★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK76 > 1177.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
年初の誓い(反戦な家づくり、2010.1.1)【今年が関ヶ原――天下分け目の決戦のときかもしれない】
http://www.asyura2.com/10/senkyo76/msg/1177.html
投稿者 南青山 日時 2010 年 1 月 05 日 08:16:56: ahR4ulk6JJ6HU
 

http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-808.html

世界中のみなさま あけましておめでとうございます

2010年がどうなるのか 誰にもわかりません

政治の世界は参院選を焦点に進んでいくのでしょうが、単純な道のりではなさそうです。
政権交代に直面して右往左往していた反動勢力が、年末を迎える頃から足並みをそろえ、一斉に反撃に転じています。

政権交代は、いろいろな場所で、いろいろな事情で、生活や将来の不安を抱える人々の大きなうねりでした。
しかし、それは反面、組織的な運動や攻勢ではありませんでした。

それに対し、いま一斉に動き出した反動は、明らかに何十年間にもわたって組織され、地縁血縁に始まり国際的な巨大利権までの様々な利害関係に根ざした大運動です。
その迫力は、政権交代を実現した民意のうねりを上回るものがあるといえるでしょう。

民主党や社民党や国民新党に、こうした大反動にたいする備えを望むのは無理というものです。
昨年9月まで、かろうじて民意の受け皿を残したというだけで、それなりに「よくやった」と言うべきで、それ以上を望むのは高望み、無い物ねだりです。

その意味では、なんとかかんとか、ここまで土俵を割らずに残している鳩山政権は、良くやっているのだと思います。
問題は、これからです。

鳩山政権の、第一の課題は「情報発信」です。
これは、前の記事に書いたとおり。
政策は、できることもできないこともあるはず。
しかし、情報発信は自分がやればいいことなので、絶対にやらなくてはなりません。
それほど予算もかかりません。

ツイッターやユーチューブなど、結構やっているようですが、もっともっと広い層に伝わるように、また、国民を巻き込んで行く方向で、情報発信と情報収集をしていただきたい。
逆に言うと、それ以外の特効薬はないでしょう。

なぜ、情報発信が最重要かというと、政権交代の原動力であり後ろ盾は「民意」だからです。
鳩山政権が民意を失ってしまったら、巨大な反動に抗することはできません。
丸裸のケンカになったら、大人と子どもの戦いになってしまう。
民意こそが、鳩山政権の鎧甲であり波動砲でありスペシウム光線なんです。
(って、歳がばれるか)

では、ひるがえって、私たち民意の「民」は何をしたらいいのでしょうか。
デモや集会も大事です。
署名活動も良いことだと思います。
しかし、一番大事なのは「しゃべる」ことではないでしょうか。

私の回りでは、忘年会の話題に政治の話が出てきました。
起業家のグループでは、民主党はあまり人気がありません。
やはり、これからビッグになってやる! という方々には、福祉や機会均等なんかよりも選良主義のコイズミ時代のほうが良かったみたいです。

別の建築関係の集まりでは、小沢氏を古い自民党政治の典型として論じる人たちがいました。
建築業界にいると、利権政治はごく身近なものです。毎日のように目にする光景なのです。それは私でもわかります。
だからこそ利権政治を心底嫌う良心的な人たちは、コイズミが利権政治を打破したというマスコミの宣伝(デマゴーグ)を信じてしまうのです。
非常に潔癖であるが故に、利権の小沢が最悪で、それを壊したコイズミが一番マシだというマジックからいまだに抜け出せないのです。
こういう人も、たくさんいるのだと思います。

選良主義の人たちに、鳩山政権を支持してくれと言うのは、これは無理かも知れません。
それでも、アメリカにものを言う総理大臣は鳩山由紀夫が初めてじゃないか、というと、「う〜ん」と一瞬だけでも言葉に詰まるようです。

小沢が最悪だと思っている人も、では誰が政権交代の受け皿を残したの? 他に誰がいた? と聞くと「それはどうやけど・・・」と否定することはできません。

ケンカするほど言い合う必要はないでしょう。
でも、声なき声から「声ある声」に発展させる必要はある。そう思うのです。

民意という言葉の裏側には、顔がない多くの声、つまり声なき声という意味合いが感じられます。
昨秋の政権交代は、まさに声なき声の成し遂げた成果でした。
この声なき声を「声ある声」に。
まずは、それが私たち民意の「民」がする第一歩でしょう。

それを支え、声が声になっていくことを、恥ずかしくない、怖くない、と思えるようにするためにこそ、鳩山政権はジャンジャン情報発信をしたもらいたいのです。
面白い意見はドンドンとりあげて、国会に招待してもらいたいのです。

