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http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110105-00000001-gendaibiz-pol
小沢氏を政倫審に呼ぶかどうかで民主党が大揺れしていた最中、九州・福岡から、かつて「国会の爆弾男」として名を馳せた政界の長老が上京を図っていた。
楢崎弥之助、御年90歳。リクルート事件において、自ら囮となってリ社の社員と接触し、政治家に賄賂を贈ろうとするリ社側の姿を隠し撮り。民放で放送されたその一部始終は、当時最大級のスクープとなった。
そんな楢崎氏も、96年に政界を引退。福岡で隠棲していたが、ここに来て、なぜ上京しようとしたのか。
実は楢崎氏の目的は、かつて自身が書記長などを歴任した旧社会民主連合が生み出した総理、菅直人首相に会うこと。そして菅首相に対し、なんと「退陣勧告」を行う予定だったという。
楢崎氏自身がこう語る。
「私にその依頼をしてきたのは、学生運動上がりの民主党幹部の一人です。『このままでは政治の停滞が一層、進んでしまう。菅に、首相を辞めて誰か他の人間に譲るよう、説得して欲しい』。そう頼まれたのです」
楢崎氏と首相は、いまでも数ヵ月おきに面会し、言葉を交わす仲だという。"依頼者"は首相のクビに鈴をつける役目を、楢崎氏に託そうとしたのだ。
ところが、12月15日の面会の直前になり、突如、"依頼者"からキャンセルの要請が来たのだという。
「菅首相に辞めてもらう必要はなくなった…そう言われました」(楢崎氏)
楢崎氏は、その謎の"依頼者"が誰なのか証言しなかったが、その人物のさらに背後にいるのは、政界フィクサーでもある渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長だと見られている。
「ナベツネさんが『大連立』を画策しているのは、いまや公然の秘密。自民党は民主党との連携条件に、『菅外し』を挙げていますから、とにかく菅首相を辞めさせるよう、その民主党幹部に働きかけたのだと思われます」(民主党関係者)
それがどうして、急転直下、「中止」になったのか? ナベツネ氏が大連立を諦めたのか、それとも、楢崎氏を動かさずとも、"答え"は出たということなのか。
その真相は、これから政界で起きる現象を確認すれば、分かるはずだ。
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