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クマのプーさん挨拶:明けましておめでとうございます。今年もよろしく。
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2009年12月31日 (木)
変化
数十年経過して後振り返れば、今年は「変化」の年として記録されているだろう。
政権が交代し、明らかに政治は変わり始めている。
官僚主導から政治主導へ、コンクリートから人へ、そしてオープンで説明責任を果たす政治へ、・・・
族議員や官僚が仕切るのではなく、大臣を初めとする政務三役が中心になって予算編成が行われ、その一部は事業仕分けとして初めて公開された。公共事業の予算は大幅に削減され子供手当など厚生労働省の予算が大きく増加した。
初めてのことであり、決定までに時間がかかり混乱もあったが、内閣がマニフェストを踏まえ一つの意思を持って行動しようとしていることは評価できる。従来の政権では、大臣や役所がバラバラ、統一的な理念や意思がなく、族議員や官僚、業界や各種団体が予算を求めて暗躍することになり、およそ「政治」と言える代物ではなかった。
国民の意思を受けて国民全体の幸せを図るために、内閣が一つになって働くという本来の「政治」の形がようやく見え始めたが、これは当たり前のことで、出発点に過ぎない。
そうした中、まだまだ危うい点もたくさんある。
ムダを省くとの触れ込みであったが、十分にできず、結局借金に頼る結果になっている。
政治主導ではなく、個人の思惑で動く政治家主導になりはしないか。
選挙を意識した人に対するバラマキになっていないか。従来型の利益誘導の例である新幹線の予算にはほとんど手がつかず、公共事業についても優先順位を明確にする必要がある。
岩国や山口県は、残念ながら、こうした政治の大きな変化とは無縁のようである。
年末の予算編成で、空母艦載機部隊の移駐とそれに伴う米軍住宅等に関する多額の経費が計上された。
政権が代わり、我々は何度も上京し外務、防衛の両大臣や副大臣などに米軍再編見直しの要請を行ってきた。少なくとも、これまでの一方的なやり方を改め、正面から住民に向き合ってくれるのではないかと期待していたが、残念ながら、我々の声は十分には届いてはいない。防衛省では依然として官僚主導の傾向が強いようである。
地元の政治にも原因がある。お金をもらえるなら何でも言うことを聞くという姿勢では、際限なく国につけ込まれてしまう。さらに、反発を恐れて、真実を語ることができず、市民をごまかすことに汲々としている。
政治家と一部業界有力者が幅を利かせる旧態依然とした政治が厳然と生きており、ここ岩国だけが、時代の流れに取り残されたような感がある。
来年こそは、岩国の政治を変える年にしたい。