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「悪徳ペンタゴンとの最終決戦」がキーワード(植草一秀の『知られざる真実』)
http://www.asyura2.com/10/senkyo76/msg/1089.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2010 年 1 月 02 日 20:14:22: twUjz/PjYItws
 

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-e40e.html

2010年1月 2日 (土)
「悪徳ペンタゴンとの最終決戦」がキーワード


2010年の最大の焦点は7月に予定される参議院選挙である。鳩山政権与党が参議院過半数を維持すれば政局は安定化する。衆議院の任期満了は2013年8月であり、現在の民主党を軸とする与党は丸3年の時間を確保することができる。


鳩山政権が発足して3ヶ月半の時間が経過した。政権が発足して直ちに予算編成に着手しなければならなかったが、すでに前政権が概算要求を終えていたために、十分な支出内容の見直しは出来なかった。


また、2009年度の税収が予算見積もりを9兆円以上下回ることが明らかになり、予算編成の大前提が大きく変化してしまった。


また、沖縄の普天間基地移設問題では、鳩山首相は総選挙に際して沖縄県民の意向を尊重して辺野古での海上滑走路建設を回避する着地点を見出す方針を示し、政権発足後もその方向での調整を続けている。


多くの制約条件が存在するなかでの鳩山政権の政策運営に大きな問題はない。また、中国の習近平副主席来日に際し、通常のケースよりは短時日の日程で天皇との会見を設定したことについて宮内庁職員が批判したが、行政府の一職員が独断で外部に意見表明することの不当性が問われなければならなかった。


政府が政治判断で天皇との会見を要請することに問題はない。天皇の国事行為も公的行為も内閣が責任をもって判断することに変わりはない。


マスメディアは鳩山首相の献金問題を大きく報道しているが、問題は総選挙前に明らかにされていた。主権者である国民は問題の概要を知った上で政権交代を選択した。首相の退陣を求める問題ではない。


こうして見ると、政権発足以降の鳩山政権の実績に大きな問題点は存在しない。子ども手当や農家の個別所得補償などの予算措置が2010年度予算で実施される。政府支出の無駄排除も事業仕分け実施などにより、新しい端緒が開かれた。


記録的に高い支持率で発足した鳩山政権の支持率はもっと高水準で推移しておかしくないはずだ。


その支持率が大幅に低下した最大の理由は、マスメディアによる執拗な政権攻撃にある。自民党政権が14年間も実現できなかった普天間基地移設問題が瞬時に解決するはずもないのである。


新政権に対する期待が強いだけに、すべての要請を満たすことは容易ではない。官僚主導政治も明治維新以来140年の歴史を背景としており、太政官政治と捉えれば平安時代以来の歴史をひきずった存在なのである。


第二次大戦終結に伴い、日本はGHQに占領された。以来、日本政治は米国政府の強い影響下に置かれてきた。米国の軍隊がいまも日本に駐留を続けているのであり、歴代自民党政権は米国政府に隷属する外交を維持してきたのだ。


政権交代によって、「官僚主権構造」、「政治権力と大資本の癒着」、「対米隷属外交」を排除することが求められている。「官僚主権構造の排除」を象徴するのが「天下りの根絶」である。「政治権力と大資本の癒着排除」を実現させる最重要の方策が「企業献金の全面禁止」である。


「対米隷属外交から脱却」するには、米国に対して政権が言うべきことを言う行動を貫かねばならない。


政権発足後の鳩山政権の行動は、これらの要請をすべて満たすものではない。独立行政法人等の天下り人事を白紙に戻したものの、公募の対象から官僚OBを排除しなかった。実質的に天下りを温存してしまう可能性も残されている。


「企業献金の全面禁止」を具体的に法制化する立法措置が次期通常国会に提出される見通しはまだ示されていない。民主党のマニフェストには5年以内の実現を謳っているが、具体的なタイムスケジュールを示す必要がある。


官僚主権構造、政治権力と大資本の癒着、米国隷属外交が維持されるなら、政権交代が実現した意義は大きく損なわれることになる。日本政治刷新とは程遠い現実が国民の前に広がることになる。


「天下り根絶」、「企業献金全面禁止」の政権公約を実行することこそ、政権交代の大業成就の名にふさわしい行動である。


これまでの利権まみれの政治復活を渇望する悪徳ペンタゴンは、マスメディアを全面活用して鳩山政権攻撃を繰り返している。主権者である国民はマスメディアの情報操作の現実を洞察するとともに、鳩山政権に対して政権公約の確実な実行を強く求めなければならない。


