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田中龍作ジャーナル
2011年01月07日
ついに激突! 記者クラブVSフリージャーナリスト
〜その3〜
〜その3〜
国権の最高機関たる「記者クラブ総会」を招集する張紙。記者クラブ員以外がこの場所で撮影することは固く禁じられている。(7日、総務省記者クラブ。写真:筆者撮影)
前回(5日)の記者会見でご法度のUst中継をし、お上(記者クラブ)に楯突いたフリー記者たちは、7日も記者会見に出席することにした。ただし個別がさみだれ的に会見室に行くのではなく、総務省が入る中央合同庁舎2号館の1階ロビーで待ち合わせた。
我々は「出入り禁止処分」となっても記者会見に出るつもりだった。記者クラブによってツマミ出されそうになったら、それをネット中継し映像記録にも残さなければならない。口で抗議する要員も必要だ。
「1個小隊」固まって行かなければ、フリー記者への弾圧は闇に葬られる。1階ロビーで待ち合わせたのは、そうならないための自衛策だった。畠山理仁氏はじめ5人はエレベータで8階の総務省記者会見室に向かった。
ところが記者会見場には拍子抜けするほどスンナリと入れた。狐につままれているようだった。入り口の掲示板を見て理由がわかった。張り紙に「緊急クラブ総会、7日午後1時から。テーマ『フリー記者の動画撮影』について」と書かれていたのである。
騒動となった5日の記者会見から2日間、記者クラブ側から音沙汰がないのはこのためだ。我々についての処分はまだ決まっていないのである。
結論は見えているのに「記者クラブ総会」を開くのは彼らにとって極めて重要な儀式だ。「クラブ総会で決まった」と言えば誰もそこから先は追及できない。記者クラブ総会が国権の最高機関といわれる所以だ。
国会は一応テレビ中継され、国民も傍聴できる。ところが「記者クラブ総会」はどんな議論がなされたのか全く明らかにされない。検察審査会以上の魔境である。
我々が会見場に入室すると間髪をいれず幹事社が飛んできた。幹事社は畠山氏に「きょうも動画撮影をやるのですか? クラブとしてはまだ結論を出しておりませんので・・・」と告げた。“撮影は認めないからな”といわんばかりである。
幹事社に正面きって言われた畠山氏は気の毒なほど萎縮していた。ヘビににらまれたカエルとまではいかないが、小さくなっていた。代わりに厚顔無恥な筆者が「我々は断行します」と宣戦布告した。
片山大臣が現れ記者会見が始まった。畠山氏は幹事社の制止を聞かずUst中継を始めた。会見場には不気味な沈黙が流れた・・・
(つづく)
※畠山氏が幹事社の制止を聞かず断行したUst中継は下記URLで
http://www.ustream.tv/recorded/11859882
http://tanakaryusaku.seesaa.net/article/179483790.html
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