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去る12月12日の茨城県議会選挙において候補者の4分の3が落選するという悲惨な結末となった民主党は、敗戦の総括よりも党内バトル茶番劇に軸足を移した。
党内の若手からは、「会社が倒産しかけているのに、社長と最高顧問がバトルを繰り広げている」とため息が漏れる。
もともと、民主党は右から左まで主義主張の異なる者の寄せ集めの政党だ。政権交代という目的があるうちは我慢も利いたが、その目的を達成した今はそのタガが外れた。皆が好き勝手なことを言う状況は麻生政権末期とそっくりである。
■3匹目のドジョウ
本年は、残念ながら、尖閣諸島沖の体当たり船長を巡る一件やメドベージェフの北方領土訪問など日本外交の歴史的な敗北の年として記憶される年ともなった。
支持率低下の背景にはこういう要因があるのは誰の目からみても明らかだが、無責任の菅総理は気にもかけていないようだ。脱小沢を強調すれば人気回復が図れるとして3匹目のドジョウを狙っている。
しかし、菅総理が今の段階まで偽証罪の制裁のある証人喚問を要求せず、テレビカメラも入らないような政倫審でお茶を濁そうとしてきたことは、政治とカネの問題について国民に対する真摯な説明よりも自己都合を優先しているだけとしか言いようがない。
国会開会中、みんなの党は、再三にわたり小沢氏の証人喚問を求めてきた。民主党が不正なカネで政権にありついた疑惑をもたれているからだ。
■党内バトル茶番劇
その菅総理は、12月20日に小沢氏と会談した。小沢氏が政倫審の出席拒否することは最初から分かっていた。それにもかかわらず、あえて会談をして、テレビカメラの前で菅総理が強い姿勢を示すのはパフォーマンスとしか言いようがない。こんな民主党内バトル茶番劇に国民は辟易している
この会談において、菅総理は、起訴議決後の10月7日の小沢氏の記者会見で「国会で決めた決定に私はいつでも従います」と語った内容を印字して指し示しながら政倫審に出なければ国民に嘘をついたことになるとして迫ったそうだ。
しかし、思いつきを口にしてはすぐブレたり、マニュフェスト違反を乱発し、国民に嘘をついた張本人の菅総理がそんなことを言って凄んだところで説得力があるはずがないことを国民はお見通しである。
あげくの果てに、菅総理は、小沢氏から「問責決議が可決された仙谷官房長官の問題を先に解決すべき」として逆襲されたが「国会の決議なんていっぱいある。問責もその一つに過ぎない」とのたまわったそうだ。
菅総理のこういう国会・国民軽視の姿勢を聞くと、師走の暮れも迫る中で、国民の政治全体への失望感を招くと底冷えする思いだ。
菅総理が本気で小沢氏に国会で説明をさせる気があるのならば、なぜ、みんなの党が主張するような証人喚問のお白州に引きずり出すことを早く決めなかったのか。即刻、証人喚問を行うべきである。
小沢氏側も党を出るとか出ないとか騒ぎたてる割には明らかに迫力に欠ける。やはり、刑事被告人となる側のカードは弱い。
■サル団子のジレンマ
冬の寒い夜にヤマアラシ夫婦が、お互いを暖めようと体を寄せ合う。しかし、近づけば近づくほど相手を自身の針で傷つけてしまう、という寓話を『ヤマアラシのジレンマ』という。
日本では、寒さを凌いでサルが寄せ集まっているのを「サル団子」と言うそうだ。民主党のサル団子は差し詰め、ジレンマの固まりである。「こいつらとは絶対一緒にいたくない」と思っても、選挙互助会から抜けだす覚悟などないから、身を寄せ合うしかない。
でも、近づくほどに嫌気がさし、傷つけ合う。 これではまるで「サル団子のジレンマ」だ。
しかし、民主党内ハルマゲドンは、遅かれ早かれ再び激しくなるだろう。小沢一郎という政党自爆装置のスイッチがオンになっている以上、行くところまで行く。
■ゲゲゲの妖怪劇場
国民のウンザリ感は溜まる一方だ。政治不信が高進している。こういう八方塞がり状態になると、蠢く人達が出てくる。連立組み換え、大連立、新党設立、政界再編。
最近の菅総理の小沢氏への強い姿勢も、自民党内に根強い小沢アレルギーを解き、大連立というお化けにすがりたいという事情がミエミエである。
そして、自民党の森喜朗氏のような人達が持ち出すのが、ホコリまみれの「挙国一致内閣」。こういう時には必ず出てくるお化けだ。
別れた女房じゃあるまいし、福島社民党代表とヨリを戻そうとして振り回されている姿には恐れ入る。普天間移設で鳩山内閣が崩壊した教訓をもう忘れたのか。
鳩山兄弟新党構想というのもあるそうな。またしても御母堂様からの子供手当てが設立資金か。党首には舛添氏を担ごうとか、小沢氏もまんざらでないとか、アホらしい。
その舛添さんは、菅総理とも会って、改造内閣では官房長官説も流されている。新党でも、ジリ貧内閣でも、都知事選でも、何でもいいというのは無定見そのもの。つくづく、こういう人と組まなくてよかったと思う。
こうしたゲゲゲの妖怪劇場に出てくる人達の共通項は、「先がない」ということ。先がないから、出たとこ勝負に賭けるしかない。展望も開けず、戦略ももたず、振り回される人達もいい迷惑だ。
■政権選択のやり直しを早くやれ
みんなの党は、国会が妖怪だらけになっている時は、原点に戻って国会の垣根を飛び越えて草の根国民運動を地道に展開する。私が自民党を離党してやったことをやればいい。北海道から沖縄まで全国行脚を行い、みんなの党のアジェンダにふさわしい覚悟の人間を結集していく。
来年の統一地方選は、組織のないみんなの党にとって草の根のネットワーク型組織を作っていく絶好のチャンスだ。
そして、政治の閉塞状態を打破するには解散総選挙が一番だ。菅氏は絶対やらないだろうが、総辞職をしないのなら解散という状況に追い込んでいくしかない。来年1月の冒頭解散がベスト。次善が3月、4月は統一選とのダブルだ。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/1791
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