鳩山政権が政権公約を確実に実行してゆくなら、マスメディアの情報操作に国民が誘導されることを阻止することも可能になる。国民は現在の政権与党に参議院過半数の議席を付与し、日本政治刷新のための環境を整えることを優先しなければならない。


本年夏の参院選で衆参ねじれ現象が再現されれば、日本政治刷新の道は遠い彼方に霧消してしまうことになる。


鳩山政権の実績に不満があるにせよ、日本政治の時計の針を元に戻すことは許されない。自民党政治の利権まみれの状況に日本政治を引き戻してはならないのである。


日本政治刷新を求める国民は悪徳ペンタゴンの一角を占めるマスメディアによる情報操作と全面対決しなければならない。マスメディアが伝える情報が歪んでいるとの現実を正確に認識しなければならない。


本年夏の参院選を乗り切れば、新しい景観が広がることになるだろう。日本政治刷新の動きは確かなものになる。逆に言えば、マスメディアは本年夏の参院選に向けて徹底的な鳩山政権攻撃を展開することになる。


すべては「悪徳ペンタゴンとの最終決戦」の一部なのだ。「悪徳ペンタゴンとの最終決戦」が2010年前半のキーワードになる。すべての政治報道を「悪徳ペンタゴンとの最終決戦」の視点から認識する必要がある。あらゆる報道をこの視点から見つめ直すことで、メディアが取り上げる問題の意味が初めて見えてくる。


豊臣時代から徳川時代への転換、江戸幕府から明治政府への転換など、政治権力の移行には一定の時間が必要だった「悪徳。2010年の最終決戦に勝利して初めて新しい時代が開かれることを認識しておかねばならない。

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コメント
 
01. 2010年1月02日 21:00:29
 悪徳との最終決戦? なんか幼稚な発想だね。仮に最終決戦に勝利すると、悪徳は全部やっつけられるのかな? そしてバンバンザイの世の中になる。政官財、外資・マスコミが全部改心して全徳になる? あるいはこの世から全部消滅してしまうのか。

 そんな夢物語はあり得ない。せいぜい前哨戦だ。戦後の政治史のなかでも最終決戦などという場面はなかった。今年を最終決戦という政治的場面に位置づけるなら、それなりの説明が必要。

 当方、自民党の支持者ではないが、先の衆院選で小泉が大勝したあと、自民党よりの評論家が次の選挙は自民党にとって最終決選と位置付けたらどうだろうか。質としては全く同等ではないか。


02. 2010年1月02日 21:20:47
2009年の衆議院選挙を「スーパー政界大戦Z」と思っていましたが
2010年の参議院選挙は「第2次スーパー政界大戦Z」でしょう。
敵は、自民党・マスゴミ・米国など強敵ぞろい。
万一これに敗れたらまた、黒歴史に戻ってしまいます。
その為、植草氏は「悪徳ペンタゴンとの最終決戦」と位置づけたのでしょう。


03. 2010年1月02日 21:29:44
民主党政権を根つかせる意味での最終決戦と言うことだと思う。
箱物、コンクリートから人へ、官僚任せから政治主導へ、供給側の視点から
の転換国民の生活が第一へとする具体化する、真のなにが出来るかから
なにをしなければならないかをやらせる為にも民主党を安定政権に
もっていかなければ為らない。

04. 2010年1月02日 21:37:39
最終決戦というのは、言葉そのものが本当は公明(自民)が望んでいるものであり、既に戦いに惨敗したにも関わらず、未だ国民に勝負はついていないという往生際の悪い宣伝に過ぎない。つまり今年の参院選はあくまで民主与党が安定を求めるがためだけの戦いであり、本当の勝負は去年総選挙で終わっている。ただし、民主が緊張感を失えばたちどころに参議院の過半数を失いかねない危うい状態には違いが無いので、最終決戦という宣伝はある程度必要である。従って民主の最終決戦と前政権に牛耳られたままの報道による最終決戦とは考え方が全く異なる。

05. 2010年1月03日 06:34:26
現政権成立の意味を、どの次元で捉えるかによって、認識が変わってくるだろう。

国民の大半は、現在の格差社会や貧困の増大、地方の疲弊、医療や福祉の空洞化、アメリカ従属への不安、そして、小沢氏への検察の暴走等に「危険な兆候」を感じたから、政権交代を選択したのだと思う。