「俺、このあいだ鳩山さんに招待されて国会行ってきちゃった」なんていう会話が、その辺の居酒屋で普通にされてほしいのです。
もちろん、すべて良しではなくって、注文や批判も当然その中にはあるわけです。

こうした、政権と民の相互関係、言ってみればボケとツッコミがうまく機能すること。
これが、参議院選に向けての、最大の課題です。


鳩山政権の第二の課題は、参与でもなんでもいいので、仕事のできる人を政権にひっぱることです。
たぶん、このまま行くと政務三役は過労死しかねません。
国交省の副大臣になった馬淵さんのメルマガを長いこと拝読していますが、野党時代からあれだけ精力的に活動していた人が、副大臣になったからの忙しさは桁違いのご様子です。

官僚に面従腹背され、大臣以下たった数人の政務三役で切り回すのは、実際問題ムリでしょう。
それを見越して、批判を承知で財務省に権力を集中したのは、やむを得ない苦肉の策であったと思います。
案の定、藤井大臣は倒れてしまいました。

このままでは、第二第三の藤井大臣が出てくるでしょう。
そうなったら、最後には官僚が兵糧攻めで勝利を納めることになります。

参与でも顧問でもいいので、実際に仕事のできる人を登用することです。
事務次官の三分の一以下の給料で、喜んで働いてくれる人が幾らでもいるはずです。
専門知識や技術のいらない仕事は、有償ボランティアを募ったらどうでしょう。
寝泊まりする場所も確保すれば、ホームレスや失業の対策にもなります。

敗戦直後を除いて、戦後はじめて大臣が働いているのです。
大臣室でふんぞり返ってハンコを押しているというイメージだった大臣というものが、ホオがこけて青白い顔をした寝ぼけ眼のおじさんになってしまいました。
これは、子どもの教育上も悪くない話です。

でも、あまり過酷な状態が長く続くと、長妻さんや北沢さんのように官僚の軍門に下る人が増えていくにちがいありません。
さもなくば、過労で入院するかです。

少なくとも、今の数倍の人数を各省に入れて、若い官僚を引き上げたり、どうしようもない高官を飛ばしたりするくらいの人事権を発動できるくらいの余裕を持たなくてはなりません。

それと、官僚に対して非常に大きな権限をもった部署があります。
会計検査院です。
これは、日銀と並んで権力の暴走を食い止める役目でもあるので、政府が会計検査院を完全にコントロールするのは問題があるけれども、本来の役目を果たさせるという意味では、使える組織のはずです。
行政刷新会議なんて言うものは、会計検査院がちゃんと機能していたら必要ないのです。

コントロールするのは良くないけれども、ちゃんと働かせることは可能です。
検査官は、国会の同意を得て内閣が任命することになっているし、職務上の義務に違反したら国会の決議で罷免することができます。

そういえば、社民党のマニフェストには、会計検査院の機能強化ということが書かれていました。
官僚の面従腹背に対しては、会計検査院をぶつけるべきです。

もうひとつ、大きな権限をもっているのが、人事院です。
官僚のカネを抑えることができるのが会計検査院ならば、官僚のヒト、つまり自身の処遇を握っているのが人事院です。
これまた、任命権は基本的に内閣にあるので、ふざけた人事官はバッサバッサと切って捨てれば、官僚は震え上がるはずです。

限られた人材を、もっとも効果の大きなところに配置して、官僚を働く気にさせることが肝要です。
なんだかんだ言っても、官僚に働いてもらわなくては、今のところ日本のシステムは立ちゆきません。
システムが立ちゆかないと、その原因が官僚のサボタージュであっても,国民の目には鳩山政権の無能と映ってしまいます。
少なくとも、マスコミはこぞってそういう報道を大合唱します。

やる気のある官僚を納得させられるだけの人材を各省に投入すること、やる気のない、というか、反対向きにやる気を燃やしている官僚を切り飛ばすだけの権限を確保すること、これが、鳩山政権がやらなくちゃならない第二の課題だと思うのです。

