であるし、
本来であれば、こういった問題も、
「何が国益であるか」という観点にたって、考えなければいけないのだが、
官僚、マスコミ、検察をはじめ、
日本の権力というのは、私利私欲で動く「既得権益」に制圧されているので、
そこが、自らの利権を失わないように、断末魔の叫びのような抵抗をつづけるために、
本当に、本質が見えにくくなっているのである。
さて、藤井財務大臣が辞意を固めたという報道がなされている。
普通に考えれば、一時入院をした健康の問題や、高齢の問題もあるので、
この予算策定を機に、ということを考えるのが普通だが、
さっそく、御用マスコミは、「小沢一郎の逆鱗にふれた」などと、
政権攻撃のための、確信犯的なネガティブキャンペーンに利用をする。
だから、われわれ国民としては、
いちいちニュースを見るために、本当の情報にアクセスしにくくなっている。
実際は、本当のところは、
積極財政派の亀井大臣や、また財務省官僚との間にたって、
藤井財務相自身も、相当に、体力や、神経も磨耗していって、
寿命をすりへらすまでになっていたのだろう。
われわれ国民は、こういうときに、
御用マスコミの宣伝にのって、いちいち短絡的な見方をするのでなく、
まず、この「平成の無血革命」というたいへんな時期に、
高齢で、健康問題があるにもかかわらず、
財務大臣という大命を、
命を削る思いで、引き受けてくれた藤井財務相に感謝をすべきである。
藤井氏からすれば、
15年前にも、大蔵大臣は経験しているわけで、
自らの地位や、名誉にこだわって、この重責をやっているわけでなく、
まさに、国家、国民のために、この大役を引き受けてくれているわけだ。
「平成維新」はまさに今、はじまったところで、
明治維新のことを考えても、函館戦争や、西南戦争、廃藩置県など、
さまざまな武力衝突や、権力闘争があったように、
あと2-3年は、日本国内でも、相当な混乱はあるであろう。
しかし、21世紀も日本が平和で豊かな国であるために、
それは今、必要な変革でもある。
世界は変わりつつある。
アメリカ一国が超大国である時代はもはや終わった。
これから、どんどん多極化の時代に入る。
日本自身も、100年先、200年先を考えて、まさに今、変わるべきときにきている。