村木さん事件を担当し証拠捏造で「証拠隠滅罪」だけで告発されていた前田元検事は、特別公務員職権乱用罪で市民から告発されていた件については最高検が不起訴にした。何たるひどいことを臆面もなく平気で行うのかと開いた口が塞がらない。小沢一郎やその秘書たちについては何も罪にならないことを無理やり起訴にしてきたのは何だったのかと多くの国民が疑いの眼を向けている最中に、よくもこのような決定ができるものだとあきれかえる。この問題を我々はもっと深刻に考えなければならない。

一体、検察とは何のためにあるのか。思い起こせば冤罪、あるいは冤罪と疑うに十二分の証拠のある数々の事件をマスコミはどのように報じてきたのか、今こそ検察はなぜこれらの事件を起訴してきたかを追求するべきだろう。古くはロッキード事件の田中角栄元首相、リクルート事件、ライブドア事件、村上ファンド事件、鈴木宗男事件、そして陸山会事件が象徴的だ。全てに共通すると考えられることは、「既得権益の保有者」に対する者たちに意図的になされた起訴であるという事なのだと思わざるを得ない。

一方、既得権側については恣意的に何もなされないか、逆に無実の人間が有罪にされている。高知白バイ事件は象徴的な事件である。http://hanzaikochi.web.fc2.com/
直近では尖閣での中国漁船の映像を公開した海保職員も未だに何も罪に問われていない。これが法の下の平等を規定した国家の検察のするべきことなのか。このままでは国民は、ある日突然、何の罪もないのにいきなり逮捕起訴されて投獄される事態がいつでも起こりうることを覚悟しなければならない。

このように国民の権利を無視し、官僚側の権力維持だけのためにある検察特捜の解体と検察自体の改革は一刻の猶予もない。また同時に検察、警察での「取り調べの完全可視化」、さらに大切な「証拠の全面開示」についても直ちに行えるような法改正が必要である。また最も大切な点は、三権分立の明確な違反行為である「判検交流」という裁判官と検事の人事交流の件で、これも直ちに禁止させるべきだ。これらについては国会議員の立法行為に期待するほかはないだろう。

前田元検事については検察審査会への申し立てが予想されるが、小沢一郎に対する恣意的な起訴相当議決を見ると、期待できないと考えたほうが妥当だろう。今この時期を逃せば二度と検察特捜の解体や司法改革も望めなくなる、国民が声を上げる必要がある。 　

