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世の中、たったの10年、20年で変わっていく。デフレ不況とは変な言葉だが、これによって売り上げが半分になった企業もある。日本はまだまだデフレスパイラルが続くだろう。なぜか。アメリカのくびきから逃れられないからだ。
金利は、本当は上げなければならない。中国も、インドも、ブラジルも、ロシアも、オーストラリアでさえも、金利を上げた、もしくは上げようようとしている。今、金利を上げることができる国は、偉い。水ぶくれの体を引き締めようとしている。
日本はバカだから、アメリカの手先だから、金利を上げずにジャブジャブマネーを生みだしている。しかも、そのカネは銀行までで止まっている。
銀行の本音は、カネは貸したいが、返してもらえないから貸したくない、ということだ。資産がしっかりしている人には、「金利1%でいいから、カネを借りてください」と言ってきたはずだ。一方で、貸したくない相手には「借金を早く返して」と言って貸し剥がしする。これが金融だ。汚い金融鬼がはびこっている日本は、うっ血した状態になっている。
こんなのは、元気な金融ではない。一生懸命、設備投資して、お店を出して、人が集まって、そこでモノを買ってカネがぐるぐる回るといった、きれいで立派なカネの使い方をしているところが、どこにあるのか。日本はジャブジャブマネーがあるのに、若者にはカネが回らない、かわいそうな国なのだ。
国債というのは、10年ものが指標だ。ここが非常に大事で、今、米国債の長期利回りが上がり出している。これが危険だ。やがて国債が底をついて、金利が上がっていく。そして国債の価格が暴落し、誰も引き受けてくれなくなるだろう。
日本では、日本国債1,000兆円のうち、95%は日本の資産家、銀行、生保などが持っている。だから日本は、いくら借金をしても、国民がそれを支えているから大丈夫だ。彼らは絶対に日本国債は売らない。外国は日本とは違い、その国の国債の半分くらいは、ほかの国の人間が持っている。
とは言え、アメリカの国債が暴落すれば、日本も恐ろしい事態になるのは間違いない。
http://www.data-max.co.jp/2010/12/2011_16.html
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