http://www.asyura2.com/10/senkyo103/msg/430.html
Tweet |
http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/51704456.html
『「ジャーナリスト同盟」通信』2010年12月30日 本澤二郎の「日本の風景」(645)
から下記を転載投稿します。
=転載投稿=
<ナベツネ連立工作は不発>
大連立を実現することで、改憲に決着をつけようと必死のナベツネと中曽根の野望の一つが、民主党と極右の「たちあがれ日本」の連立工作だった。元中曽根秘書の与謝野馨のお尻を叩いて決起させた。与謝野が平沼党首を誘って菅総理と密会した。相当の根回しの成果なのだろうが、党内に持ち帰ると反発をくらってしまった。
総理は与謝野に大臣の椅子を用意したが、そもそも「民主党を過半数以下に追い込む」という公約に反するものだから、10人にも満たない小党にすぎなかったが、党内の合意を得ることはできなかった。
いつ崩壊してもおかしくない政経塾・財閥の傀儡政権に飛び乗ることなどあり得ないのだが、さわさりながら黒幕は現在のマスコミ界の悪役で知られる。メディアの支援が期待できる。あるいは、と期待と警戒が渦巻いたのだが、結果は失敗に終わった。
<はぐれ老害に同調者なし>
ナベツネと中曽根の大連立工作というと、自民党時代の福田康夫総理と小沢民主党党首の間で、一端は合意が成立した。あわや、という場面だったが、このときは民主党執行部が反対して潰れてしまった。この時の民主党はまともだった。
党内の反対によって小沢は悪役にならないで済んだ。今回もナベツネは自民党の谷垣総裁を動かそうとしたが、賢明なことに乗ろうとしなかった。やむなく二人の勝手知ったる与謝野が所属する、極右小党から工作を開始したのだ。
藁をもつかむ心境の菅と仙谷は飛びついたのだが、なんと成功すると勘違いしていたことが間もなく判明した。
与謝野には手勢がいない。はぐれガラスだ。中曽根老害の子分でしかない。財務官僚の手の内で踊るだけの人物である。財政破たんの責任を負う立場の一人である。それの自己批判もしていない無責任政治家でしかない。
同調するものなどいなかった。中曽根・ナベツネの無力さを露呈する結果となってしまった。
<小沢追い出し工作の行方>
他方、小沢を追撃する動きは止まりそうもない。これにもナベツネ工作の一環と見ていいだろう。何としても小沢を民主党から追い出してしまう。政界の孤児にしてしまうという大連立工作の一環といえる。
小沢と鳩山が連携している限り、ナベツネ工作は進まない。小沢排除は検察を使っても、マスコミを動員にても出来なかった。遂には検察審査会を動かして強制起訴に持ち込むことになったが、それでも小沢は屈しない。
国会招致で小沢をぼろぼろにしてやるとの意気込みを感じるのだが、それを野党だけでなく身内の与党・政府にやらせようとしている。なんとも念の入った工作であろうか。
筆者の目にはナベツネ工作は仙谷を経由して総理・幹事長に伝わっていると見えるのだ。2010年1月1日の小沢詣でをした菅直人である。小沢なくして民主党の政権は存在しなかった。それでいて自らの地位確保のために、賢明になって小沢めがけて矢を打っている。
まるで戦国時代・下剋上を連想させる演技・パフォーマンスではないだろうか。日本丸が沈没している最中で、船長が船員を撃ち殺そうとしている。反乱は船員が起こすものだが、民主党丸は船長が自ら反乱を起こしているのだから、実に滑稽であろう。
<政経塾が菅と岡田を突き動かす>
小沢排除のもう一つの黒幕は政経塾である。前原や野田である。仙谷や枝野らである。小沢が指揮棒を握ると、潰されてしまうと怯えている政経塾の面々らである。
菅直人が代表選でかろうじて小沢を破ったのは、政経塾とそこからの豊富な資金のお陰だった。菅は単なるお飾りに過ぎない。政経塾あっての菅政権である。そしてもう一人が官僚OBの岡田である。岡田にも政経塾から甘い言葉が出ているだろう。
ともあれ、大恩ある小沢を菅と岡田が死に物狂いで押しつぶそうとしているのだから、政界とは実に恐ろしい世界である。義理や人情などない。狐と狸しか住めない。魑魅魍魎の世界なのだ。
魑魅魍魎の言動にどれほどの価値があろうか。それを真に受けたりする主権者は、痛々しい限りである。
背後に富豪がいる。財閥である。地上(政治)の争いには、地下の富豪たち財閥の混乱・混迷ぶりを裏付けている。ニューヨークからの金融危機の打撃が強烈だったからなのだ。彼らは財閥減税でも、まだ満足していない。大増税を民衆に課そうというのである。同時に再軍備による軍事国家を実現しようというのだ。
そこから見えるのは天皇制国家主義である。違うだろうか。
2010年12月30日記
=転載終了=
(投稿者)中曽根とナベツネのラインはキッシンジャーだと聞く。政経塾のラインは小泉のラインと重なると聞く。中曽根とナベツネは小泉に相当やられた。小泉がそう出来た背景は、小泉(そして今は政経塾)のラインが対日影響力でキッシンジャーのラインより優位だったからだろう。 中国を重視するキッシンジャーと日本を重視する小泉(そして政経塾)のラインという力の入れ方の差なのかも知れない。
「このときは民主党執行部が反対して潰れてしまった」のは、ラインの違いからの判断で「この時の民主党はまともだった」からではないと愚察する。
年齢を考えれば、中曽根とナベツネは自分達の真実が浮かび上がってくるのを抑えられず、歴史に記される怖れに突き動かされ見境がなくなっているのか知れない。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK103掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。