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http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/110104/plc1101042157034-n1.htm
48年前に能登半島沖で行方不明になり、北朝鮮にいると判明した寺越外雄さん=当時(24)、平成6年死亡=ら3人について、菅直人首相が昨年暮れ、政府の拉致認定を「再検討」すると家族に約束、関係部署に検討作業を指示したことが波紋を呼んでいる。外雄さんらには北朝鮮で生まれた子供もおり、家族は祈る思いで、新年になっての展開を見守る。しかし、認定の前には多くの課題が立ちはだかる。
■思いつき?
唐突な発言だった。昨年12月10日、首相は初めて設けた拉致被害者家族との懇親会で、外雄さんの親族の内田美津夫さん(57)らに「調査を見直し、拉致認定について再検討する」と述べた。
首相がこの事件について過去に触れたことはなく、家族の思いを聞いて思いつきで口にしたようだ。だが、内田さんは「歴代首相にお願いしてきたが、回答があったのは初めて。今度こそは」と期待する。
認定にこだわるのは、北朝鮮で生まれ、今も北で暮らす外雄さんの長男(38)と長女(35)の存在があるからだ。2人に日本国籍はなく、窮状を訴える100通を超す手紙が届いていた。
家族らは昨年から子供の日本国籍取得を求め活動を始めたが、中心になってきた外雄さんの兄、文雄さんが昨年10月、74歳で他界。末期がんを押しての活動で、「政府には万全の保護をお願いしたい」と遺言を残していた。
子供の国籍取得には、(1)外雄さんの失踪当時の死亡取り消し(2)北朝鮮での死亡認定(3)婚姻認定(4)子供の出生認定−の手続きが必要。海上保安庁による死亡認定取り消しはされたが、法務省が「公式な死亡書類なしの認定は前例がない」と北朝鮮での死亡を認めない状況が続いている。
■「人質」
「事件は拉致だ。当初は拉致の意図がなくとも人質としておかれていることに違いはない」。政府関係者はこう指摘する。一方、拉致事件を捜査する警察幹部は「本人が『拉致でない』と言っている以上、認定は難しい」との立場だ。本人とは外雄さんとともに北にいるのが判明したおいの武志さん(61)のことだ。
武志さんは、蓮池薫さんら拉致被害者5人が14年10月に帰国する直前に朝鮮労働党の団体幹部として一時帰国し「自分の意思でとどまった」と説明。このため、母親は拉致認定を求めず、息子に会うための訪朝を続けている。
しかし、帰国した5人が当初は北朝鮮擁護の発言をしたように、武志さんも北朝鮮に都合のいい発言をせざるを得ないとみた方が自然。武志さんも北朝鮮に3人の子供がおり、出国の際の「人質」に取られている状況だ。状況を打開するには、首相に相当の交渉手腕が求められる。「検討したが、ダメでした」で済む話でもない。
内田さんはこう訴える。「一刻の猶予もならんのです」(桜井紀雄)
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