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「2010.12.20菅首相−小沢元代表直接会談」の様子が漏れつつある。菅首相の粗脳ぶりが如何なく露呈した首相資質失格事変足り得ていることが判明したので確認しておく。会談は「激しい応酬」となった模様である。「一説によれば怒鳴り声が部屋の外にまで聞こえてきたそうだ」とある。互いの主張は噛み合わぬまま物別れに終わった。両者間には政権奪取前のトロイカ体制時まではキープされていた同志的絆は見る影もない。漏れ伝わる会談内容は次の通りである。
会談は、20日午前11時過ぎ官邸5階の執務室で始まり1時間半に及んだ。会談が民主党本部ではなく首相官邸で行われたのは首相の希望だった。小沢どんもこれを受け入れたとのことである。会談冒頭、菅首相は単刀直入に「政倫審に自ら出てもらいたい」と切り出した。小沢どんは、子供をあやすようにおもむろに茶封筒から2枚のペーパーを取り出し、「裁判を今後行うことが確定している私が、政倫審に自ら出席しなければならない合理的な理由はない」との文面を読み上げた。
その後、菅首相は小沢どんの論拠潰しにかかった。小沢どんが「(政倫審に)出ると言ったのは起訴議決前の話だ」と主張すると、菅首相は秘書官を呼び、起訴議決公表後3日後の10月7日に小沢どんが記者団に「国会で決めた決定に私はいつでも従う」と語っていた発言記録を示した。小沢どんが「司法手続きに入っているから、出席できない」というと、菅首相は「加藤紘一自民党幹事長は鉄骨加工会社共和からのヤミ献金事件の捜査中に政倫審に出ている」などと過去の事例を示して反論した。
判明することは、菅首相が用意周到に遣り取りを想定し、応酬話法シナリオを作って臨んでいる様子である。推理するのに、菅首相は事前に1・腰を落ち着けて腹を割った話をしない、2・妥協しない、3・言い負かされない、4・攻めまくることの4点を云いきかされ、このレクチャー通りに菅流喧嘩腰殺法で押しまくったと云うことになる。菅の政治キャリアはこういうところのみ磨いてきたと云うことであろう。
小沢どんは、「国会運営や選挙への影響は、『政治とカネ』以外の影響が大きい」として、この間の地方選挙での連戦連敗を取り上げて民主党の危機を訴え、挙党一致体制を求めた。これに対し、菅首相は、鳩山政権時代以来の戦績表を持ち出し、選挙戦での相次ぐ敗北は今に始まったことではないと反論した。
小沢どんが、「仙谷氏の問責決議はどうするんだ。この問題を先に解決すべきではないか」と述べたところ、菅首相は「小沢氏の政治とカネの問題もマイナスだ」、「国会の決議なんていっぱいある。問責もその一つに過ぎない」と述べた。続いて予算可決を見通す国会対策にも話が及んだと思われる。菅首相は最後に、「政倫審に出ないなら、次の手段を取らせてもらう」と言い捨てて席を立ったという。
こういうやり取りだった模様である。結果的に小沢どんが何をどう云っても、端から聞く耳を持たない姿勢で臨んでいる菅首相には通じなかった。聞く耳を意図的故意に持たない菅首相の様子が透けて見えてくる。問題は、誰がそのように指示しているのかにある。菅首相は振り付け通りに振る舞うピエロ役者の役割を果たしているに過ぎない。こうなると、カルト宗教にでも入っているとしか考えられない。
もっとも、これだけでは90分間の会談にはならない。間にいろんなやり取りが為されている筈である。これを知りたいと思うので、いっそのこと「2010.12.20菅首相−小沢元代表直接会談」テープの公開が望まれる。官邸側は、会談テープが存在するのかしないのか明らかにしなければならない。
会談テープが存在しないのなら、なぜ記録しなかったのかを釈明させなければならない。存在するのなら両者の意思を確認し公開させねばならない。小沢が可とするなら、菅が可としない理由を釈明させねばならない。己の痴態を晒すのが恥ずかしいのならカラ元気せぬことだがもう遅い。こたびの会談で、こういう新たな政治問題が発生したと思う。マスコミメディアが健全であれば衝くべきであるが、こういうメディアは居ないのだろうか。
会談後、菅首相は、やや上気した興奮調で記者会見に臨み、言い負かされなかったこと、小沢どんを政治訴追で追い詰めたことを誇った。5人組の周囲も「よくヤッタ」との評価を下した模様である。しかし、れんだいこの受け取り方は違う。菅首相がレクチャー通りに話を進め喧嘩腰で押しまくった結果、却って稀代のお粗末首相ぶりを晒した場になったと解する。
テープが公開されれば、子供が駄々をこねるかの如く一方的に述べまくる菅首相の余りのお粗末ぶりが判明しよう。とても越年させる訳には行かないと云うことになるものと思われる。こうして、シオニスタン側の小沢どん政界排除の魂胆のみが透けて見えて来ているが、情況は今後ますます菅派の空回りを示しだすことになるだろう。
相変わらず国策不況政策を舵取りし続け、他方で軍事防衛予算を垂れ流す菅政権の正体が次々と露呈し、小沢退治に狂奔する狂態が総スカンを喰らうことになるだろう。この政権は既にゾンビであり態を為していない。会談終了後、小沢どんは関係各方面に報告している。多少意訳するが、鳩山前首相に対しては「首相は感情的だった。離党勧告どころか、証人喚問の勢いを示して吠えまくった」云々。
鳩山前首相もあきれ果て、「ともかく冷静に臨みませう」と感情的にならぬよう助言した。輿石東参院議員会長には「同じ話を何度も繰り返され閉口した、話にも何もならなかった」云々。輿石氏は、「首相の話は壊れたテープレコーダーみたいでしょう」と同調。「(首相側は)困ったものだ。『脱小沢』をやって、支持率を上げようとしている」とも述べた。別の議員への報告では、「会談での首相の顔つきは厳しかった。野党の証人喚問要求に応じる魂胆が見え見え、離党を迫ってくる勢いだった」云々。
翌日の新聞論調が各社一斉に小沢パッシングの号砲を挙げたことは衆知の通りである。例の日共さんは早くも「証人喚問しか道はない 民主党は決断すべきだ」と証人喚問の動きを見せている。相も変わらず「国会には真相解明と政治的・道義的責任を明らかにする責務がある。司法は司法で、国会は国会でそれぞれ任務を果たしてこそ事態の解決にすすむ。司法の場でやるから国会には出なくて良いという言い分は成り立たない」と述べ、「権力が首根っ子を抑えている間に急所を蹴り上げる」なる、どこかで聞いたセリフを繰り返している。
れんだいこが何度も指摘しているが、日共の証人喚問好きは困ったものである。やがてブーメランが舞い戻り、例の宮顕査問リンチ致死事件でお立ち台に立たされることになろう。宮顕査問致死事件の概要説明は省くが、日共は、この問題で、査問リンチ殺人に手を染めた者を長らく公党の最高責任者としていたことの責任、そういう履歴の者を国会議員にさせていたことの責任、党中央が宮顕弁明をそのままオウム返しにしてきたことの責任が問われている。
そういう疑惑を持つ党が手前の党の不祥事を棚に挙げたまま、有能政治家を掴まえては次々と証人喚問要請の急先鋒を務めていることになる。社民党の福島党首も菅派シナリオに乗りつつある。どの党も裏でコントロールされていることになる。この局面で我々は何をすべきか。それはそれとして菅派の自転びも十分考えられる。年末までの局面が面白そうだ。
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