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暗黒夜考〜崩壊しつつある日本を考える〜
年初にあたって、改めて「大局」を考える 〜属国・日本に対するアメリカの対日戦略〜
2011年01月01日
改めて振り返ってみると、昨年1年は、政治・経済・社会すべての面において様々な出来事があった。
それぞれについての”各論”は勿論重要であり、今後も気になる事柄については本ブログにてコメントを発信していきたいが、年初にあたり、改めて”総論”としての「大局」について考えたいと思う。
この「大局」を読み違えると、当然に各々の”各論”が散漫なものとなり、身の回りで起こっている事象やニュース等に向き合う際、「何がなんだか訳がわからない」状態に陥るであろう。
日頃、皆さんが目にしているマスゴミ発のニュース記事などは、言わば”意図的”に我々国民を混乱に陥れ、あらぬ方向に誘導するものであることを改めてここに申し上げておきたい。
さて、「大局」を読む際、何に着目すればよいのであろうか?
それは、もはや”死に体”でいくら落ちぶれたとはいえ、やはりアメリカの「対日戦略」に着目することが最も重要な要素であろう。
何故かといえば、日本の諸悪の根源である「政治屋」・「官僚」・「マスゴミ」・「経団連(大企業)」が、すべて”ご主人様”のアメリカの意のままに動いているからである。
そしてこれらの”アメポチ連中”が、そのご褒美として与えられている”利権””地位””カネ”に群がり、これを死守せんがために千切れんばかりにご主人様であるアメリカに尻尾を振っているというのが、長らく日本国民を苦境に陥れている”悪の構図”である。
即ち、日頃、身の回りで起きている政治・経済・社会に関する出来事などは、遡ればすべてアメリカに通ずると言ってもよいということである。
副島隆彦氏が「属国・日本論」という著書を記したように、日本は第二次大戦以降、一貫してアメリカの属国(植民地)状態である。
日本が「独立国」だなどと考えているのは日本国民自身だけであり、世界中のどこを探しても日本を独立国だなどとみている者はいないであろう。
では、アメリカの「対日戦略」とは一体何であろうか?
それは、”ジャパンハンドラーズ”のリーダー的存在でもあるジョセフ・ナイが月刊誌「フォーリン・アフェアーズ・リポート」(FOREIGN AFFAIRS 2010年 No.12)にて発表した論文「アメリカ・パワーの将来−今後を左右するのは中国ではなく、スマートパワーだ−」を読めば、かなり明確に論じられている。
同内容については、少し前に一部ネット上にて話題となったが、ブログ「ヤスの備忘録」より以下に関連コメントを転載する。
(転載開始)
◆フォーリンアフェアーズ誌に掲載されたジョセフ・ナイの論文
いま、朝鮮半島や尖閣諸島など極東アジアで緊張が高まっているが、緊張を積極的に高めているのは明らかにアメリカである。
しかし、アメリカのねらいはなんなのだろうか?様々な見方が可能だが、そのねらいの一端を伺わせる論文が、フォーリンアフェアーズ誌に掲載された。
フォーリンアフェアーズ誌は、アメリカの奥の院とも呼ばれている「外交問題評議会」が発行する政治評論誌である。現職の閣僚や政権のブレーンなどが頻繁に執筆しているため、今後のアメリカの外交政策を読むには欠かせない雑誌となっている。
今回の11月・12月号では、クリントン国務長官と、ジャパンハンドラーズのリーダーであるジョセフ・ナイの論文が掲載され、話題になっている。
このジョセフ・ナイの論文こそ、アメリカが極東アジアでなぜ緊張を高めているのか理解するヒントとなる重要な論文だ。すでにメルマガにも掲載したが、重要なのでこの部分だけ転載する。
●論文「アメリカンパワーの未来」の内容
この論文は長いので、ここで必要な内容だけを簡単に要約する。以下である。
「アメリカは今後停滞し、凋落するとの論評がアメリカ内外でよく聞かれるようになった。アメリカの時代は終わったというのである。そして、中国のような新興国に覇権は移るというのである。
しかし、この考えは馬鹿げている。現実を認識していない皮相な考えだ。
国のパワーを考える場合、それは政治、軍事、経済の三つの次元で考えることが重要だ。政治ではアメリカは将来も覇権的な力であり得る。これに挑戦するのは、国家というよりもテロリストなどの国際的な集団だろう。そして軍事力ではアメリカは世界最強の軍事国家として君臨し続ける。だが経済では明らかにアジアに中心が移るので、アメリカは多極的な世界の一翼を担うことになるだろう。
このように見ると、経済の多極化をある程度受け入れながらも、アメリカは将来もずっと覇権国として存在するはずだ。
確かに中国に覇権が移るとの議論も多い。しかしこれはまったくのナンセンスだ。中国はどれほど経済成長しようとも、その軍事力と経済力がアメリカの覇権を脅かすほどにまで大きくなることはまずない。それにははるかに時間がかかるが、中国はそれを達成する前に政変を経験し、発展は減速することだろう。
はっきりいって、中国はアメリカの脅威ではないし、今後も脅威とはなり得ない。
将来、アメリカの覇権を脅かす勢力が出てくるとすれば、それは日中韓の東アジア共同体だけである。この3国が共同体を形成してしまうと、アメリカをはるかに上回る力を持つことになる。
しかしいまは日本と中国の仲はすこぶる悪く、東アジア共同体ができる可能性はない。その意味では、アメリカの覇権は安泰である。」
このように、実はアメリカがもっとも強く警戒し、脅威に感じていたのは、鳩山政権が提起したような、日中韓の東アジア共同体だったことが分かる。日中韓の連携こそ、アジアにおけるアメリカの覇権を脅かす唯一の力だというわけだ。
すると、今回のアメリカの動きは、日中韓が同盟で結び付かないように、東アジアの緊張を最大限高め、日米韓合同軍と、中国軍や北朝鮮軍が一触即発ぎりぎりのところで対峙する状況を形成することだろう。
このような状況を作り、アメリカは東アジアの緊張を醸成し、アメリカの覇権を確実にしておきたいのだ。
このまま行くと、日本は中国の脅威を煽る反中ナショナリズムによって、アメリカの計画に埋め込まれ、そのようにコントロールされてしまうだろう。
菅政権のもと、朝鮮戦争の際にはアメリカの要請で自衛隊を戦闘部隊として派遣し、北朝鮮の報復をあえて受けるのだろうか?
