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菅直人首相と民主党の小沢一郎元代表は25日午前、東京都内のホテルで約1時間にわたり協議した。両者とも小沢氏の衆院政治倫理審査会(政倫審)招致問題には触れず、首相と小沢氏が直接言葉を交わす場面はないままに終わった。党執行部は27日、菅首相も出席して役員会を開き、小沢氏の証人喚問も視野に結論を出す構え。首相は25日、公邸を訪れた同党の斎藤勁国対委員長代理に対し、来年1月13日の党大会までに小沢氏の問題に一定のめどをつけたい考えを示した。
会合は、党内対立激化を懸念した連合の古賀伸明会長が呼びかけ、岡田克也幹事長や鳩山由紀夫前首相、輿石東参院議員会長、地方の連合幹部らも同席した。
首相は会合で、前日に閣議決定した11年度予算案の内容を説明した上で「日本の現状は極めて厳しい、20年の停滞を打ち破る議論が必要だ」と指摘。「国民に(政策が)十分に伝え切れていないことを認識しながら、元気な日本を目指したい」と述べたが、小沢氏の問題には直接触れなかった。
一方、小沢氏は「国民の期待に応えていないことに不徳を恥じている」と陳謝。「政権交代できたのは、みんなが一つの気持ちになって臨んだ結果だ。通常国会、統一地方選に向けて力を合わせ、菅首相を筆頭に頑張らなければいけない」と述べ、内閣改造による挙党態勢の構築を求めた。国会招致問題に関しては「気持ちを整理して臨んでいきたい」と述べるにとどめた。
連合側からは統一地方選に向けた厳しい情勢を受け、党の結束や挙党態勢構築を求める声が続出。鳩山氏は「小沢氏は政権交代を実現した功労者。信頼を取り戻すには選挙に強い態勢を作ること」と指摘した上で「政倫審を乗り越える知恵が必要だ」と述べ、政倫審への招致議決に反対する考えを強調した。
これに対し岡田氏は「首相の強いリーダーシップのもとでの本当の意味での挙党態勢を目指してさらに努力する」と応じ、小沢氏が首相の求める政倫審出席を拒否していることを間接的に指摘して反論。岡田氏は25日、三重県川越町での記者会見で「国民から説明が足りないと言われている時に、自ら説明していただくことが、民主党にとっても本人にとっても必要なことだ」と述べ、小沢氏の自発的な政倫審出席を重ねて求めた。【葛西大博、影山哲也】
毎日新聞 2010年12月25日 20時17分(最終更新 12月25日 20時28分)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101226k0000m010064000c.html
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