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[激突ふたたび]小沢氏先手、執行部守勢 時限爆弾に吹き飛ばされるのは「どっち?」 (MSN産経)
http://www.asyura2.com/10/senkyo103/msg/293.html
投稿者 赤かぶ 日時 2010 年 12 月 29 日 01:40:13: igsppGRN/E9PQ
 

 追いつめられた感のあった民主党の小沢一郎元代表が反撃に出た。そう見るべきだろう。確かにかたくなに拒み続けていた衆院政治倫理審査会への出席の「意向」を示し、菅直人首相ら党執行部に一定の譲歩をしたとはいえる。だが周到な“仕掛け”も施していた。

 28日の記者会見。小沢氏は用意した書面にたびたび、目を落としながら、慎重に言葉をつなげた後、政倫審出席の“条件”を提示した。

 「私が出席することにより、予算案の審議をはじめ国会の審議が円滑に進められるということであれば、常会(通常国会)の冒頭にも(政倫審に)出席し、説明したいと思います」

 裏を返せば、自分が政倫審に出ても国会が混乱するのなら、出る必要はないと言っているに等しい。

 実際、小沢氏は記者会見直前に鳩山由紀夫前首相の個人事務所を訪ね、こんな話をしている。

 「問責の問題のほうが、国会審議にとって大きな問題だ」

 自民党など野党各党は、政倫審ではなく証人喚問に応じるべきだと主張している。加えて、先の臨時国会で問責決議された仙谷由人官房長官が交代しなければ、通常国会冒頭から審議拒否する構えだ。

 岡田克也幹事長が指摘する「国会審議の障害」は、小沢氏の問題に加え、仙谷氏の問題も同じように重い。こうして見ると、小沢氏が記者会見で示した“条件”は、仙谷氏の交代を要求にほかならないことが分かる。

 小沢氏にしてみれば、政倫審出席の意向を示すことで「通常国会の障害解消」というボールを、執行部側に投げ返したつもりなのだろう。菅首相から突きつけられた事実上の離党勧告をはね返す意味もある。

 首相は27日の党役員会で、政倫審の議決によって小沢氏の国会招致を実現する「党方針」を決定した。その直後、記者団に「党が決めたことに従えないなら、本人が出処進退を含めて考えるしかない」と述べ、小沢氏の自発的離党を促した。指導力に疑問符をつけられてきた首相にとっては、乾坤一擲(けんこんいってき)の言葉だったに違いない。

 しかし、小沢氏が政倫審出席の意向を示した以上、首相の「小沢切りカード」は当面、効力を失った。一方、反撃に出た小沢氏も強制起訴というハードルは抱えたままだ。時限爆弾を交互に渡しあうような抗争は新年に引き継がれた。

    ■

 「難しい条件だなあ…」。民主党の小沢一郎元代表が衆院政治倫理審査会(政倫審)に出席する意向を表明した28日、党幹部は思わずこう漏らした。「政治とカネ」問題に悩まされ続けてきた民主党政権。菅直人首相ら党執行部にとって、小沢氏の決断は歓迎すべき話であるはずだが…。

 小沢氏は28日朝、川崎市の「川崎大師」を参詣した。厄よけで有名な寺院を訪れた後、政倫審出席の意向を表明したことになる。

 そんな経緯は知る由もない政府高官が昼食をとっているところに、「小沢氏、政倫審出席へ」というニュースが飛び込んできた。

 「ほれ、俺が言った通りだろ。政治は一寸先は闇…いや、一寸先は台風一過だ」と喜んだ。だが、台風が過ぎ去った後のように、政権運営の空模様が晴れわたったわけではないことにまもなく気付かされる。

 小沢氏が記者会見を開いていたのとほぼ同時刻、民主党所属の全議員の事務所にいっせいにファクスが送信されてきた。

 「挙党一致で『国民の生活が第一。』の政治を実現するために」

 冒頭にこう記され、文末には「衆議院議員小沢一郎」とあった。

 小沢氏は政倫審出席の時期について「通常国会冒頭」と記していた。一読した参院ベテラン議員は「実際には『出られない』ということだな」と判断した。

 民主党執行部は小沢氏が招致に応じなければ、「小沢切り(離党勧告)」を断行し、支持率低迷の要因となってきた「政治とカネ」の問題にケリをつけるつもりだった。しかし、小沢氏に先手を打たれた。岡田克也幹事長は反撃に出た。

 「党役員会の決定は『通常国会までに、小沢元代表が政倫審に出席されることが望ましい。それが実現しない場合、党として政倫審での申し立ての議決を行い、小沢元代表にご出席いただく』というものです」

 党職員を通じて小沢氏に渡した文書で、岡田氏はわざわざ「通常国会前の政倫審実現」と、「党としての議決」を強調することで、主導権を奪い返そうとした。

 首相は28日の閣僚懇談会で、新年元日に公邸で新年会を開くことを伝えた。元日には小沢氏も東京・世田谷の自宅で恒例の新年会を開く。そのことを意識してかこうも付け加えた。

 「世田谷と数を張り合うつもりはない」

(船津寛)

写真:会見で政治倫理審査会に出席する意向を発表した、民主党の小沢一郎元代表=28日午後、東京都千代田区の衆議院第一議員会館(寺河内美奈撮影)
http://sankei.jp.msn.com/photos/politics/situation/101228/stt1012282212009-p1.jpg

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101229/stt1012290100000-n1.htm

        ◇

小沢氏が会見で読み上げた声明文の全文
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101228/plc1012281433016-n1.htm

        ◇

小沢氏への岡田幹事長の文書全文
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101228/stt1012282212009-n1.htm
 

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コメント
 
01. 2010年12月29日 05:21:48: 6HCOVRbMkw
一般の人たちは、国会冒頭と国会前と何が違うのか、よくわかりませんよ、岡田さん。まったくもって、菅さんはどうかしてる

02. 2010年12月29日 08:35:26: PIvCcYcOwA
法律を作る立法権を持つ一方の院である参議運の議決 > 部会のそれもほんの一部の議決←それもまだ行っていない。

こんなことも分からない現民主党執行部マスコミ。


03. 2010年12月29日 10:58:43: swlnfR07HU
>岡田氏はわざわざ「通常国会前の政倫審実現」と、「党としての議決」を強調することで、主導権を奪い返そうとした。:

主導権などという執行部の身内の論理に固執していては事態は進展しない。


04. 2010年12月29日 15:30:05: BIgfJMRMNE
9割りがた仙菅一味が吹き飛ばされる。
小沢氏は用意周到で反撃しているが、両院議員総会を開く為の必要数を既に確保したと言うのも一因だ。
仙菅一味のその場しのぎの対応で、上手く事が運ぶはずが無い。
現に小沢氏からの強烈なボディーブローを食らったら、何をするかと思いきや更に小沢氏切りを鮮明にしてきた。
これは小沢氏の反撃に完全に手詰まりで対応できていない証拠。

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