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『「ジャーナリスト同盟」通信』2010年12月24日 本澤二郎の「日本の風景」(638)
から下記を転載投稿します。
=転載開始=
<空前の借金予算>
日本政府は空前の借金予算案を12月24日に閣議決定する。92兆4000億円は一般会計として過去最大規模である。そのために新規の国債を44兆円も発行する。実際はもっと膨らむであろう。財務省は41兆円の税収を見込んでいる。冗談ではない。30兆円台ではないか。悪らつすぎる予算であろうか。1年後には菅直人も政経塾大臣も、永田町と霞が関にいないだろうから。
この官僚予算について官僚は責任を負わない。悪いのは菅直人である、と開き直れるからである。国民を愚弄する予算編成といっていい。実際にやっていることは、ひたすら小沢一郎を標的にした権力抗争である。
そのことに自民党や公明・共産党までも悪乗りしている。むろん、愚かなマスコミに追随しているのである。
<沈没日本>
誰が考えてもおかしいだろう。20年前からこんな借金予算をしてきている日本政府である。大蔵・財務官僚のかくかくたる実績である。その前は中曽根バブルだ。空想さえ出来ないバブル経済のあとの借金予算は、全て国民が負担している。総額は1000兆円を軽く超えていると専門家は指摘している。
議員・公務員の給与総額は税収レベルの30兆円を、これまた軽く超えている。こんな国が世界にあるだろうか。議員・公務員天国の日本も沈没寸前なのである。
92兆円予算だからアメリカを笑えない。紙屑のようにお札を刷っているのである。超インフレに巻き込もうとしている日米政府の対応に辟易するばかりである。「なんとかなるさ」という悪しき合意形成が政界と霞が関を覆っている。
一人も財政家のいない日本である。家計が崩壊、体を提供する主婦の氾濫も頷けるではないだろうか。倫理・道徳もない社会へと堕してゆく。違うだろうか。
一部に「日本の資産は1400兆円、まだ隙間がある」とほざく者もいる。だいたいこの数字にどれほどの根拠があろうか。自民党の村上誠一郎は「隠れ借金もある。それに市民はローンで住宅を確保している。そんな資産もいっぱい含まれている。実際は国債を発行できるような財政状態ではない」と断言している。
岡田にとって村上は義兄ではないか。どうして政経塾予算案を止めようとしないのか。元通産官僚としての無責任官僚体質が染み込んでいるのか。お先真っ暗の日本である。
だが、大増税の前に40兆円にも届きかねない役人の給与を半減することが先決ではないか。このことに本気になって熱意を示す政党はない。格好だけ見せる政党は一つだけだ。日本沈没を目前にして、こんな永田町と霞が関の体たらくなのである。
<PHP松下政経塾・官僚任せ>
菅内閣は松下政経塾の傀儡政権である。その司令塔はPHP研究所なる出版社だ。松下幸之助の側近が采配を振っている。お笑いではないのか。これを誰も指摘しない。「PANASONIC広告」にメディアの全てがひれ伏しているからである。政治もマスコミも金で動く。ワシントンも同様だ。本物の民主主義が開花出来ない理由なのである。
日本の言論が腐りきってしまっているからである。小沢排除の震源地を筆者はここだと見ている。政界では前原だ。前原と野田である。その配下の仙谷と枝野のラインである。誰ひとり指摘しないが、官邸と党を操作するのはPHPと認識すべきだろう。
財閥の野望ではないのか。明治以来、財閥と官僚は一体である。後者を官閥と呼ぶとわかりやすいだろう。この官閥にメスを入れようとした最初の政権が鳩山―小沢体制だった。二人とも、それまで筆者が承知していた「改憲派」ではないと理解した。変身した二人を見て筆者も変身して、彼らを弁護しているのである。
彼らのアジア重視・日米対等は正しい。日本国憲法の目指す道でもある。政経塾とナベツネー中曽根の国家主義路線の野望を食い止めるのは、いま小沢と鳩山であると見ているのだが。
政経塾と官僚任せの政治・政策では、亡国の道に突き進むだけであろう。国民生活第一ではない。
<再生不能>
来年度の予算案に失望するばかりである。30兆円程度の税収しかない国・政府のやることではない。こんな家計を20年続けていると、一家心中するしかないだろう。会社は破綻する。工場閉鎖である。
孫たちの借金でも返却不能ではないか。彼らの怨念・悲鳴が聞こえないのか。人間のやることではない。
<改憲・戦争に警戒>
悪魔はここぞとばかりに攻勢をかけてくる。その足音が筆者には聞こえてくるのである。貧すれば鈍す。何でもアリだ。国家主義の野望が見える。平和をぶち壊す策略だ。既に新防衛大綱に現れてきている。
戦争で借金を棒引きにしようとする悪魔の存在を警戒しなければならない。日米韓連携も要注意とみたい。平和・友好の花を咲かせる好機なのだが。
2010年12月24日記
=転載終了=
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