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沖縄負担軽減 米政府「ゼロ回答」 応じるのは国道拡幅だけ 普天間決着が条件 (MSN産経)−いえ、軍用道路拡幅です
http://www.asyura2.com/10/senkyo103/msg/256.html
投稿者 一隅より 日時 2010 年 12 月 28 日 13:45:07: PnbUj1IYwR18o
 

沖縄負担軽減 米政府「ゼロ回答」 応じるのは国道拡幅だけ 普天間決着が条件 (MSN産経ニュース 2010.12.27 01:30)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101227/plc1012270131000-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101227/plc1012270131000-n2.htm

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設問題にからむ沖縄の基地負担軽減に関し、米政府が事実上の「ゼロ回答」を伝えてきたことが26日、分かった。複数の政府高官が明らかにした。菅直人首相は普天間移設での地元合意に向け、基地負担削減と沖縄振興策の2つを「切り札」にする考えだっただけに、一層窮地に立たされたといえる。

 日米両政府は10月に負担軽減に関する作業部会を設置し、その後複数回にわたり協議を重ねてきた。

 負担軽減策として返還対象となるのは、沖縄本島の中南部にあり、市街地の多い嘉手納飛行場(嘉手納町など)以南の米軍施設。中でも日本側は、商業団地や物流拠点に近く、返還後の都市整備が期待できる牧(まき)港(みなと)補給地区(浦添市、274ヘクタール)の大規模返還を強く要請してきた。

 ところが、米側が用地返還に応じる方針を示したのは、牧港地区東側を走る国道58号の渋滞緩和に向け、58号を約10メートル拡幅するための用地返還だけ。その上で普天間問題が決着しない限り、抜本的な施設返還には応じない姿勢を鮮明にさせたとされる。

 牧港地区は陸・空軍、海兵隊の物資を管理する巨大な倉庫群も抱え、大規模返還を求めるには代替地も必要となる。陸軍であればトリイ通信施設(読谷村など)への倉庫群移設が想定されるが、作業部会ではトリイの収容可能量に関する検討さえも手つかずの状態が続いている。

 返還候補のうち面積が最大のキャンプ瑞慶覧(ずけらん)(北谷(ちゃたん)町など、642ヘクタール)に関しても、米側は跡地を有効活用できるような土地返還を拒否する構えだ。

 北沢俊美防衛相は省内で作業部会の検討を加速するよう指示したが、米側に応じる様子はない。作業部会の難航を受け、政府は、27日に沖縄県との協議体である沖縄政策協議会の「振興部会」だけを開き、「米軍基地負担軽減部会」の開催は見送られた。首相官邸は防衛省に対し、負担軽減部会を年明けに開催するよう求めているが、「提示する案がない」(政府高官)のが実情だという。
(引用おわり)

----------(以下、補足)----------

1.
>「米側が用地返還に応じる方針を示したのは、牧港地区東側を走る国道58号の渋滞緩和に向け、58号を約10メートル拡幅するための用地返還だけ。」

渋滞緩和、拡幅はアチラの都合でしょう。
沖縄での軍事施設関連の道路事情はわかりません、残念ながらこんな風景は沖縄では日常なのかもしれませんが、関東でも最近−−
 ↓
火薬類積んだ米軍用車両が国道16号走行、米軍への抗議を市に求める/相模原 (神奈川発コミュニティーサイト・カナロコ 11月22日20時15分配信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101122-00000030-kana-l14

 相模補給廠(しょう)監視団(沢田政司代表)は22日、火薬類を積んだ軍用車両が国道16号を走行し、在日米陸軍相模総合補給廠(相模原市中央区)の内部に入ったと発表した。「火薬類を積み、危険な車両が日中、市街地を堂々と通るのは問題」などとし、相模原市に事実照会の上、米軍に抗議するよう求めている。
 監視団によると、19日午前に横浜から相模原方面に向かって国道16号を走行し、補給廠内に入るのを確認したという。車両には、火薬類を積んでいることを示す「火」のマークが付いていた。
 市渉外課は22日、「防衛省南関東防衛局に事実関係を照会している」とコメントした。


2.
普天間「返還」もあやしい。かりに辺野古新基地ができても、黙っていては普天間「返還」にはなりません。
冒頭引用の記事で、あたかも、「普天間問題が決着」すれば「抜本的な施設返還」に応じる、かのようにあるのは欺瞞です。
「一層窮地に立たされ」、「提示する案がない」ような政府、官僚にだまされてはいけない。

どうやらこれも、その前例のひとつ。
「返還が棚上げ」、「日米共同使用」、「アクセス道整備」になりかねません。
 ↓
基地内共同使用での活用探る (中国新聞 10/12/27)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201012270057.html

 岩国市は、国に返還を求めてきた米海兵隊岩国基地の西南端約5ヘクタールについて、米軍提供施設・区域のまま日米共同使用による活用を探る方針を固めた。延伸先がこの5ヘクタールにかかるため途切れている都市計画道路の早期整備などが狙いだが、返還が棚上げされる懸念もある。

 市は1940年、JR岩国駅東と市南部を結ぶ昭和町藤生線(約7・6キロ)を都市計画決定。戦後、一部予定地が米軍基地となった。北からの延伸は、基地西南端にある正門前の国道189号と2008年10月に接続後、中断している。

