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菅直人首相(64)の威信が崩壊寸前となっている。来春の統一地方選の前哨戦として注目された、お膝元・西東京市議選(26日投開票)で歴史的大敗を喫したのだ。内閣支持率も退陣水域に限りなく近づき、政権浮上の秘策・奇策は見当たらない。こうした中、唯一、国民の注目を集めそうなのが「政治とカネ」の問題を抱える小沢一郎元代表(68)に対する強硬姿勢。菅首相は27日午後の党役員会に自ら出席、小沢氏との徹底対決を選択したが…。
「議員として、政治家の常識としてはそんなもの(=自発的離党)だろうとの趣旨で発言した」
仙谷由人官房長官は27日午前の記者会見でこう語った。仙谷氏は前日、テレビの報道番組で、小沢氏が強制起訴された場合、自発的に離党すべきとの考えを示していたが、それを改めて確認したわけだ。
これが、菅首相の真意を代弁していることは、仙谷氏がテレビ出演後、首相公邸に向かったことでよく分かる。2人は約1時間20分にわたり、小沢氏の国会招致問題が議題となる、27日午後の党役員会への対応をじっくり協議した。
最近、菅首相は強気に転じたように見えるが、その足元は大きくグラついている。中選挙区時代に菅首相の選挙区だった西東京市の市議選で、民主党は現有5議席を上回る7人を擁立したが、当選はわずか3議席で、現職4人が落選したのだ。
このショックは甚大だ。民主党は、人口約20万人という地方都市の市議選に、菅首相の伸子夫人や蓮舫行政刷新担当相らを投入し、異例のテコ入れをしていた。ところが、フタを開けると、11月の千葉県松戸市議選や今月12日の茨城県議選に続く大敗。菅首相の政権運営にさらに暗雲が立ち込めたのは間違いない。
この暗雲を吹き飛ばすためにも、菅執行部は、小沢氏に対して政治倫理審査会への出席を求めるだけでなく、自発的離党までうながし、並行して、平沼赳夫代表率いる「たちあがれ日本」との連立工作を進めていた。いわば、小沢氏は政権浮揚の「生け贄」なのだ。
一方、かつて「剛腕」「壊し屋」として恐れられていた小沢氏にも余裕はない。
68歳という年齢を考えると、強制起訴されて刑事被告人となり「離党=無所属」となれば、以前の政治力を取り戻すことは絶望的だ。
このためか、政治スタイルを大きく変えた。小沢氏はこれまで、極端にマスコミを避けて水面下で行動することで永田町内外に警戒心を与え、存在感をより大きく見せていた。自民党時代の同僚議員も「小沢は静かにしている時こそ動いている」と恐れた。
ところが、最近は子飼いの中堅・若手議員との会食内容などが簡単に報道されるうえ、自分の言いたいことが言えるメディアを選び、相次いで出演している。官邸周辺は「党に残るため、死に物狂いでアピールしている」と分析する。
先週末のクリスマス(25日)は、民主党の最大支持団体である「連合」の古賀伸明会長の仲介で、小沢氏は菅首相と会談した。これには岡田克也幹事長や鳩山由紀夫前首相、輿石東参院議員会長らも同席。古賀氏は、小沢氏の党残留を意識した「党内結束」「挙党態勢」を強く求めたが、菅首相と小沢氏の溝は埋まらなかった。
翌26日放送のラジオ番組でも小沢氏は、「明治時代のリーダーが偉かったのは、江戸幕府の中からもいい人材はどんどん登用したこと」「リーダーが『こういう日本をつくりたい。そのためにみんなで頑張ろう』と自信を持って言えるようにしないといけない」などと、暗に、挙党態勢の構築を求めた。
「小沢切り」で政権延命を図ろうとする菅首相と、「党残留」で権力維持を目指す小沢氏。追い詰められた2人による国民不在の争いは、年明けまで続きそうだ。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20101227/plt1012271644002-n1.htm
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