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宮崎県の東国原英夫知事(52)が12月31日までの日刊スポーツの取材に対し、今夏の参院選前に新党を旗揚げする考えを明かした。東国原知事は「鳩山政権は2010年はもたない。自民党の自力再生は難しい」と批判。「国民が選択したい政党がないのは不幸だ。新しい第3極の選択肢をつくる必要がある」と語った。自らの参院選出馬は否定し、現職知事のまま党首となる“東国原新党”を念頭に置いている。
政界再編イヤーといわれる2010年、東国原知事が動こうとしている。
7月の実施が濃厚な参院選について、身を乗り出し、つばを飛ばしながら「新しい政党をつくることに対して自分の選択肢として排除はできない。民主党とか、自民党とかではなく、新しい政党」と言い切った。声は強く、目は真剣だ。
東国原知事は民主党について「マニフェストで地域主権を掲げていたのに何も進んでいない。期待はずれだった」と切り捨てた。鳩山連立政権については「2010年は持たない。参院選を乗り越えたら内閣改造はするだろうし、党首(代表)も変わるんじゃないか。連立政権は必ずなくなりますよ。どういう政権再編が行われるか分かりませんけど、今のあの3党が連立したままいけるとは思えません」と分析した。
一方で自民党にも「今のままだと自民党は消滅する」「国民のみなさんは2010年も自民党にはNOなんだと思います」とあきれるような表情を交えて厳しく批判した。
その上で「民主党からはじき飛ばされたり、自民党の現執行部のやり方に不満を持つ分子がいっぱいいるはず」と話した。確かに自民は離党者も相次いでいる。民主内部は一枚岩ではない。知事同士のつながりもある。そうした勢力の受け皿として新党の結成を考えている。「新しい国民の選択肢がですね、もう1つ、第3極の選択肢をつくる必要が当然ある」ともう1度話した。
国政への転身の考えを捨てていない。昨夏の衆院選では、自民党からの出馬要請に「総裁候補」の要求を突きつけて、大騒動になった。結局、県民からの大反発や師匠のビートたけし(62)からも怒られて、取りやめた。
出馬したら勝っていたと思うのか、との問いには「いやぁ〜、負けは負け。あの時の民主党さんの流れにあらがうことはできなかった。ただ、負け方の問題。ずっとそこを意識していた。負けた後、自民党は保守本流としてどうやって生き残っていくのか、どう再生するか。次の総選挙、次の次の総選挙で政権奪回するのか」というイメージを抱いていたという。しかし、その後の自民党に再生能力を見いだせなかったことも、新党への気持ちを強くさせた。
07年に知事に就任しており、まだ任期は1年以上残っている。「僕が参院選に出馬するということは、ありえない。(知事任期の)あと1年は、1期満了は議会でもお答えさしていただいて、県民のみなさんにも言ったので。ただね、僕は動くかもしれない」と“予告”してニヤリと笑った。現職知事のまま党首となる「知事新党」を考えている。
今回も騒動だけで終われば、世間からは「オオカミ少年」とのレッテルが張られることになる。承知の上での発言に、逆に東国原知事の本気度がうかがえる。
今年の決意として「日本をせんたく!」と書いた。坂本龍馬が姉乙女に送った手紙に書いた「日本を今一度洗濯いたし申し候」の言葉と「選択」をかけたものだ。今年は民主、自民を巻き込んだ政界再編の動きが出る可能性は高い。その中で、東国原知事はもう1度存在感を示すことができるのだろうか。【寺沢卓】
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20100101-581585.html