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民主党の小沢一郎元代表の衆院政治倫理審査会への出席表明は、対野党戦略の武器であるはずの「政倫審カード」を身内に対し切った格好だ。背景には小沢氏と同党の輿石東参院会長との深い縁がのぞく。ボールを投げ返された菅直人首相が苦境にさらされ、官邸などからは「とんだお年玉」とのぼやきが漏れる。
「そうそう、そうなんだよ」。輿石会長は「わが意を得たり」とばかりにうなずいた。先の臨時国会開会前、神奈川新聞社など関東地方新聞7社の合同インタビューでの出来事だ。
「小沢元代表は政倫審に臨む気持ちを常に持っているのでは」との問い掛けへの反応だった。「ただ、自分(小沢氏)が応じれば鳩山由紀夫前首相らも対応を迫られることになりかねないし、そこが大変」などと慎重さの背景も代弁した。
輿石と小沢両氏の関係は旧民主党と旧自由党との合併で今の民主党が誕生した当時にさかのぼる。両党の参院議員の間では「主張や運営方針が違う」などとして衆院先行合併論が大勢だったが、そこで「それではだめだ」と同時合併に尽力したのが旧民主党の輿石氏だった。
輿石氏は旧自由党とは距離があった旧社会党の出身だ。最も遠いはずの人物が最も汗をかいてくれたことに旧自由党の小沢氏は感服。周囲には「何かあったら輿石さんの言う通りに動く」と明言し続けているという。
臨時国会では民主党の国会対策委員会が、鉢呂吉雄委員長、斎藤勁委員長代理(衆院比例南関東)という輿石氏直結の旧社会党系で固まった。斎藤氏も参院議員時代、輿石氏の下で民由合併に努めている。
その段階では国対を軸に「政倫審カード」を、どのタイミングで切るかが模索されていた。実際、鉢呂氏も「小沢元代表は国会での説明を」と公言し、環境整備に乗り出していた。斎藤氏も菅首相と再三接触。官邸関係者によると、「カードを切るなら郵政改革法案成立など政策面での前進がセット」との国対の意向を伝えていたとされる。
ところが岡田克也幹事長が鉢呂氏に「政倫審については党として引き取る」と通達し、国対の動きを封印。その後、政倫審は党内政局の材料に終始し、野党対策には一切生かされずじまいだ。
27日の党役員会で輿石氏が「出席議決」との幹事長方針を了承したのも、小沢氏へ「かまわないからカードを切れ」とのサイン出しとも言えそうだ。「(政倫審を)開くなら通常国会で」(小沢氏)との28日出した説明文は国会正常化が前提。「問責を受けた仙谷由人官房長官らの更迭なくして国会正常化はない」(自民党幹部)との野党主張に連動した格好で、菅首相を支持する議員は「小沢元代表や輿石会長の菅首相や岡田幹事長への復讐(ふくしゅう)か」と歯ぎしりだ。
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1012310003/
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