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http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-155057-storytopic-53.html
普天間受け入れ 長崎・大村市長、要請あれば検討も
2010年1月3日
米軍普天間飛行場の移設先として報じられた長崎県大村市の松本崇市長=2009年12月31日、長崎県大村市
大村航空基地 地図
米軍普天間飛行場の移設問題について長崎県大村市の松本崇市長は2009年12月31日、「普天間移設に関し、最初から聞く耳を持たないというわけではない」と述べ、大村市の海上自衛隊大村航空基地への移設について政府から要請があれば検討する考えを示した。琉球新報社のインタビューに答えた。
一部週刊誌は、政府が普天間基地の移設先として大村航空基地を候補地とする検討を始めたと報じた。松本市長は報道について、「全くの寝耳に水で驚いている。政府からは報道後も特に説明はない。国会議員に確認したが『そんな話はない』と否定された」と述べ、市としては当面、静観する考えを示した。
海上自衛隊大村航空基地は海上空港である長崎空港の陸上部分に位置する。海自の護衛艦に搭載するヘリ部隊が駐屯しており、米軍佐世保基地との距離も約70キロと近い。
松本市長は「沖縄に米軍基地が集中し過ぎている。個人的には沖縄の過重な負担を本土で分散できないかという思いはある」と述べ、沖縄の負担軽減には理解を示した。
一方で、同市が普天間飛行場の移設先として名乗りを上げる可能性については「市議会でも役所内でもまだ議論されていない。個人的には沖縄の負担をどうにか皆で分担できないかという思いはあるが、トップがどう考えているかという一方で、世論や議会もある。今、市として意見を出せる段階にはない」と慎重な姿勢を示した。(仲井間郁江)
◆松本崇大村市長 一問一答
―一部報道で普天間飛行場の移設先にとして名前が挙がっている。市として検討している事実はあるのか。
「週刊誌が発売された当日、役所内も一気にコピーが配られ、皆びっくりした。現在に至るまで政府から移設問題に関する話はない」
―今後、政府に説明を求めるなど情報収集の考えはあるか。
「政府から特に説明もない中、私の方から説明を求めたりということは今のところ考えていない。今はまさに雲をつかむような状況。様子を見守っているところだ。在沖米海兵隊のグアム移転後、沖縄にはどれくらいの部隊が残るのか。代替基地にはどれくらいの部隊が必要なのか。そのあたりの情報もはっきりしない中、市としてどうこうしようがない」
―市民の反応はどうか。
「週刊誌報道があったが、その後新聞などでは報道されていないため、この話題を知っている人は一部だ。経済界幹部からは『普天間誘致、経済活性化になる。いいじゃないか』という声もある。一方で治安面などの不安もある。市としての意見を出せる段階にはない」
―大村市には自衛隊の駐屯地が複数あるなど、昔から自衛隊との共存関係が良好だと聞く。米軍基地の受け入れと自衛隊の受け入れは別問題か。
「自衛隊とは良好な関係だが、一方で海自ヘリの騒音問題が長年の課題だ。そんな中、さらに米軍ヘリも加わるとなると懸念も強い。治安への影響も心配だ。米軍と自衛隊は同一とは受け止めにくい」(聞き手・仲井間郁江)