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http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110106/plt1101061659007-n1.htm
民主党政権下で、2つの大型人事が注目されている。1つは駐米大使で、もう1つはNHK会長だ。わが国の外交と公共放送を担う重要人事だが、浮上する名前には、関係者から不満や不信も漏れ伝わってくる。月内にも行われる内閣改造との意外な関係と、民放大物の影。菅直人首相(64)は何らかの指導力を発揮するのか。
永田町や霞が関で話題となっているのは先月15日付朝日新聞朝刊に掲載された小さな記事。「本社船橋主筆が退任」というわずか8行の記事で、2007年6月から同紙主筆を務めた船橋洋一氏が同日付で退任したことを告知するものだ。
船橋氏は1968年に東大を卒業して朝日新聞に入社。北京支局やワシントン支局の特派員を経て、経済部編集委員、アメリカ総局長を歴任した。米国内に幅広い人脈を持ち、前原誠司外相らとも懇意とされる。
実は、船橋氏は昨年6月の菅政権発足直後から、次期駐米大使の有力な候補者の1人として注目されてきた。民主党の参院選惨敗後に「候補から消えたようだ」といわれていたが、主筆退任を受け、改めて「大使就任の準備では?」との見方が広がったのだ。
この人事情報について、外務省内には「丹羽宇一郎・元伊藤忠商事会長が就任した駐中国大使に続き、外務省の最高ポストである駐米大使まで民間人になったら、省内の士気は著しく下がる」といった不満がうっ積。「米国務省幹部も、ジャーナリスト出身の駐米大使には懸念を持っている」といった解説まで流された。
しかし、永田町や霞が関の人事情報に精通する国際政治経済情報誌「インサイドライン」の歳川隆雄編集長は「船橋氏の駐米大使就任はなくなった」といい、こう続ける。
「現職の藤崎一郎駐米大使の留任が決まったようだ。ただ、菅首相による内閣改造が大幅となった場合、船橋氏をTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)担当相としてサプライズで抜擢する可能性は排除できない」
一方、NHKの次期会長には、慶応義塾前塾長の安西祐一郎氏ら3人が候補に上がっていたが、先月末、最優先候補とされた安西氏が一歩抜け出し、任命権を持つ経営委員会に就任を受諾する意向を伝えたとされる。
安西氏は69年に慶大工学部を卒業し、74年に同大学院博士課程を修了。慶応大理工学部教授や理工学部長を経て、2001年から09年まで塾長を務めた。原口一博前総務相らと知遇があるという。正式決定となれば、アサヒビール相談役から就任した福地茂雄会長に続き、2代連続の外部招へいとなるが、NHK内ではこんな声も。
「慶応は08年度決算で、資産運用の失敗などで269億円もの単年度赤字を出した。この影響もあり、現職塾長だった安西氏は09年春の塾長選予備選で落選した。経営効率化や内部改革が必要な時に、こういう人物が会長で大丈夫なのか」(NHK中堅)
公共放送の重要性などから、自民党政権時代はNHK会長人事に政治が関与していた。しかし、前出の歳川氏は「今回、政府・与党はNHK会長人事に直接影響力は行使していない」といい、こう続けた。
「安西氏を強く推しているのは某民放の大物のようだ。自分の影響力が及ぶNHK会長を作ろうとしているのではないか。安西氏は私学の経営者としてバツ印だったが、その方が都合がいいのかもしれない」
組織の興廃は、人事によって大きく左右されるが、果たして今回の結果は…。
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