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http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2010-01-05/2010010501_04_1.html
2010年1月5日(火)「しんぶん赤旗」
統一協会、民主に接近
集団結婚参加者が選挙応援
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霊感商法などの反社会的活動をしている統一協会(世界基督教統一神霊協会)の政界浸透が目立っています。従来の自民党とのパイプに加え、民主党の国・地方議員への接近が最近の特徴です。
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昨年8月の総選挙で大阪2区から初当選した萩原仁議員(民主党)陣営の選挙違反で、大阪府豊中市と奈良市の男が逮捕されました。公示前に、電話による投票依頼をした運動員らに現金を渡して公選法違反に問われたもの。豊中市の男は大阪地裁で懲役1年6月(執行猶予5年)、奈良市の男は略式起訴で罰金刑になりました。
■逮捕の男
2人はともに統一協会関係者。豊中市の男は統一協会内部で6000双と呼ばれる1982年10月の集団結婚(合同結婚)に、奈良市の男は88年10月の集団結婚(6516双)に参加しています。
萩原氏の事務所は「知らなかった」とし、運動員にした経過は明らかにしていません。
同党の室井邦彦参院議員(比例区)は07年選挙のビラに日本統一協会最高実力者(韓国人)とのツーショットを掲載するほどの関係。統一協会の会合で「(文鮮明教祖の)日本入国のため努力する」と発言し、妻の室井秀子衆院議員(近畿比例)も統一協会の集会の熱心な参加者と伝えられています。
文鮮明をたたえる集会であいさつしたとされる南関東の衆院議員(小選挙区)もいます。同議員直系の地元市議は霊感商法の店舗の代表取締役経験者。
統一協会の政界浸透は選挙応援や秘書の提供などによって行われてきました。その時は勝共連合や平和連合の名前を使うこともあります。最近脱会した女性は自民党や民主党だけでなく、他の党候補の運動員もつとめ、駅頭の「おじぎ作戦」をしたと証言しています。
■便宜図る
議員や候補者が当選後に課せられるのは、韓国での修練会に参加することや協会への便宜を図ること。
外国での犯罪歴で日本入国が禁止されている文鮮明が92年に「特例入国」できたのは金丸信自民党副総裁(当時)が法務省に口利きをしたから。この時はほかに6人の自民党議員が協力しています。
昨年、霊感商法で初の懲役判決があった「新世」事件では当初、統一協会本部への捜索も伝えられていました。これを阻止するために複数の自民党議員が司法当局に働きかけたという情報も、全国霊感商法対策弁護士連絡会の集会で報告されています。
日本統一協会は昨年7月、政界とのパイプ役だった梶栗玄太郎元国際勝共連合理事長を会長にすえました。霊感商法の刑事摘発がすすみ、宗教法人の認証取り消し問題が浮上する状況下での人事として注目されています。
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統一協会(世界基督教統一神霊協会) 教祖は文鮮明。1954年に韓国、日本では59年に設立され、64年に宗教法人認証。洗脳や集団(合同)結婚式で知られるカルト教団です。国際勝共連合やボランティアを装った「野の花会」など偽装組織は全国に300ほどあるといわれます。霊感商法で有罪判決があった「新世」事件では、被告と統一協会との関係が認定されました。最近は信者の地方議会進出が目立ち、選挙支援などを通して国会議員(主に自民、民主)と密接な関係をつくる動きもあります。