 この5ヘクタール内にある基地内学校は、来春完了予定の滑走路の沖合移設と、艦載機移転計画に伴い移築される。

 市は、5ヘクタールが返還される場合の国有地払い下げによる財政負担や、米側などとの協議の長期化を考慮。共同使用で道路の延伸や地元要望の実現を目指す方針に転換した。一方で「返還の旗は降ろしていない」という。

 政府は米軍再編に絡む地域振興策として、11年度予算案に昭和町藤生線の未整備部分の調査費を計上。市は延伸事業の早期再開に向け、国や米側と協議を進める構えだ。

 一方、基地監視団体リムピース運営委員の田村順玄市議は「共同使用では大きな後退。道路延伸は基地のアクセス道整備に性格が変わっている」と批判している。


3.
岩国の旧滑走路「返還」の問題については−−
 ↓
米軍岩国基地旧滑走路閉鎖したはずが…
http://www.asyura2.com/10/warb5/msg/136.html
投稿者 妹之山商店街 日時 2010 年 6 月 19 日 16:17:55

岩国基地 : 新滑走路 「約束違う!」
http://www.asyura2.com/10/senkyo89/msg/496.html
投稿者 妹之山商店街 日時 2010 年 6 月 29 日 19:27:28

この記事がわかりやすいです。
 ↓
「岩国基地 旧滑走路の利用を米軍側に確認へ」 (山口県)
 アメリカ軍岩国基地の旧滑走路でアメリカ軍がヘリコプターのホバーリングを許可していた問題で県は当面の旧滑走路の利用の仕方をアメリカ軍側に改めて確認することにしている。22日開かれた県議会の総務政策委員会で委員の質問に答える形で県の担当者が明らかにした。
 アメリカ軍岩国基地では先月29日から新しい滑走路の運用を始めていてアメリカ軍と防衛省はこれまで「旧滑走路については閉鎖し一部を誘導路として使用する」と説明していた。しかし最近になって国が「ヘリコプターが誘導路上でホバーリングによる機能点検を行うことは許可されている」と回答するなど、今回の県議会でも一部の議員から旧滑走路の使い方を疑問視する指摘があった。
 これに対して県岩国基地沖合移設対策室では「直ちにアメリカ軍側に申し入れることは考えていない」としつつも当面、閉鎖された旧滑走路をどう使用するのかが明確になっていないとして今後、国を通じアメリカ軍側に確認していく考えを示している。
[ 6/22 16:21 山口放送 魚拓はこちら → http://megalodon.jp/2010-0622-2052-43/4ch.kry.co.jp/news/news8702598.html ]

[ 動画はこちら → http://www.dailymotion.com/video/xds2ej_yyyy-yyyyyyyyyyyyyyy_news ]


4.
高江ヘリパッド問題に取り組んでいる人たちは、初めから、北部訓練場の「返還」はカッコつきで表現しているようです。
 ↓
Blog ゆんたく高江 「高江ヘリパッド問題・そもそものはじまり」 執筆: helipadverybad 2009-12-9 20:17
http://helipad-verybad.org/modules/d3blog/details.php?bid=26&cid=5

「自分が暮らしている場所に、いきなり新しい基地がつくられることが決められたら、私たちはどうするでしょう。
しかも、自分の意志を問われることもなく、政府という大きな力が頭越しに決定を押し付けてきたら。
沖縄県東村高江は、今まさにそのような経験を生きている場所です。
高江は米軍北部訓練場の真横に位置しており、現在でも毎日のようにヘリの爆音が轟き、兵士の訓練が行われています。
しかし高江には、豊かな森と水、かがやく星空があります。
自然豊かなこの土地は、多くの人々を惹きつける魅力にあふれています。

高江に新しいヘリパッドを建設するという決定がなされた背景には、SACO合意があります。
1995年9月、米兵による少女暴行事件の発生を受けて米軍基地の整理縮小の声が高まり、同年11月、日米両政府の間に「沖縄に関する特別行動委員会(SACO)」が立ち上げられました。
1996年4月の中間報告を経て、12月にはSACO最終報告が発表されました。移設条件付きで普天間飛行場や北部訓練場など11の基地を「返還」することが、日米両政府間で合意されたのです。
北部訓練場の「返還」条件は、高江に新たに6ヵ所のヘリパッドを建設することでした。
しかしそれは、決して負担の軽減にはなりません。
米軍は、老朽化した施設を手放し、使い勝手のよい、機能的な新基地を手に入れることになります。
この計画の実現は、住民の生活が危険と隣り合わせになり、豊かな自然が破壊されることを意味しているのです。

高江の人々は、2007年7月2日からヘリパッド建設に抗する座り込みが開始しています。
その日から一日も欠かすことなく座り込みは続いています。
高江の人々だけでなく、全国から多くの人が支援に訪れています。
座り込みは工事を確実に遅らせ、高江への関心の輪を広げ続けています。」
 (すみません。後略します。)

--------------------

>「米兵による少女暴行事件の発生を受けて米軍基地の整理縮小の声が高まり」、「移設条件付きで普天間飛行場や北部訓練場など11の基地を「返還」することが、日米両政府間で合意された」。
 「米軍は、老朽化した施設を手放し、使い勝手のよい、機能的な新基地を手に入れることになります。」(上記ブログ)

沖縄でも、岩国でも、同じまやかしの論理を繰り返させてはいけない。辺野古も、日本の負担で最新基地をつくらせるのがねらいです。

普天間も「返還」、辺野古にも基地はつくらせない。
基地はいらない、どこにもいらない、と訴えていきましょう。
 

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