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2010/12/25(土) 22:25:16
この1年間は、揺り戻しと失望 の1年になった。
バブル処理の失敗と小泉「構造改革」路線がもたらした「失われた20年」ゆえに、マニフェストを掲げた民主党政権が誕生した。にもかかわらず、民主党政権は自公政権時代の政策にどんどん逆戻りしている。
外交・安保は東アジア共同体から「日米同盟」重視へ、普天間基地は国外、県外移設ではなく辺野古移設案へ、中国、韓国やアジアが参加しないTPPを推進、「コンクリートから人へ」の象徴であった八ツ場ダム「建設中止」の見直し、雇用対策もなく、財源もないままに法人税減税を決めるなどだ。
散々失敗しているのに、アメリカについていくしかないという古い発想そのもので、やっていることは自公政権と何も変わらない。
米国、財界、官僚など強者が言うがままになっている菅首相は、本当に市民運動出身で市民派の代表なのだろうか。もはや支持しているのは、マニフェストを無視して何でも言うことを聞いてくれるので喜んでいる財界くらいではないか。これでは国民が失望するのも仕方あるまい。
しかも気づいてみると、民主党政権の手法は、自らが批判してきた小泉「構造改革」路線と非常に似てきている。
事業仕分けで公務員叩きのテレビパフォーマンスをやり、党内に敵=抵抗勢力をつくって内部抗争で支持率浮揚を図ろうとする手法もそっくりだ。小泉首相がハンセン病で控訴を断念したと思ったら、菅首相は(周到な準備もないまま)「首相決断」を演出するために諫早湾干拓事業の開門問題で上告断念。小泉首相がイラク戦争なら、菅首相はTPPでアメリカ追随といった具合だ。
菅首相は世論の支持がないから、スポンサーの財界にすがるしかない。しかし、それではマニフェストをすべて裏切ることになってしまうので、小泉首相と同じ手法で政権浮揚を図ろうというわけだ。
ただ、残念なことに、「小泉政治の二番煎じ」のうえ、菅首相は自信がなくオドオドしていて、小泉純一郎のような詐欺師的な演技力もないから、まったく支持率が上がらない。
何より、これまで日本を駄目にしてきたやり方に今さら戻っても、衰退がひどくなるだけだろう。
【慶大教授・金子勝の天下の逆襲】より
(日刊ゲンダイ 2010/12/21 掲載)
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今年はまさに”失望の1年”でした。そして、小沢政権誕生に向けて、ゲンダイは頑張っているけれど、当分の間はなさそう。我慢の日々はまだまだ続きそうです。
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