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「小沢切り」の前に、まずは「仙谷切り」? 菅直人首相が、参院で問責決議が可決され、党内外から辞任を求める声が出ている仙谷由人官房長官を、1月の通常国会召集前に交代させる方向で調整に入ったことが12月31日、分かった。今月中旬にも内閣改造に踏み切る意向だが、「仙谷切り」の“圧力”に、追い込まれた格好ともいえる。
政府筋によると、菅首相は先月26日に仙谷氏と約1時間半会談。仙谷氏は交代に理解を示したという。後任には、菅首相に近い江田五月前参院議長や川端達夫前文部科学相、北沢俊美防衛相が浮上しているが、「親小沢」議員の反発も予想される。同じく問責決議を受けた馬淵澄夫国土交通相、仙谷氏が兼務する法相ポストも交代の見込み。仙谷氏は、党代表代行や幹事長代理に就くとの声もある。
仙谷氏の辞任を強く求める野党は、交代がなければ通常国会の召集にも応じないと、けん制。11年度予算案審議には野党の協力が欠かせず、判断したとみられるが、「影の総理」として重しになってきた仙谷氏が内閣を去れば、政権基盤の弱体化は避けられない。後任人事に失敗すれば政権はさらに窮地だ。菅首相は31日夜、仙谷氏と都内のホテルで会食。その後公邸で、仙谷、北沢、馬淵各氏、6日から訪米する前原誠司外相らと、米軍普天間飛行場移設問題を協議した。
折しも、仙谷氏の辞任を求めていた小沢一郎元民主党代表が、衆院政治倫理審査会出席問題で、当初「通常国会召集後」としていた出席時期を、召集前も可能との意向を周辺に伝えており、小沢氏の“軟化”と合わせた動きにもなった。
[2011年1月1日8時41分 紙面から]
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20110101-719906.html
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