菅首相は正月の余韻に浸っている暇はない。日本の政情も新年早々から、正念場だ。
　選挙という選挙に連戦連敗中で「今すぐ辞めろ」と地方組織に突き上げられる１月１３日の党大会。仙谷・馬淵両大臣の問責により、冒頭から空転が予想される通常国会……。窮地に立つ菅は、自民党などとの「大連立」を視野に入れているが、支持率２０％を切りかけた不人気首相など、どの党も相手にしない。むしろ、自民党は民主党の支持率低下をこれ幸いに、解散・政権奪回に向け、あらゆる手段を使って徹底抗戦を仕掛けてくる。
「菅首相には、野党の攻勢に加え、小沢一郎元代表の国会招致問題で火が付いた内紛を引きずったまま、４月の統一地方選を迎える最悪の展開が待っています。政権運営に行き詰まり、３月末には、１１年度予算案の年度内成立と引き換えに、野党との『話し合い解散』に応じるしか残された道はなさそうです」（政治評論家・浅川博忠氏）
　解散・総選挙の時期は、国政選と地方選の時期が重なるのを嫌う公明党に配慮し、通常国会閉幕後の７月ごろになりそうだ。民主党は党の顔が菅のままだろうが、岡田幹事長や前原外相に変わろうが、大敗は必至。比較第１党の座を失って党内は四分五裂の惨状に陥る。
「民主党は与党の立場でこそ、まとまっていられますが、政権の座が危うくなれば、単なる寄り合い所帯に逆戻りです。党内抗争は熾烈化し、極端な左派や親小沢派、自民党と結託して政権中枢を狙おうとするグループなどグチャグチャに分裂するでしょう。政権交代から２年足らずで、『民主党』という政党そのものが消滅に向かうのです」（浅川博忠氏＝前出）
　もちろん、自民党にも単独過半数を獲得する力は残っていない。“勝者なき国会”は政界大再編という荒波にのみ込まれ、ますます混迷を深め、不安定になっていく。小沢以外に核になる政治家がいない場合、機能マヒの政治空白はエンドレスになりかねない。
http://gendai.net/articles/view/syakai/128146 　

コメント
01. 2010年12月30日 18:43:55: GdJAMKBIOQ 問題は、民主党内の反小沢派が、先を見通す力が全く無いということだろう。 数週間、いや数日しか効果の持続しない権謀術数には長けているかもしれないが。
02. 2010年12月30日 19:31:06: zGKeSSLvQA ＞。“勝者なき国会”は政界大再編という荒波にのみ込まれ、ますます混迷を深め、不安定になっていく。 まあ、ゲンダイも悲観的・厭世的になってきたな。 しかし、悲観や厭世からは、何も生まれず、むしろ、世の中はどんどん悪くなっていく。 菅政権は支持しないが、民主党政権は、2013年７月まで解散するべきではない。 解散総選挙となれば、菅派だの小沢派だの、区別なく、民主党は壊滅する。 先の参院選と同じく、自民党が圧勝し、 「小沢氏の政治的死」を要求する自民党中心の政権ができる。 「議員辞職、証人喚問、そして民主党の2009年マニフェスト全否定」 「消費税率１０％〜１５％、法人税２０％減税」など、 経済的弱者・社会的弱者の切捨てと小沢氏の政治的死を要求する自民党が政権を奪還する。 そうなれば、小沢氏の十数年間の苦労は水の泡。 そうならないよう今後、小沢派がやるべきことは、二つ。 一、菅内閣に解散総選挙を絶対にやらせない。 解散総選挙を絶対阻止すること。 二、菅内閣が総辞職した場合に備え、総裁候補を用意しておく。 小沢派なら、原口前総務相か細野前幹事長代理か。 鳩山派なら、小沢鋭仁前環境相か。 鳩山派は、先の代表選でバラバラだったから、 鳩山派から候補者を擁立し、これを小沢派が応援すれば、勝てる可能性が高い。 これしか有り得ないでしょう。 小沢一郎がやるべきことは、「国民の生活が第一」の後継者を立てて、 自分は大御所の位置に下がることです。家康のように。 政策論はもっぱら後継者にやらせ、自分は法廷闘争に注力して無罪判決を目指し、 政治には背後から指示を出すことです。 後継者に政治戦に勝利させ、自分の名誉回復を得ることです。 http://twitter.com/yoniumuhibi/status/13616838957080576 とにかく、悲観・厭世は何も生まないので、ポジティヴに前向きに建設的に考えて生きましょう。 ゲンダイにもそれを期待したい。
03. 2010年12月30日 20:21:58: 8HikxGtgtU 　０１さん　まったく同感ですね 　政治には　「哲学」が必要なのではないでしょうかね！！ 　＝＝＝ 　管には哲学がないので　フラフラ揺れてるのだと思いますよ 　総理大臣が　人気取りなんて　歌手や芸能人だと考えてるのかな〜〜 　＝＝＝ 　ま〜〜ね　安倍には　哲学があったのだけど　ちょっと古過ぎた 　古い哲学って　人の物まねだからね〜〜〜　 　＝＝＝ 　私は　「強者が弱者を助ける」　って主張してますです
04. 2010年12月31日 01:38:53: wou6bTW2RQ 03さん、賛成です。 「どこ行くの？」と思いながら、大好きな叔母について歩いた不安は（数十年前の記憶でも）消えません。反対に「目標」が一つずつ達成できる時は、毎日が厳しくても、元気になれるのではないでしょうか。 現在、一国の首相が突然、硫黄島に行くかと思えば、次は沖縄、官邸で忘年会。前原外相は尖閣と北方四島の対処のまずさに、言い訳がましく、訪ロ。アセアン＋３は諦め、TPPですか？「眼高手低」など、どこにもありません。 鳩山前首相の「友愛」は遠大すぎて、国民にはよく見えなかった。○泉・竹○が国民を騙して落とした、奴隷国へ真っ逆さまの暗い道。転落した日本人の惨めさを「小澤さんに改善してほしい」と国民は願った。虹を消さないでほしかったのです、民主党には。 たとえ手が届かなくても、虹が見えれば安心。いつまでも、見えるだけでは困りますが。「国民の生活が第一」の哲学と、ユーラシアの平和と言えば、米が怒るでしょう。だけど、負けませんよ、ね。
05. 2011年1月01日 01:19:59: HipkOMjwGk 今の民主党政権下では我々国民は「国民の生活が第一」より[自分の生活が第一」 にならざるをえない。

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