だが、長期的な視点から見れば、過去150年近くの日本の近現代史の中で、これほど国民の意思によって、政権を自主的に選択した例はなく、戦後60年以上の自民党政権を大きく否定した例は、かつてないことだ。

それは、敗戦後、GHQ支配と米国の傀儡政権の管理下に営まれてきた、長い間の属国状態からの国家的独立(民族自決)を意味する。

今後も、アメリカの属国として隷属し、軍産複合体の道具として搾取され続けるか、それとも、日本国民の幸福を第一義として国を運営していくのか、それが問われている。

長期的視点に立てば、「悪徳ペンタゴンとの最終決戦」という表現は、大げさでも誇張でもなく、事の本質を見抜いた、全くの正論であると思う。

「悪徳ペンタゴン」の検察とマスゴミの悪あがきぶりを見れば、それは「決戦」であり、まさに、「独立戦争」である。



06. 2010年1月03日 08:36:04
冤罪を叫び、検察たたきで、罪を正当化する卑劣な人間は、もう日本には要らない。

反省なしの屑


07. 2010年1月03日 09:04:36
米国支配からの独立という意味で、決戦かも知れないね。
連中にはまだ、暴力って手はあるけど、国権の最高機関を
民衆が抑えれば、独立も可能になるかもね。

確かに、参議院選挙は独立戦争かもね。


08. 2010年1月03日 09:18:06
いまだに官邸は記者クラブが支配するという、世界の非常識がまかり通っている。そこから発信される談合情報を翻訳取得する暇な国民は少ない。国際情報にも歪みがあって、日本語という弧絶社会の囚われ人の情報内容には、大きくバイアスがあるはずだ。
 だから国民はハトヤマに政権を与えた。途端に、国策捜査の前言を撤回する記者クラブを開いたのはあきれた。こんなハトヤマでは普天間も100年も存続する基地を提供しその維持費を提供する羽目になるだろう。
これでは決戦にはならない。
 
 

09. 2010年1月03日 09:43:43
08さん、色々な抵抗勢力に対峙し、徐々にマニュフェストを進めて頂ければいいでしょう(但し、期限は衆議院任期の4年間ですが)。最終判断は次期衆議院選挙です。それまで、マスゴミに踊らされる事無く見守っていきましょう。
総合的に判断してどの党(政治家)が良いか を見極める事です。枝葉末節を尚早に声高に叫ぶのは得策とは言えません。私は、現政権は前政権の膿を取る途上であると判断しております(記者クラブ制度だけの話ではないです)。

10. dank28 2010年1月03日 15:19:46: 9brDxSJjBKxck
「官僚主導政治も明治維新以来140年の歴史を背景としており、太政官政治と捉えれば平安時代以来の歴史をひきずった存在なのである」

これこそが、諸々の問題の根本である。
永年の政・官・財・外・電による日本国民の血税の私物化は、彼らにとって、この上ない美味しいものである。そう簡単に諦めるわけがない。
政権交代したからと言って、3ヶ月やそこらで何が変わると言うのか。
冷静に考えれば誰でも分かることだ。


11. 2010年1月03日 22:01:30
9,10さんのおっしゃるとうりです
3ヶ月や4ヶ月でガラッと変えてしまえる様な政権の方が
怖くないですか?

太平洋戦争以前の様な時代に返れば出来るかもねー
任期は4年あります、もう少し見守って上げる事も
大切ではないでしょうか? m(__)m

後期高齢者より


12. 2010年1月04日 09:34:08
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20404831,00.htm

 民主党は、このような「無党派」の傾向を、もっと強く前面に出して頑張ってもらえたら、と思います。「簡単」「節約」「無料」「行動負担がない」・・・。
 一部で出ている「連立解消論」等は党内の(都市部の?)一部過激な原理主義者の「無謀行動」であり、偽装自民党清和研究会である「みんなの党」、よく分からない「共産党」、腐敗「公明党」に利するだけでしょう。
 地方では、特に「積極的」に民主党を支持した人は多くはないし、地方富裕層・商工青年会レベルはまだまだ自民党支持者が多いのですから、原理主義的なまねをして未来の日本の国民生活を壊すようなことはあってはならないと思います。


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