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2010年12月26日
現在の菅政権で、自由に動ける、傷がついていないのは菅直人と岡田幹事長だ。
ゴロツキ官房長官 仙谷由人はひとまず隠れ人ということだろう。 この二人が、連合の幹部連中に呼び出された。
どういう基準で選ばれたか判らない顔ぶれだが、現民主党政権中枢二名(菅・岡田)と旧トロイカ体制(小沢・鳩山・輿石)の面々だ。 連合側から、挙党一致の政権運営を促されたが、菅・岡田は現状が挙党一致だと嘯く始末。なにが何でも「脱小沢」に徹すると改めて宣言しただけで終わった。
しかし、大の大人が10人近く集まって、互いに建前が交わされただけ、と云うのも不自然だ。何らかの意図が働いたか、手順を踏んだのではないか見るべきだろう。
問題は、どんな意図か、何に向けての「手順」なのかと云う事だ。
突飛もない「たちあがれ日本」との連立構想や小沢の新年宴会にぶつけるような、菅の元日の公邸新年会や、一連の国会運営を見る限り、菅政権が異様に赤裸々に「脱小沢」を仕掛けている。
政権を握っている有利な側が、何故にこれ程までにミエミエの「脱小沢」行動に走るのか? ここが考えどころなのだろう。
菅直人は23日に朝日の星、読売の橋本、毎日の岩見と懇親会を開き、引き続き藤井元財務相、石井一と意見交換を交わしている。今や「脱小沢」が正義の御旗であると言わんばかりの勢いで走っているのだ。極端な見方をすれば、“民主党の政権交代時のマニュフェストは全部捨てましたのでヨロシク!”と宣言した様相を見せてきている。
多分、ここがポイントなのだろう。 菅と岡田の頭には民主党内での「挙党一致」は既に死語になっている様相だ。国内の政治勢力すべてで「挙国一致内閣」が目標と推察するのが妥当だろう。
つまり、目標がデカクなったのだ、大連立だ。自民も公明も国民新も社民もみんなもたちあがれも、全員で一緒になって、国難に対処すべき時だと云う、大連立で「挙国一致内閣」を御旗に据えようと画策しているのだろう。大政翼賛政治体制の樹立である。
所謂「脱小沢」の「大連立構想」に相手の意志などお構いなしに、猪突猛進走りだしたと読むのが妥当だ。追い込まれた証拠だが、一笑に付し、捨ておける策謀とは言い切れ問題でもある。
腐れマスメディアの連中も、徹底的に捏造報道で支援する約束をしたと読み解くのが妥当だ。 米国は小泉以上の隷米姿勢を崩さないのなら、日本の首相がなに党の誰であっても構わないし、霞が関・財務省・外務省・防衛省・法務省の振り付けで動くなら官僚組織もオッケーだ。
腐れマスメディアも勿論オッケー、経団連も勿論異存無し の「挙国一致内閣」の誕生を構想しているのだろう。 野党も「挙国一致内閣」は垂涎の的だろうから、悪い話ではない。勿論、転がり込むかもしれない与野党逆転支持率を見せられて、自民党は迷いを持つことだろう。しかし、森も動き、石原も動いている現状では、据え膳に喰らいつく可能性は大いにある。
ただ、菅直人が総理と云う点で一致が見られるかどうかは不明だ。小沢に勝てるなら、菅は最終的には副総理でも良い位に思っているかもしれない。
「挙国一致内閣」の誕生に「民主党内の棘」である小沢一郎、仙谷由人、馬渕は排除と更迭だろうが、「挙国一致内閣」「大連立」の一政党になる民主党の幹事長とか政調会長に仙谷がなっても大きな問題にはならない事になる。パズルのピースをはめ込んだ結果の大作戦である。
腐った鯖のような目つきの菅直人は、権力の座と云う課題にのみ、緻密な機能を果たすようである。今回の場合、小沢一郎に勝つことだけが目標かもしれない。
この隷米外交防衛と消費税10%政治は、米国の国益に沿い、霞が関の利権温存を有利にし、腐れメディアの延命装置にもなる。すべてが丸く治まると云う、中々の捨て身技である。
見捨てられるのは、誰あろう「主権を持つ国民」である。
しかし、腐れマスメディアの大合唱が愚民の層を洗脳出来れば、国民を見捨てる政治はいとも容易く行いうるものと云う読みだろう。
ここまで来ると、小沢一郎も当然状況を把握している。おそらく、それを確認する意味で、連合の古賀会長を引っ張り出し、菅の本音を確認したのだろう。この菅と岡田の策略は、座して見つめていると成就する可能性はある。何せ支持率が僅かに向上しているとはいえ、権益なき野党暮らしの悲哀に翻弄されている自民党公明党だけに、この餌は魅力的だろう。
ここでどのような選択、権力闘争に打って出るか、小沢一郎と鳩山由紀夫の一大決心があるかないかだろう。早い話、菅直人は「民主党」を売ろうとしていると云う事だ。
ウッカリすると、菅は27日の役員会で小沢一郎に「離党勧告」を出さないとも限らない情勢だ。菅直人は瀬戸際権力闘争に突入している。大人な振りをして見つめていると、後もどりできないリスクを抱えるかもしれない。
年内に急遽内閣改造を実施して、親小沢議員の樽床や原口、細野らを閣僚に起用するような切り崩しの暴挙に出るかもしれない。
両院議員総会開催の請求が可能な時間的余裕 はあるのだろうか? ないのなら、新党を
無理矢理でも作るか、それともあくまで政治の王道として「天命」に従うのか?
息づまる権力闘争が、まさに始まっている。
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