政治のことを書いているうちに、こんな時間になってしまいました。
年頭にあたって、もっともっと書きたいことがあります。
また、日を改めて書くことにします。

まずは、今年も語り続けること、口を閉じないことを、年初の誓いにしたいと思います。

(南青山コメント)
ブログ主も書いているように、反民主政権勢力が、足並みを揃えて一斉に反撃にでてきている。
年初のビートたけしと田原のバカ番組で、田原は「今年の目標は鳩山政権を倒すこと」と公言していた。
ビートたけしも同意見のようで(少なくとも反論はしていなかった)、こうした老害芸人やジャーナリストくずれも参戦しているようだ。
すべては、7月に行われる参院選に焦点を合わせてくることが予想される。
そこで、参議院の過半数が取れなければ、鳩山民主政権は非常に不安定な運営を迫られるだろう。
もちろん、政権がひっくり返るということはない。
当然、そうした万一の事態に備えて、小沢一郎は(連立の強化、自民の分断、さらには公明の閣外協力も含めて)二の矢、三の矢を用意しているはずだ。
それでも100%自前の政権とは異なるので、小沢民主党がやろうとしている、脱官僚、脱利権、需要喚起型への経済転換、素材や部品供給型から高付加価値技術や炭酸ガス削減技術を主導とする産業主導型への産業転換、対米隷属からアジアも含めた多面外交と経済圏の確立、そして何よりも「国民の生活が第一の政治」への転換がスムーズに進まなくなるだろう。
反動勢力が何よりも恐れているのは、こうした大転換が動き出し、後戻りができなくなることだ。
改めて言うまでもなく、大転換の施策は動き出したばかりであり、その全貌はほとんど見えていないと言ってもいい。
それでも、今年の参院選で過半数を占めることができれば、あと3年はかなり自由で思い切った政策転換が可能になるだろう。
旧反動勢力との戦いは、まだ終わっていないと考えるべきで、昨年の衆院選での政権交代も、まだ衆議院だけのことなのだ。
官僚、地方首長、財界、利権団体、一部の大企業、全マスコミと代理店など、旧反動勢力はまだ力を温存していて、逆転の望みを捨てていない。
彼らの最後の希望が、今年の参院選である。
民主連立政権はまだ心許ないが、それでもほかに選択肢はない。
あとは鳩山政権に託すほかないが、私たちにできることと言えば、このブログに記されている通り、メディアや検察などにだまされることなく、さまざまな場所で、さまざまな方法を使って、民意を(党派ではなく)組織化し、声なき声を「声ある声」にしていくことだろう。  

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2010年1月05日 09:16:43
小泉純一郎・竹中平蔵の功績

一人当たり名目GDP、下落の一途
労働法改悪で貧困層激増
生活保護100万世帯突破、過去最高
経済成長率、2位から14位に転落
企業の余剰貯金、過去最高の83兆円で金詰り
外資の不良債権ビジネス支援
家計の赤字転落、60年ぶり
デフレ脱出、2006年も失敗
派遣ビジネス&サラ金、国の制度支援で3期連続最高益
5年間で自殺者20万人、家出35万人、自己破産100万人
外国人労働者77万人、過去最多
外国人労働者を10倍に受入拡大整備
銀行への公的資金通じて外資に国富流出
雇用者賃金 8年連続ダウン
新卒者の90%が非正社員、ピンハネ派遣の隆盛
出産激減で出生率見通しを大幅修正、少子化加速
受刑者7万人突破 、終戦直後以来最高
市場原理奨励で東京の一極集中加速、地方過疎で国土破壊
銀行締め付けを推進、貸し渋り横行、企業の連鎖倒産
無貯蓄世帯の割合23%、過去最高
郵政民営化・・・郵貯を外資のエサに、国内循環から外す
外資の支配構造へシフト・・・三角合併合法化
経済諮問会議(輸出大企業)の政治実権を制度拡大
富を生まない金融マネーゲームだけ活性化

自民党、小泉政権のやったことがこれですからな。
今年一年で、何処まで戻せるか。


02. 2010年1月05日 22:02:14
私も鳩山政権は自民党政権よりいいと思うけれど、彼らはパチンコや競馬、競輪に手を付けられるの?ギャンブル利権は韓国や朝鮮半島出身に人々の利権とくっついているのでしょう。それらとつながっているのが、民主党政権(全員ではないでしょうが)だと聞きましたが、案の定、パチンコなどへの増税は話にもならにですよね。それに連合とつながっているから、非正規労働者を救うこともできないのでは。法律でさえほとんど権利のない非正規公務員に対しても 正規公務員から支持されている民主党は何もできないと思う。それに、民主党は金持ちの味方だと思う。お金あっての政権運営でしょ。貧しい人々をいくら助けてもお金にならないもの。貧しくても、自分の利益を度外視して民のために働くことのできる人って、今の日本の教育や環境からは出にくいだろう。あえて出るとしたら、アメリカに毒される前の保守層からだと思うけど。共産党の保守版みたいな勢力が必要だと感じます。

03. 2010年1月06日 03:08:24
すばらしい論評に、ただ、ただ、感嘆いたしました。

  拍手はせず、拍手一覧を見る

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。