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『「ジャーナリスト同盟」通信』2010年12月29日 本澤二郎の「日本の風景」(644)から下記を転載投稿します。
=転載開始=
<亡国の日本は続く>
日本の将来に明るい兆しを感じる日本人がいるだろうか。もう希望の持てる話を、この20年来、聞いたことがない。それでも「なんとかなる」と自分を納得させて子羊は懸命に生きている。いじらしいのだ。中曽根バブル崩壊後、1500兆円の資産が消滅したことに対して、政治はなんら手を打たなかった。信じられないだろうが、これは事実である。財閥は血税投入で生き延び、中小の経営者の多くが自殺した。
<孫の借金で役人天国>
それでも変わらなかった特権層がいた。今も、である。国会議員を含む役人たちである。公務員天国の日本は、微動することはなかった。役人が動かす役人のための日本だからである。官僚が采配を振る日本だからである。
しからば、どこから金が出てくるのか。借金である。国債である。地方自治体も地方債を発行した。こんなことをしているものだから、今では雲をつかむような深刻な事態に追い込まれてしまった。軽く1000兆円を超える借金である。
この借金を現役世代は返せない。子供の世代でも無理だ。孫たちが借金しているのである。自民党政権は自公政権になっても、とうとう国民に見放されてしまった。当然である。
政権は交代した。しかし、自公政権並みか、それ以上の巨額の借金予算を民主党内閣は編成した。なんとも恐ろしいことであろうか。
従って役人たちは肥えている。政治家も、である。日本の権力層のみが、そして一部財閥など富裕層のみが、肥えて太るいびつな格差社会が、今の日本である。庶民の怒りはここに潜んでいる。
どこかの国の政治を笑える状況にはない。
<暴走に注意>
貧すれば鈍す、である。油断をすると、政治は暴走する。既に暴走している。ワシントンやソウルの暴走馬に歩調を合わせる日本政府である。前政権がようやく気付いて打ち出した東アジア共同体という平和と繁栄の社会建設を、今の政権はワシントンとソウルと一緒になって潰してしまった。
日米韓の軍事同盟の構築である。対立と緊張による外交政策に成果などない。肥えるのは武器・弾薬メーカーばかりである。そこへと血税が流れる死の商人のための危険極まりないものだ。
東アジアに冷戦構造を持ちこんでいるのである。これこそが松下政経塾内閣が画策している野望である。正月早々に前原というおっちょこちょいの極右の外務大臣が、ワシントンへと参勤交代よろしく訪問する。他方、ワシントンは国賓として中国の国家主席を招く。疲弊するワシントンの野望を見てとれる。そこに真の友好は存在しないのだが。
欧州もまた金策で悪戦苦闘の新年を迎える。自国とEU圏内の破綻国家救済に手足をもぎ取られている。事態に明るさはない。武器商人のせいでアフリカ諸国では、引き続き混乱が覆うだろう。南米では反ワシントンの政府が活発である。
軍部と兵器産業を全く抑えられないオバマ政権である。中東・アフガンから次はどこか。東アジアであってはならないが、腐るほどの武器使用に期待をかける産軍複合体にコントロールされているオバマ・クリントンである。
彼らと提携し、ペットのような役割を果たしかねない日本外交である。さらなる暴走を食い止める勢力が、国内に存在しない。
<東大官僚に打つ手ない>
おもえば、明治以来、日本の権力を実質握ってきた「天皇の官僚」は、侵略戦争を引き起こし、戦後は中曽根バブルで日本経済を失墜させた。あまつさえ財政破たんで亡国の日本に追い込んでしまった。
その中枢を一握りの東大官僚が押さえ、政治を操作してきたのだが、もはや打つ手はなくなっている。東大官僚は2度も3度も日本を敗北させてしまったのだ。その罪が消えることはないだろう。反省もない、責任も取らないための相次ぐ失敗ということになろうか。
