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2010/12/31
【平野貞夫の国づくり人づくり政治講座】第96号 2010年12月31日発行
《『政(まつりごと)の心』を求めて》 ─ 日本政治の現状(45)─
『 田原氏との論争「メディアの暴力性」 』
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この政治講座も42回目となり、平成22年では最後となった。前回、「平成の
メディア・ファシズム」について述べたが、これを12月20日のTV朝日(ス
クランブル)で話題にしたところ、出演した田原総一郎氏(TVで著名なジャー
ナリスト)が怒り出し、スタジオ内が緊張するほどの論争となった。この番組は
生放送であったので、見た方もいたと思うが状況を説明しておきたい。
この日は午前11時から菅首相の呼びかけで、菅・小沢会談が行われていた。問
題は小沢さんの「政治と金」で、国会で説明することを要請することであった。
岡田幹事長に丸投げしていたことだが「政治倫理審査会に自ら出て説明しろ」と、
1時間30分もかけて菅首相が強要したものの小沢さんは断った。理由は「司法
手続に入っており、弁護団からも止められている。しかし、閣僚の問責決議など
も行われており国会運営も行き詰っており、自分が出ることで見通しがつくなら
出席するが、その見通しもない」等というものだ。
TV番組で私たちが出演した時間が正午からで、菅・小沢会談と同時進行であっ
た。まず、首相官邸から放送記者が状況を中継して「小沢さんは菅首相の要請を
拒否することになる」と説明し、それを受けて司会のアナウンサーが、私に「小
沢さんは政倫審出席を拒否するのですか」と振ってきた。
そこで私は「貴方々は、小沢さんが拒否するとの言葉を使ったが、それはメディ
アによる言葉の暴力だ。政倫審の趣旨を理解せずに誤った言葉を乱用するところ
に、メディアの問題がある」と指摘して、議論のイニシャチブを取った。その時、
制度の趣旨も説明しておいた。自らの倫理観にもとづく人権保障のものであり、
他人から「君は疑わしいから政倫審に申し出ろ」という制度ではない。それを党
とか組織とか権力で強要することは、小沢さんに対する「人権侵害だ」と論じた。
すると田原総一郎氏が、テレビ界の顔役らしい押しで、「制度はそうだろうが、
政治をどうするかだ。小沢は白だが国会で説明しないから黒と思われるのだ。菅
首相に従うべきだ」と大声でまくし立てた。そこで私が「そういう決めつけた言
葉が、言葉の暴力といわれるものだ」と反論したところ、激論となる。
詳しいことは省略するが、小沢さんの「政治と金」については、昨年春から政権
交代を阻止する政治権力が検察に指示し、メディアが協力してデッチ上げ、菅政
権がそれを利用して「小沢排除」で世論調査の支持率を上げることに使ったのだ。
その調査すら正確なものでなく、メディアが操作したものである。要するに第四
権力といわれるメディアが「社会心理的暴力装置」となっており、それを国家権
力が利用しているのが、「小沢問題」の本質であると主張した。
TVジャーナリズムの神様といわれる田原氏は、私の主張を受け入れることはで
きない。必死に反論し、今日の菅・小沢会談で話が不調になれば「菅内閣は即時
倒れる。予算編成もできなくなる」との話となる。私が「菅内閣には“田原学校”
の生徒たちが入閣しているのではないか」と、斜めから攻めると。スタジオのス
タッフ一同が驚くほどの混乱であった。
結末は、中西礼さんが「国民との約束を踏みにじる菅首相は辞めるなら辞めた方
がよい」と、川村TV朝日政治担当記者が「小沢さんの政倫審招致は、自公が同
調しないことが朝刊ではっきりしたので、この問題は終わりですよ」と発言して、
この問題は終わった。
私の友人たちの話だと、菅・仙谷政権をつくった裏の脚本家は田原氏だったとの
こと。そう言えば、昨年から田原氏は有名TV番組で、「民主党への政権交代は
必要だが、小沢は排除すべきだ」という趣旨の話をしきりにしていたことを憶え
ている。今年は亡国への道を菅首相が選んだが、新年こそ明るい日本への道を歩
きたい。
(続く)
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