コメント
01. 2010年12月28日 09:25:51: PPAJr6WqwQ 司法・検察・法務は平均年齢疑惑の幽霊審査会が象徴するように、もはや完全に不正に手を染めていることは明らかだ。 したがって一旦不正に手を染めた以上、発覚を恐れて次々と不正や無理筋をしてくると思われる。 これに対抗するには、革命的手法しかない。 革命といっても暴力で行うのではなく、、現在の不正が公表されることによってなされる。 不正の発覚により不正を働いている支配階層から、不正を働いていない人たちへ組織支配を交代することにある。 ただ一人ひとりの裁判官や官僚だけでは立ち向かえない。 不正に関っていずに組織を正そうとする人たちを糾合して、その人たちを起ちあがらせる必要がある。 それが革命的手法である。 心ある政治家たちはその先頭に立たなければならない。
02. 2010年12月28日 09:43:57: Gyb3P50giU 逮捕された前田検事の動機の認定なのだ。 明らかに有罪に持ち込もうと不正に策謀していた。 この点を考慮しない裁判所は、 どう考えても主権在民、国民の公益を思慮していない。 これでは、裁判官の信頼は地に落ちて行く。 もはや裁判所もグルとしか言い様がない現状だ。 裁判所が、職権濫用罪を適用しなければ、もうこの国の公正さは、ない。 恐ろしい状況だ。 捜査当局は、やりたい放題だろうね。
03. 2010年12月28日 10:13:41: jfFAZGb6iI 保坂展人氏 「「検察官適格審査会の開催、戦後初の検察官審査を開始」のニュース…朝日新聞（14版）は私が見るところ1行もなし。新聞が売れない理由がここにもある。」 https://twitter.com/#!/hosakanobuto/status/19551750386089984 「検察官適格審査会では、…辻恵・川内博史・高山智司衆議院議員と森ゆうこ参議院議員の奮闘が目立った。」 https://twitter.com/#!/hosakanobuto/status/19557905405583360 いいぞー、民主党議員。そして保坂氏もGJ。 イイものはイイ。ダメなものはダメと審査してください。そうしないと検察も民主党も良くはなりません。
04. 2010年12月28日 10:56:15: Zcwm8zH4nY 政治家の起訴を主要な目的とした特捜は要らないと思う。 地検が政治家を起訴すればよい。アメリカなどでは検察官は公選されているようだが、これをまねした方がよい。 検事総長は公選で、国会承認人事とすべき、いずれにしても捜査・公訴権が政治権力やアメリカに利用されない工夫が必要だ。 権原のはっきりしない検察審査会は、廃止すべきだ。 裁判員制度は、日本ではまだ早いと思う。 デュープロセスの原理や推定無罪の原則を政治家やマスコミすら分かっていないのでは無理だ。 国民は、もっと裁判の本質、民主主義の歴史や憲法の成り立ちを正しく理解する必要がある。（裁判は真実を明らかにするものではない、検察官の事実をくまなく照査し、矛盾や齟齬があれば直ちに無罪とするものである） 国民がこういったことを理解できるようになって初めて導入すべきだ。 でも、有罪か無罪かを決めるアメリカの陪審員制度の方が良い。量刑を決めるのは専門家の領域だ。
05. 2010年12月28日 13:51:04: XwhUChUPpQ 特捜部＝冤罪製造装置
06. 2010年12月28日 21:49:28: bmayHm560o 特捜もそうだが、検察そのものの有罪キチガイ 起訴が最近目に余る。 この有罪キチガイ起訴ができるのは、皆で赤信号 （実質的に、検面調書だけの起訴）渡れば、 怖くない（有罪率ほぼ１００％）からだべさ。 この状況を放置するから、検察が警察をチェック しなくなり、裁判所が安易に令状を出し、裁判官 がヒラメになり、警察が最も重要な初動捜査の 手抜きを堂々と行う訳だべさ。 例としては、鹿児島地裁で白濱さんに無罪判決が 出た事件、東金女児殺害事件、舞鶴女子高生殺人事件 などなど。
07. 2010年12月28日 22:18:36: bmayHm560o >>06 肝心な事を言い忘れたべ、それはでっち上げて 有罪にするのだが、その際には必ず批判が出にくい 容疑者を起訴するという狡賢い、腐りきった、 子供騙しなやり方を取るという吐き気がする 事実だべさ。 批判がでにくい容疑者とは近所での評判の悪い 前科者か軽度の知的障害者だべさ。 その結果、全受刑者の四分の一以上が知的障害者 で占められるという空恐ろしい現実だべさ。
08. 2010年12月28日 22:33:17: 8lCeCVz0qg やはり司法試験に合格したものは修習後に10年間は弁護士をやって市民感覚を身につけた後に、検察官や裁判官になることができるような仕組みを作ったほうがいい。
09. 日高見連邦共和国 2010年12月29日 06:07:48: ZtjAE5Qu8buIw : GpIUsAuiLs ０８様 それで本当の『市民感覚』が養われるのかどうかはチト疑問ですガ、原則同意します。 蛇足ですが、国家公務員にも「民間企業での勤務実績５年以上」などの試験資格を付けマセヌカ？ 一般的就職に於いても、もう『新卒信仰』から脱却スベキときではないかと・・・
10. 五月晴郎 2010年12月29日 10:47:05: ulZUCBWYQe7Lk : ZMbmXo037I 検察の「勅任」の意識も間違いの元なんじゃないか。憲法の解釈でどうなるのか知らないが、改めることを考えるべき。

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