いまならまだ間に合うと思う。
(転載終了)
上記ブログ内容にて、非常に端的にまとめられているので多くのコメントは不要であろう。
昨年、本ブログでも何度もコメントしてきたように、「東アジア諸国による友好的関係の構築」こそがアメリカが最も忌み嫌い、恐れていることである。
中国・日本・韓国といった東アジア諸国がスクラムを組み、そのバインド(結束)を強固にすれば、覇権国アメリカにとっては大きな脅威となるのである。
そんな状況で「友愛」の精神を掲げ、「東アジア共同体」の樹立に取り組もうとした鳩山由紀夫前総理と小沢一郎元幹事長が、対米従属勢力である自民党清和会・霞ヶ関官僚(特に外務官僚)・マスゴミらによる”狂気的”とも思える攻撃に晒され、失脚に追い込まれたのは、アメリカの意図したことというのは疑いようもないことである。
自らに刃を向けた勢力に対して、これでもかというぐらいに容赦ない攻撃を浴びせ掛けるのが、いつもの”アメリカの手口”である。
昨年はアメリカとその傀儡たちが、「”政敵”小沢一郎潰し」に明け暮れた1年であったといってもいいであろう。
親中・親アジア路線を鮮明に打ち出し、”属国”ではなく、真に”対等”な日米関係を口にする小沢一郎という政治家が、それほどまでにアメリカにとっては厄介な存在ということである。
しかしながら、あまりに行き過ぎた”小沢叩き”は、結果的に「小沢一郎という政治家が、それを具現化するだけの大きな力を備え持っている」ということを皮肉にも証明・露呈してしまったと言えるであろう。
アメリカの対日・対東アジア戦略に基づく大局観に立てば、昨年3月に起きた韓国哨戒艦沈没事件や11月に起きた韓国・延坪島攻撃にみる北朝鮮の”狂気”については、”東アジア間の緊張”を演出するためにアメリカが裏で糸を引いて”政治利用”したものであると言えるであろう。
また、尖閣諸島漁船衝突事件についても、「アメリカ戦争屋」が中国の「上海閥」と結託し、「日中間の関係悪化」を演出するために引き起こしたものと言えるであろう。
そして、これらの”偽証事件”により、アメリカの意図する通りに、現状、東アジア諸国はまんまと極度の緊張状態に陥っているのである。
ジョセフ・ナイは「フォーリンアフェアーズ誌」に掲載された論文にて、『「米国衰退論」はあくまで心理的なものであり、「拡散しつつあるパワー」の間で、米国が「相対的に」衰えたように見えるに過ぎないのである。けっして「絶対的な」パワーが衰退したわけではない。』ということも、様々な統計データを子細に検証することで論証している。
さらには、『軍事や産業などの「ハード・パワー」ではない、文化などの「ソフト・パワー」が重要であり、自らがもてるパワーリソース(=パワーを支える資源)をいかに優れた戦略に結びつけることができるかが重要である。』とコメントすると共に、情報化時代における「ハードパワー」と「ソフトパワー」リソースを組み合わせた「スマート・パワー」(smart power)なる概念をも打ち出している。
何やら色々と小難しいことを言っているが、小生には「アメリカは経済的には衰退していくが、軍事力と政治力でもって、覇権は誰にも渡さない。」という恫喝にしか聞こえないのは気のせいであろうか。
ここから読み取れることは、暴力と人的ネットワークにモノをいわせるという、アメリカの”マフィア国家”としての素顔そのものであろう。
兎にも角にも、今年もまた年初より、もはや”死に体”であるアメリカの「”断末魔の叫び”的狂想曲」が奏で続けられることであろう。
我々日本国民は「大局」を見誤ることなく、アメリカとその傀儡である「政治屋」・「官僚」・「マスゴミ」・「経団連(大企業)」らに騙され踊らされないようにすることが何より肝要である。
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/da389f996a1b009d1310e179b61c3cdc
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