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2010-12-29
小沢一郎は決して潰れない。何回も裏切られ、満身創痍となり、もうお仕舞いという絶体絶命の窮境に追い込まれてからも、不死鳥のように甦り、政治の表舞台に復帰するというパターンを繰り返してきた。
人は、小沢一郎が政治の表舞台で活躍する、いわゆる「光の部分」ばかりを見て、その「豪腕」にのみ注目するが、僕は、小沢一郎の小沢一郎たる所以は、「光の部分」よりも、いかに不遇時代に、くじけることなく努力を積み重ねていき、表舞台への復権を成し遂げるかという「影の部分」にあると思っている。
おそらく多くの人が、民主党と合流した後でも、すでに「小沢一郎の時代は終わった」と思ったはずであり、小沢一郎主導の「政権交代」など、夢想だにしなかったはずである。小沢一郎の方法に「川上作戦」というものがある。よく知られているように、「川上作戦」とは選挙運動を始めるのに、まず山奥の寒村から始めるというものだが、ここに政治家・小沢一郎の本質がある。
何もやらないというのではない。むやみに走り回り、叫び続けるというのでもない。小沢一郎には戦略がある。小沢一郎は選挙民の心理構造をよく知っている。小沢一郎が不遇時代にくじける気配を見せないのは、先が読めているからだろう。先が読めているから、慌てない。
小沢一郎の民衆、あるいは国民への深い信頼が、小沢一郎の強さである。おそらく目端のきいた子分達が、小沢の元から去っていくのは、小沢の「戦略」に不安を感じるからである。小沢の元から去っていった子分達が、その後、どーなったかは、言うまでもない。小沢が、新しく集まって来た仲間達とともに「復権」を成し遂げるのに対して、小沢の元から去っていった子分達は、ほぼ世の中から消えているか、政界のはぐれカラスになるかである。
幹事長の岡田克也は、マスコミの小沢評を受け売りして、「小沢さんの元に人は集まるが、すぐに去っていく」と、小沢に人間的欠陥があり、政治的欠陥があるかのように批判している。むろん、岡田やマスコミが間違っている。小沢の近くにいると、どんな無能政治家も、小沢の「目に見えない政治的パワー」の余波で、実力以上に過大評価され、持て囃されているうちに自分を見失う。
小沢はそこを見ている。船田元は、かつて小沢の第一の子分として注目され、海外メディアから、「21世紀の世界的リーダー」にまで選ばれたほどだが、突然、小沢からの連絡が途絶えたと泣き言を言っている。
船田と同様に勘違いした政治家は少なくない。最近の例では、渡部恒三、藤井裕久、石井一……。彼等は、最初は小沢の子分として注目され、次に小沢を裏切った政治家として、そして最後に敵側に寝返り、「小沢潰し」に狂奔する政治家として、注目されているにすぎない。
僕は勘違いしていたが、菅直人が、小沢邸の「新年会」で、卑屈な笑顔を振り撒きつつ、乾杯の音頭をとったのは、今年の正月元旦だった。
変われば変わるものだが、菅直人の顔が見るも無惨というか、醜悪な顔に変わったのは、小沢や国民への裏切りと嘘を繰り返して来た結果と思えば、不思議でも何でもない。それに対して小沢の顔は、好き嫌いは別として、いつもスッキリしている。王道と覇道ということばがあるが、小沢が王道の人であるのは間違いない。それに対して菅直人は……。(続)
■小沢一郎の声明文。
「挙党一致で『国民の生活が第一。』の政治を実現するために」
私はこれまで、菅代表及び岡田幹事長から、自発的に政治倫理審査会へ出席するよう要請を受けてまいりました。それに対し、私は、政治資金に関する問題はすでに具体的な司法手続きに入っており、三権分立や基本的人権の尊重という憲法上の原理原則からいえば、立法府の機関である政倫審に出席する合理的な理由はない、ただ、私が政倫審に出ることで、国会運営が円滑に進められ、あるいは、選挙戦においても国民の皆様の支持を取り戻すことができるということであれば、政倫審に出席することもやぶさかでないと、繰り返し表明してまいりました。
そうした中で、先般、民主党の最大の支持母体である連合から、挙党一致の体制で難局を乗り越えるよう、強い要請を受けました。また、国民の皆様、同志の皆様にも、多大なご心配をおかけしていることを、大変申し訳なく思っております。これらのことを総合的に考え、私は政治家の判断として、来年の常会において、政倫審に自ら出席することを決意致しました。
具体的に申し上げます。
第一点目として、常会において私が政倫審に出席しなければ国会審議が開始されないという場合、すなわち、私が出席することにより、予算案の審議をはじめ、国会の審議が円滑に進められるということであれば、常会の冒頭にも出席し、説明したいと思います。
第二点目は、私が政倫審に出席するかどうかということが、国会審議を開始するための主たる条件ではないということであれば、国民の生活に最も関連の深い予算案の審議に全力で取り組み、その一日も早い成立を図らなければなりません。
したがって、私はこの場合には、予算成立の後に出席したいと考えております。
平成22年12月28日
衆院議員 小沢一郎
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