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いやしくも「政治とカネ」の問題で疑惑を持たれた政治家はまず、自ら進んで国会に出向き、与野党の議員と国民に対して説明責任を果たす。
そんな当たり前のことが、紆余(うよ)曲折を経てやっと実現する運びとなりそうだ。
民主党の小沢一郎元代表が緊急に記者会見し、自らの政治資金問題について衆院政治倫理審査会へ出席して弁明する意向を表明した。
君子豹変(ひょうへん)と言うべきなのだろうか。
検察審査会の起訴議決によって、小沢氏は年明けにも政治資金規正法違反の罪で強制起訴される見込みである。
政倫審で弁明を求める声に対し、小沢氏は「司法手続きの段階に入っており、国会の政倫審に自ら出席すべき合理的な理由はない」「刑事裁判の中で潔白を証明していく」などとして拒否してきた。
岡田克也幹事長の要請ではらちが明かず、菅直人首相が1時間半に及ぶ直談判で説得を試みたが、それでも小沢氏は頑として応じようとしなかった。
これを受け、民主党役員会は小沢氏が政倫審出席を拒み続けるなら次期通常国会までに招致を議決すると決めた。
業を煮やした首相は「党の決定に従わないなら、出処進退を含めて考えてもらう」と自発的な離党さえ促していた。
その翌日の緊急会見である。小沢氏は「党の最大の支持母体である連合から挙党一致の強い要請があった」「国民や同志にも多大な心配と迷惑を掛け、これらを総合的に考えた」と翻意の理由を語ったが、説明責任を求める与野党の政治的な圧力や厳しい世論に抗しきれなくなった−というのが実情ではないか。
ともあれ、首に縄を付けるような招致議決ではなく、小沢氏が自ら国会で説明すること自体は歓迎したい。
小沢氏にしてみれば国会や国民に対する説明責任を果たす、民主党にとっても遅まきながら自浄能力を発揮する、それぞれの第一歩となり得るからだ。
もちろん、この政倫審出席を政治的な幕引きの舞台、あるいは国会対策的な取引のカードとする思惑が小沢氏にあるとすれば、それは甘いと指摘しておく。
野党は、あくまで証人喚問を要求している。政倫審は原則非公開で、証人喚問と違って発言内容が偽証罪に問われることもない。もし、弁明の内容が説得力に欠ければ、強制力を伴う証人喚問も避けては通れまい。
問題は、政治資金問題をめぐる小沢氏の疑惑がどこまで晴れるかであり、刑事責任とは別の政治的、道義的責任を果たせるか−ということに尽きる。
気になるのは、小沢氏が政倫審出席を決断したと言いながら「円滑な国会審議」を挙げ、その状況によっては「通常国会冒頭」とか「予算成立後速やかに」などと時期に条件を付けていることだ。
首相は民主党役員会で「これは政局ではなく、説明責任の問題だ」と言った。私たちもまったく同感である。
(http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/218199)
[コメント]
>もちろん、この政倫審出席を政治的な幕引きの舞台、あるいは国会対策的な取引のカードとする思惑が小沢氏にあるとすれば、それは甘いと指摘しておく。
そのとおりですね。
政倫審もあっても構いませんが、ウソをついてもOKの政倫審では信用できる結果とはならないでしょう。
結局、ウソをつけば偽証罪となる証人喚問が必要という結果になります。
ただし、仙谷は年明け後起訴されたら小沢に離党勧告を突きつけると言っており、小沢がこれを拒否しても除名で結局離党となります。
つまり、しばらくすると小沢はもう民主党にはいない状況となります。
今後は小沢一人対国会という構図になりますね。
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