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【名言か迷言か】
これまでの拒否の姿勢を翻し、自らの「政治とカネ」の問題をめぐり衆院政治倫理審査会(政倫審)へ出席する意向を表明した民主党の小沢一郎元代表。昨年12月28日、国会内で行った記者会見では、「政治家の判断として、来年の常会(通常国会)において、政倫審に自ら出席することを決意致しました」と明言した。
ところが、出席には条件がついていた。時期を通常国会冒頭とし、「国会審議が円滑に進められるならば」と出席の要件を限定したのだ。
そもそも、自民党など野党が小沢氏への対応として求めているのは、政倫審ではなくて、出席が強制でき、偽証罪も適用される証人喚問。むしろ、野党は国会審議を進めるために小沢氏の政倫審出席よりも、問責決議が可決された仙谷由人官房長官らの更迭が前提との立場だ。
自民党の石破茂政調会長は「(小沢氏が)政倫審に出たから仙谷氏らの問責をなかったことにして、審議に応じるということにはならない」と小沢氏の記者会見後にも強調している。
それに、菅直人首相や岡田克也幹事長ら民主党執行部が求めているのは、通常国会開会前の出席。
そこで、小沢氏が出席につけた条件と野党の要求、さらに民主党役員会の決定を整理すると、政倫審出席の行方はどうなるのか。
野党が求めているのは証人喚問で、政倫審に出席しても野党は国会審議に応じるとはかぎらないから、出ない。仙谷氏らの問題は関係ない。通常国会前に出るとは言っていない。
というわけで、小沢氏はやっぱり、政倫審には出席しないということになる。小沢氏は、「出ない」のではなくて、「出られる環境をつくれない民主党執行部が悪い」という言い訳をしたにすぎない。
小沢氏は記者会見で、「国民の生活が第一という政治を挙党一致で実現していくためには、この際、私が自ら進んで決断する方がそのことに少しでも資することになるのではないか」と述べている。が、資するのは自分のためでは、との疑問も湧いてくる。
こうした小沢氏の発言を受け、岡田克也幹事長は「自ら説明責任を果たすために出るわけで、条件をつけるのは考えられない」と批判。改めて無条件での出席を文書で求めた。
すると、その後、小沢氏は軌道修正した。通常国会前でも政倫審出席に応じる考えを周囲に伝えたという。「出席を表明したのに『条件付け』といわれるのは本意ではない」と漏らしているとか。この背景に何があるのか。
仮に政倫審や証人喚問に出席したら、どうなるのか考えてみると、小沢氏はいろいろと言ってはいるが、どちらに出席しても、小沢氏にとって何らマイナスにならないのだ。今月中に強制起訴される小沢氏にとっては、きわどい質問には「公判を控えており、今はお答えできない」と答えさえすればいいのだから。そのことも、きっと小沢氏には織り込み済みなのだ。
民主党執行部の要求に、高めのボールを投げ返し、批判があれば、徐々に下げる。表面上、譲歩することで強硬な党執行部と対照的に柔軟さを演出、挙党一致態勢構築という大義名分を掲げて、党内や世論の風当たりを弱めるだけでなく、自らの求心力へ結びつける。こうした一連の対応が、小沢氏の戦術に見えるだが…。(小島優)
◇…先週の永田町語録…◇
(12月28日)
▽ねじれが状態化
仙谷由人官房長官 自公みんなが衆議院で大勝して連立政権を組んでも、今度はその3党3会派は一生懸命集めても参議院ではなかなか過半数が取れない。新たな方式というか、政治の形をわれわれが考えていかないと、ねじれが常態化する(民法テレビの番組収録で)
(29日)
▽平成の保守合同
鳩山邦夫元総務相 民主党の左寄りでない部分が今の与党の中心に行く。そういう人たちと自民党の間に入って接着剤をやって平成の保守合同ができればいいと思っている(与謝野馨たちあがれ日本共同代表との会談後、記者団に)
(1月1日)
▽権力掌握
菅直人首相 やりたいことをやるために権力を掌握してがんばる(公邸での新年会でのあいさつで)
▽迷惑ばかり
小沢一郎民主党元代表
みなさんにご迷惑ばっかりかけております。今年は内外、非常に難しい状況になるのではないかと思うが、政府与党お互いに国民の信頼にこたえて、力をあわせて協力していかなくてはならない、大事な大事な年であろうと思っております(私邸での新年会でのあいさつで)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110103-00000538-san-pol
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