それでいて肥えているのだから、この国の官尊民卑もきわまっていよう。このことにさえ気付いていない大衆は多いのであろう。自分のまいた種である。刈り取れないのであろう。そこに挑戦した政権をスキャンダルで、改革の芽を摘んでしまった。この罪も大きい。
正義の検察の正体も暴露されてしまった東大官僚ではないか。あと何があるというのか。
<小沢生贄も効果なし>
政界の馬鹿殿は何することも出来ない。政治主導を実質廃止した。官僚起用体制に戻してしまった。鳩山と小沢の改革をひっくり返しているのだが、日本を破綻させた官僚に知恵などない。
ひたすら小沢を生贄にすることに専念している。そもそも政権交代の主役は小沢である。その小沢を生贄にすることで政権の浮揚を図ろうとしている。実に愚かな宰相であろうか。小沢を悲劇のヒーローに祭り上げているという事実さえわかっていない。
ロッキード事件で田中角栄を生贄にした自民党の二の舞を演じている。お陰で田中人気は、今も続いている。小沢もそうなるかもしれない。筆者が懸念を抱いているのは、松下財閥の裏金のことである。仙谷や枝野はどうなのか。前原や野田への金の流れに問題はないのか。そもそも幸之助の70億円基金に問題はなかったのか。これらと比較すると、土建利権ははるかに小さい。
共産党・公明党はまともな政党なのか。財閥政権を放置している姿勢が不思議でならない。大増税の前にすることは役人天国を退治することではないか。大衆の怒りの根源はここにあるのである。
<賢い日本人は自給自足生活> 亡国の日本に将来はない。官僚体制にメスを入れられない政治では、改革は進まないだろう。庶民はどうしてこれからを生きればいいのか。
若い日本人にいいたい。日本は肥沃な大地と温暖な気候に恵まれている。無農薬・無化学肥料の野菜・穀物を栽培するのである。人糞の活用である。有機農法だ。健康的な酪農で乳や肉を、卵を生産するのである。自給自足の生活をすればいいのである。
おっつけ円が紙切れになり、外国製品を買えなくなっても、これなら生きられるだろう。存外、幸せな家庭を築けるかもしれない。究極のユートピアではないだろうか。馬鹿げたような宇宙に大金をかける必要もない。リニアに乗る必要などない。軍事費に金はかけない。無駄の最たるものなのだから。
農薬財閥・農機具財閥・化学肥料財閥が作り出す商品を強要する農林官僚や農協官僚など不要である。自然を大事にすれば、熊やイノシシや猿が畑や水田を荒らしまわることも無くなる。猟銃を手にする野蛮人間もいなくなるだろう。以前の美しい生態系に生まれ変わる日本列島である。ミミズの文化だ。
こんな日本に世界から沢山の観光客が押し寄せるだろう。農業と観光で生きられる日本である。9条憲法さえあれば、永世中立国の日本人は戦争放棄で健康的に人生を送ることが出来る。死の商人は不要だ。都会の失業者よ、田舎に帰れ。本物の開拓を開始せよ。こう叫びたい2010年の日本である。
2010年12月29日記
=転載終了=
上記転載文中の「中曽根バブル」に関連して;
=転載開始=
これは仮説だが、高度経済成長を達した80年代に、それまでの構造を所謂「改革」することを前提条件に、今日のようではなくアジアで一定の影響力をふるえる力を、日本は持っていた。日本に最も大きな影響があった対米関係においても、所謂戦争屋さんだけでない他のチャネルを通し「改革」を了承させる方途もあった。
日本は、力を自ら削ぎ(バブル崩壊等)、それまでの構造、つまり楽な対米従属を強めていった。
この流れの渦中で小沢氏は改革活動をどう進め、どのような成功と蹉跌を経たのか、今日のようになった原因をどこに観て、今もたゆまず活動しているのか。
=転載終了=
http://www.asyura2.com/10/senkyo103/msg/266.html#c9
「<沖ノ鳥島をご存知?><島といえない?><ワシントンの罠><中国も軍主導?><引き金は東京>など 日本の風景640」
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