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(回答先: 民主党、マニフェスト全面見直しへ 財源捻出が限界に(asahi.com) 投稿者 赤かぶ 日時 2010 年 12 月 30 日 08:12:49)
6月
2010
菅政権は小泉政権?
2010年6月
菅総理の支持率についての各社の結果が出揃った。
多くは組閣前に行われたものだから「菅政権」ではなく「総理個人」への支持率だけど、58〜66%くらいとなかなか健闘している。
同時に民主党の支持率も倍増し、ひところ話題の中心になっていたみんなの党や新党などが一気に存在感を失った。
なんだかなあ、という感想だ。
所信表明も行う前の支持率調査。
内閣の顔ぶれもわからない間の支持率調査。
一体みんな何を根拠にして「支持する・支持しない」を決めるのだろう。
鳩山政権のときには最初菅総理以上の高支持率があったけど最後は3分の1くらいに支持が減ってしまった。
支持が減る理由もわからないではなかったけれどもそれにしたって半年で3分の1になるってこと自体極端すぎるように思うし、総理を変えれば支持率が元に戻るっていうのも、なんだかなあ、である。
私自身がもし支持率調査に答える人だったとすれば、鳩山政権の初期も後期も、菅政権発足時の今も、いずれも「支持する」と答えたと思う。
鳩山政権の成果は、密約問題など過去の自民党政権の所業が次々と明らかになったことだ。
蓮舫さんの「2番では駄目ですか」ばかりが話題にされる事業仕分けだけど、あれだっていかに既得権層が行政においてめちゃくちゃをやっていたかを可視化させた点で、歴代旧政権のやり方というものが具体的に国民に示されたものだと思う。
また、マスコミ各社が揃って同じ論調になり、政権をつぶしにかかった点で、大マスコミの既得権もあぶり出された。
記者クラブのオープン化も、3月ついに首相会見でも実施された。
支持を落とす直接的な原因になったと思われる普天間問題だって、鳩山首相自らが「5月末」を期限と言ってしまったのは失敗だったと思うけど、首相が基地問題に真剣に取り組んでも思うように行かなかったと言う点で、いかに日本が米国にモノを言えない国であるかが明確になった。
それでも鳩山政権下では、沖縄の負担軽減について真剣に向き合ったし、何よりも今までは報道すらされなかった沖縄の問題が、全国民の問題意識となったことに大きな効果があった。
良いことをやろうとしている首相を既得権層はともかく国民までが叩いて潰してしまった。
おそらく旧権力は当然として、民主党の中で首相交代があっても、鳩山さんのときほど普天間問題が注目されることは金輪際ないと思う。
結果ばかりを判断する国民。
総理が変われば明日から魔法のように全てが変わると思ってる国民。
公約の実現までに一年も待てない国民。
こんなんじゃ、菅さんの支持率だっていずれ急降下するだろう。
鳩山政権の支持率は、マスコミの報道姿勢とともに落ちていった。
とくに今年1月頃からのマスコミの叩き方は尋常ではなく1月15日の石川議員逮捕あたりを境に支持率と不支持率が逆転した。
ようするに、「この政権は駄目」と官僚・マスコミが判断すれば、支持率なんか簡単に操作されるというわけだ。
今マスコミは新政権に対して、とりあえず様子見をしているところだと思う。
様子見というよりか、菅政権に好意的なマスコミの報道ぶりは、政権に圧力をかけているように感じる。
「脱小沢」やら「消費税増税」に関する部分だ。
朝日新聞なんか、かなりストレートに消費税増税を煽ってるらしいけど、ようするにそういう報道をすることによって政権に対して
「消費税増税を公約しろ。でないと叩くぞ」
と脅しをかけている最中だと思う。
マスコミの脅しに鳩山さんは屈しなかった。
だから何でもかんでもとりあえず総理を叩いておけばいい、という報道態勢にあるときからメディアは転じた。
菅さんがどうなるかは、これから注視していかなくてはならない。
心配なのは前回も書いたように、民主党支持者(小沢支持者)の動きだ。
よく読みに行く民主党支持ブログやツイッターでも、
「菅は消費税増税を狙っている」
「菅は官僚に取り込まれた」
「菅は小泉政権の二の舞になる」
「菅政権は小泉政権よりひどいかもしれない」
「竹中平蔵がツイッターを始めたのは菅政権の発足と関係がある(んなわけないじゃん・・・)」
などの「陰謀論」が吹き荒れていて、げんなりする。
そういう論者が増えるきっかけは「脱小沢」で、人気ブロガーのUやらSやらが煽ってるらしいんだよね。
消費税増税も官僚に取り込まれることも小泉政権の二の舞も、たしかに旧権力の狙いではあるだろう。
現段階はそういう「綱引」が始まったと見るべきであって、報道に乗せられて
「菅は官僚に取り込まれた」
とか結論を出すにはまだ早すぎる。
だって彼らは菅さんの所信表明を聞く前からそう決め付けてるんだよ。
一度そういうレッテルを貼れば、所信表明を聞いたところで、自分の意見を修正するのは難しいだろう。
だから所信表明で「財政再建」を言うだけでそれを「消費税増税」と解釈する。
「第一の道」で古い自民党のやり方を、「第二の道」で小泉政権のやり方を菅さんは批判し「第三の道」を提案したけど、それも「第三の道とは偽装小泉竹中改革だ」みたいな解釈になる。
所信表明の最後に菅総理は国民に対して「信頼」を強く求めた。
これは鳩山総理が辞任の演説の際に
「国民にが聴く耳を持たなくなった」
と言ったことと同義だと思う。
政権交代前も、民主党議員の演説ってかなり国民を賢いと思ってるふしがあるなあと感じてたけど、今もしかしたら民主党は国民のレベルに失望してるかもしれない。
鳩山政権のときと同じ間違いを、今度は「味方側」だったはずの人たちが繰り返している。
結果も出る前から、マスコミの論調に乗せられて(今回はマスコミに疑念を抱くあまり有名ブロガーの反マスコミ論調に乗せられて)
「きっと〇〇になるに違いない」
という憶測をもとに政権に絶望する。
本当に菅さんが小沢さんを裏切ったかがわかるのは参院選後の9月の代表選のときだろう。
本当に菅さんが官僚に取り込まれたのかがわかるのは超党派の議論というものが始まったときに、所得税や法人税などを含めた税制全体の論議をするか、消費税だけに的を絞ってくるかである程度わかる。
批判に転じるのはそのときで良い、と私は思っている。
【参考】
読むべきブログが今までの3分の1くらいになってしまった中で、私が今共感してるブログを二つ紹介します。
小沢の「よみがえり」&進む党内融和+「菅叩き」への疑問(日本がアブナイ!)
根拠やソースが示されていない「断定」がある場合は、まずは疑ってみるべきだ(世に噛む日々)
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