http://www.asyura2.com/10/senkyo103/msg/812.html
Tweet |
菅直人首相は6日、首相官邸で仙谷由人官房長官、民主党の岡田克也幹事長らと今月28日を軸に召集時期を調整している通常国会の日程について協議した。月末召集の理由は何か。そこには、仙谷氏交代を検討しつつ、小沢一郎元代表の国会招致の日程を確保することで、野党の審議拒否の理由を奪う狙いがある。
■小沢氏招致の日程確保
輿石東参院議員会長、鉢呂吉雄国会対策委員長らが同席した会議は約1時間。決まったのは、13日の定期党大会の前日に両院議員総会を開くことだけだった。
両院議員総会は、小沢氏の国会招致の動きに反発する議員が昨年末に開催を求めて署名活動を行った経緯がある。岡田氏は6日の記者会見で「いろんな意見が出るとは思うが、執行部として説明すべきことは説明したい」と述べた。小沢氏に近い議員から執行部への不満が噴出するリスク覚悟で、翌日の党大会を乗り切るために「ガス抜き」を狙っているのは明らかだ。
首相は党内の異論を押しのけてでも、通常国会召集前に小沢氏の国会招致を実現したい。内閣改造・党役員人事などの日程が立て込む中、国会招致の日程を確保するには、召集時期を月末に近づけざるを得ない事情がある。それでも、小沢氏は衆院政治倫理審査会(政倫審)の出席時期について、通常国会開会後と逆提案。首相の思い通りに召集前に実現できるかどうかはわからない。
小沢氏の問題は国会招致以外にもう一つある。月内にも「政治とカネ」問題をめぐり強制起訴される見通しだ。首相は起訴のタイミングにあわせて離党や議員辞職勧告を突きつける構えだ。
■内閣改造準備へ時間も必要
官邸での協議後、鉢呂氏は6日、東京都内のホテルで自民党の逢沢一郎、公明党の漆原良夫の両国対委員長と相次いで会談し、「党大会後に改造をやる方向だ。召集日は調整中」と告げた。逢沢氏は、参院で問責決議を受けた仙谷氏と馬淵澄夫国土交通相が続投した場合は「国会(審議)に入れない」と念を押したという。
これまで、首相は(1)内閣改造で仙谷氏を代え、28日に召集(2)仙谷氏を続投させたうえで、野党が一定期間は審議拒否することを見越して21日に召集――という二つのケースを想定していた。
しかし、召集10日前には衆参両院の議院運営委員会理事に官房長官などが召集日程を伝える慣例になっており、6日の協議で召集日の結論を持ち越したことで、「21日召集」は事実上困難な情勢になった。民主党内には、その間をとって24日の召集を求める意見が残っているが、新年度予算案の年度内成立の見通しをつけるためにも、仙谷氏らを交代させて28日に召集するという見方が広がっている。
もともと仙谷氏の続投を求める意見があるため、大幅改造には党内調整にも時間がかかる。改造人事で新たに就任する閣僚には、予算案に関する国会答弁に向けた準備の時間が一定程度必要になることも召集時期を遅らせる要因だ。
さらに、月末の召集には、首相がこだわるもう一つの理由が加わる。菅首相は5日、都内のホテルで開かれた新年会であいさつし、「ダボス会議に出る出ないで今、調整している」と自ら明かした。世界の政財界指導者らがスイスに集まる「世界経済フォーラム」の年次総会で、26〜30日に開催される。会議前半に出席すれば、帰国直後の28日召集で国会に拘束されずに済む。
ただ、こうした首相の思惑通りに運ぶ保証はない。民主党国対幹部の一人は「国会が始まったら野党はまた何かを言い出す。野党の要求はきりがない」と語った。
http://www.asahi.com/politics/update/0107/TKY201101060511.html
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK103掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。