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2011年01月02日
新年早々、人の不幸を愉しむことは厳に慎みたいところだ。
しかし、国民が日々刻々、元の位置に戻ることさえ出来なくなるような政治を執行する政権であれば、その崩壊を祈るのも致し方ない。否、打倒に向けて、新春から舌鋒鋭く叩きのめすしかないのだろう。
ネトウヨ方式で語るなら“逝け!”ってな一言で済ませるのだが、拙コラムとしては、そうもいかない。(笑) ここは論理的に、今年の政治スケジュールを睨みながらシュ ミレーションするのが妥当だろう。
ここまで反小沢を鮮明にした菅直人は、流石に腹を括っているだろう。 “なにが何でも小沢を離党させる!” 小沢一郎を民主党から離党させて、仙谷・馬渕隠しの内閣改造を実施して、公明党への秋波に拍車をかけつつ、1月下旬の国会開会を迎えようと考えている。
問題は対小沢一郎包囲網の玉が尽きかけている事だ。最も強力な応援団はマスメディアなのだが、新聞テレビは当分正月モード、都合の良い小沢叩きの報道が少なくなっている。11日以降の報道に期待するしかないのだが、新しいネタが不足している。“何か小沢ネタは無いのか?”これが菅直人の本音だろう。
今年は昨年のような読売リーク報道もなかった。朝日や毎日に期待したが、今のところそれもない。 仙谷法務大臣が検察官役の3弁護士に圧力をかけて貰えるといいのだが、流石に行動は慎重にならざるを得ない。ウッカリすると “虻蜂取らず” の結果を齎すのだから、仙谷も調子に乗るわけにはいかない。
朝日辺りが「小沢、強制起訴!目鼻つく」とでも報道して欲しいところだが、どうなのだろう? 結構マスメディアには手を回しているのに・・・。
まさか「小沢強制起訴」が国会常会を開催しても“ナシの礫”なんて事にはならないのだろうな? 起訴事実が殆ど伝聞で、証拠らしい証拠が見当たらず、起訴状そのものが
書けずに困っていると云う噂が本物なんて、信じたくもない。 政倫審での小沢発言をきっかけに、3弁護士が起訴状を完成させる手筈だと聞かされているが本当だろうか?
今度は名うての弘中弁護士がついている、突っ込み処のある弁明を小沢一郎がする保証はない。早く「政倫審」を開かないと拙いな、4日以降小沢ともう一度会談を持って、政倫審の日にちを決めよう。兎に角、国会開会前に一歩進めない事には、目玉の内閣改造まで遅れて、小沢派引き剥がしの術が使えなくなる。
内閣改造は思い切ってやるぞ。あっと驚く、目玉人事のオンパレードだ。原口も細野も樽床も入れちまえ。何なら森ゆう子とか、超目玉は居ないだろうか?兎に角、挙党一致風に見せる必要はある。なんとか両院議員総会開催の機運は消しておかないとな。
とまぁ菅直人は腐ったようなサバ眼で考えるのだが、実は民主党内では菅直人の思惑とは全然違う動きが出ている。4月10日から24日にかけて行われる統一地方選挙の民主党公認推薦候補者及びその地方組織から、各民主党議員は激しい突き上げを受けている実情だ。公認料は欲しいが民主党の看板を外したいと云う気分が強い候補者のいる選挙など、小沢でなくても「勝てるとは思えない」。
小沢一郎を外す、菅直人の党内権力闘争が好感を持って受けとめられるのは、マスメディアの論調だけの話で、宙に浮いた世論と云う事になるだろう。地方は菅よりも小沢の方がマシと云うリアリズムな考えが主流なので、メディア論調とか国政との乖離が激しいものになる。
既に昨年夏の参議院選以降、選挙と云う選挙は連戦連敗。今さら内閣を改造しようが、小沢一郎の有りもしない「政治とカネ」に終止符を打とうが、小沢に離党勧告を出そうが、もう「時すでに遅し」なのである。幹事長が岡田じゃ、二進も三進にもなる訳がない。仙谷をカバーに回しても、かき回すだけで、余計酷い結果を生む。
おそらく腐れマスメディアと仙谷の間で、自動的に支持率8%上乗せ位の談合は成立しているだろう。本当の菅内閣の支持率は10〜12%となのが正解なのだ。開票をつぶさに分析すると、後の選挙ほど民主党支持率が下がっている。
昔のマスメディアの大政翼賛・一本調子報道が功を奏する時代ならいざ知らず、「真実はネットで」と云う人種があきらかに増えている。朝日新聞の解説が嘘か本当か、ネットで確認するのは、今や60代前後から下の年代の国民的常識かもしれない。
その結果、ネット情報が単純に選択されることはないが、朝日新聞やテレビの一方的プロパガンダ報道機能は半減させられている。証拠ではないが、最近テレビでは余りに知られた機密費塗りの爺解説者を排除し、善人面の新顔を登場させるようになっている。
ここ2年くらいで、マスメディアの洗脳力は相当落ちた事を裏づけている。国民も流石に、この顔は嘘つきと判断出来るだけの学習をしたと云う事だ。 それでは、今後はどうなるのか? 「小沢政倫審出席」以降のスケジュールと菅直人の帰趨 や如何に。
次回に続く
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