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読者の皆様 明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
旧年の最初のコラムに、筆者は政権交代後初の新春で、期待を込めてこう書いた。
今年は「コンクリートより人へ」の政治が本格的に始まる。これが実現するかどうかは、ここ数年新自由主経済の前に、ともすれば忘れられていた縄文思想の「自然との共生、簡素の美を求める豊かな心の世界」を、日本人がどれだけ思い出すかである。
その心が甦る時、環境立国日本と観光立国日本への明るい道が開けてくる。だから筆者は、日本の将来に、そして自分の心に希望を持つことが出来るのである。
だが1年経過した今、「コンクリートより人へ」の政治理念はどうなったのだろう。
高校授業料は無償化され、昨年6月に第1回の「子ども手当」が給付された。11年予算案では、この施策を反映し、文部科学省への配分額が増え、一方国土交通省への公共工事の金額が減ってはいる。だが、誰も「コンクリートより人へ」の政治理念について語ろうとしないのは、どうしてだろう。
その最大の理由は、菅内閣の誕生だ。鳩山前首相のような「友愛」と言う理念を持たず、首相の座に就くことが目的の人物が首相の座に就いてからは、政治理念が政治の世界から消えた。そして、国民が政権交代に託した「国民の生活が第一」の理念も、今や風前の灯である。そして菅氏は、首相の座を守るため、野合とも言うべき連立を画策し、小沢氏の排除を図り党内対立を煽るなど、国民の期待を裏切っている。
本稿を書きながら、昨年1月3日の本欄に寄稿した原稿に目を通している。そこにはラインホールド・ニーバーと云うドイツ系アメリカ人牧師の言葉が書いてある。
人は信念と共に若く、疑惑と共に老いる。
人は自信と共に若く、恐怖と共に老いる。
希望のある限り若く、失望と共に老いる。 (岡田義夫氏訳)
人様の容貌や顔色だけで性格や心境が分かる訳ではない。だが、今の政府首脳の顔を思い出しながら、このニーバーの言葉を読むと、何となく納得するのは筆者だけではないだろう。新年最初のコラムであるから、これ以上読者の皆さんを不快にすることは書きたくない。同じくニーバーの「年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いが来る」との言葉を信じて、理想を失わない「夢」を書きたい。
日本近海の海底に「メタンハイドレート」という資源が大量にある。メタンハドレートは別名「燃える氷」とも呼ばれる。天然ガスの主成分であるメタンガスが、高圧・低温で海底土の下にシャーベット状に固まって存在している。この採掘技術で日本は世界の先端を走っている。水深500から1500メートルの海底から、メタンが外部に洩れないようにして、如何に低コストで回収するかの技術である。
メタンガスは石油や石炭に比べ、燃焼時に排出される二酸化炭素や窒素酸化物などの大気汚染物質が少ない、相対的にクリーンなエネルギーである。そして日本近海の埋蔵量は国内の天然ガス年間消費量の100年分はあると言われている。この資源は韓国・中国はもちろん、世界各地の海底に存在するが、これの採掘を間違えると、海底からメタンガスが無限に噴出し、地球温暖化に拍車を掛ける虞がある。当然、この採掘には世界基準が設けられることになるだろう。否、しなければならないことだ。
メタンは炭素Cに4個の水素Hが結合する最も単純な炭素化合物である。従って、これまでは、ベンゼン環や高分子炭素化合物を含む石油のように、石油化学品向け原料にならないと言われていた。だが、日本の化学技術はメタンを原料にする高分子化合物製造技術でも、世界の最先端を行っている。そして、最後が、地球温暖化の主因である二酸化炭素を地中に封じ込める技術。これも日本が最先端を走っている。
これまで資源の無い国と言われた日本だが、日本近海にエネルギー資源が無尽蔵にある。これを世界に先駆け採掘する。そして、世界に先駆け、二酸化炭素を地中に封じ込める。勿論メタンハイドレートの採掘技術と二酸化炭素の封じ込め技術を世界中に販売する。これで日本政府は年間50〜100兆円の収入を得る。赤字国債が1千兆円になろうが、問題はない。こう云う国に日本をする。これが「夢」である。
http://www.olive-x.com/news_ex/newsdisp.php?n=102128
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