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2010年12月22日 (水) 15:16
21世紀の日本外交について、
『さらば!日米同盟』(講談社)
副題 平和国家日本を目指す最強の自主防衛政策
さらば日米同盟! 平和国家日本を目指す最強の自主防衛政策
著者:天木 直人
販売元:講談社
で、今後の日本の安全保障政策基本構造を鮮明に描き出された元外交官の天木直人氏が、拙著『日本の独立−主権者国民と「米・官・業・政・電」の死闘』(飛鳥新社)に、いちはやく書評を執筆くださり、天木直人氏のメルマガで配信くださった。
日本の独立
著者:植草一秀
販売元:飛鳥新社
メルマガ(フーミー社)は会員制情報配信方式を取られていることから、本ブログでは書評全文の掲載を控えていたが、情報配信から時間が経過したので、転載させていただく。
拙著でも第23章「「抑止力」というプロパガンダ」、および第28章「政界再編と日本のルネサンス」に安全保障政策についての私論を提示したが、このなかでも、天木直人氏の『さらば日米同盟!』を日本国民必読の書として紹介させていただいた。
対米隷属勢力であるマスゴミが流布する情報は米国の利益極大化の視点から歪められた情報であり、この歪んだマスゴミ情報を排除して日本の安全保障問題を日本国民自身が考察しなければならない。その際に、天木氏の著書は必読の書である。
以下に、天木直人氏による拙著書評を転載させていただく。天木直人氏にはこの場を借りて改めて深く謝意を表明させていただく。
<「天木直人氏」のメルマガより転載>
「出版社を通じて植草一秀氏の最近著「日本の独立」(飛鳥社)の献本を
受けた。
510頁におよぶ大著であるが一晩かけて一気に通読した。
通読して、この書からほとばしる植草氏の執念と覚悟に感銘を受けた。
この書が貫くテーマは、小泉首相以降のこの国が、米国に操られた自民党政治家、官僚、財界、メディアの結託によって、いかに反国民的な状態に置かれてきたか、という事である。
そしてその支配を担保してきたものが、「国策捜査」という名の警察・検察・司法官僚による作為的逮捕、捜査、裁判なのである。
このテーマについて書かれてきた本はこれまでにも数知れずある。
特に最近はそういった指摘が頻繁に見られるようになった。
植草氏はそれらの言説をほぼ網羅的に引用した上で、自らの知見と体験に基づいてこの書に集大成したのだ。
その中には、私の「さらば同盟」の主張も引用されており、私がかねてから問題提起しているこの国の矛盾の数々が含まれている。
この書は、同じ考えを持つ者はもとより、世の中の仕組みに気づいていない大多数の無邪気な国民にとって、必読の書である。
その一方で、そこで実名をあげて徹底的に批判されているこの国の権力者やそれに与する人たちにとっては唾棄すべき書であろう。
この書と著者である植草氏は権力者たちから排斥され続けるであろう。
それを覚悟の上で植草氏はこの書を世に出した。そこに私は注目し、歓迎するのである。
しかもこの書が、菅民主党政権の矛盾が一気に表面化した今のタイミングで刊行されたことの意味は大きい。
私も含めた多くの国民は、国民主権の政治の実現を期待して政権交代を求めた。そして政権交代が実現した。
しかし今国民はその民主党政権に裏切られた思いを持っている。
鳩山民主党政権といい、菅民主党政権といい、なぜかくも国民の期待を裏切って旧勢力のようになってしまったのか。
政権交代が起きたというのになぜ真の国民政権はうまれないのか。
そのような政権を率いる指導者はなぜこの国には現れないのか。
この書を読むとそれに対する一つの答えが見つけられる。
そしてこの書の中から、期待される次の政権のヒントを見つける事ができる。
個々の記述の中には、もちろん私と見解の違う箇所もある。しかしそれにもかかわらず、私はこの書を高く評価する。
私と植草氏の考えの唯一、最大の違いは、政治家小沢一郎に対する評価だ。
すなわち植草氏は、米国が操る政・官・財・メディア支配のこの国の政治を国民の手に取り戻すことのできる政治家は小沢一郎しかいない、だから小沢一郎は潰された、小沢一郎の復権こそ日本が独立する途だ、と言っている。
私はそこまで小沢一郎という政治家を信用できない。支持もしない。
というよりも、そこまで小沢一郎を評価できる情報もコネを私は持ち合わせていない。
しかし、今の政治家で日本を米国から自立させる事のできる政治家は見当たらない。
官僚支配の政治から国民主権の政治に転換させられる政治家はいない。
だから私も小沢一郎に期待する。
そしてその事はもうすぐわかる。
菅・仙谷民主党政権はもはやどう考えてもこのまま継続するとは思えない。なんらかの政局が訪れる。
その時、小沢一郎という政治家がどのような行動にでるのか、その事によって私の小沢一郎に対する評価は定まる。
著者の植草氏に対する読者の評価は様々であろう。
植草氏に関して世に報じられている事が真実なのか、冤罪なのか、見定められないまま当惑する読者は多いだろう。私もその一人であった。
しかし、言論活動を通じて植草氏と個人的に接触を重ねてきた私は、植草氏の中に誠実さを見る。真実を見る。正義を見る。
この著書にほとばしる主権者国民と「米・政・官・財・メディア」支配層との死闘に注ぐ彼の情熱と覚悟を、私は共有したいと考えるのである。」
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