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『「ジャーナリスト同盟」通信』2010年12月22日 本澤二郎の「日本の風景」(636)から下記を転載投稿します。
=転載開始=
<日米密約また表面化・国民不在の服従外交>
日本は独立国といえない新たな密約が、12月22日に公開された外交文書で明らかになった。72年の沖縄返還にからんで日米政府は核撤去費用として3億5000万ドルの支払いを約束した。ところが、他にも6500万ドルの支払いを密約、協定を結んでいた。6500万ドルの検証をする責任と義務が日米両政府にある。
なんともひどい密約であろうか。日本側から「表に出すな」と米側に釘をさしていた。いかがわしい闇資金なのか。民主主義の国のやることではない。売国奴もいいところであろう。これが腐りきった日米官僚の正体なのだ。反吐が出る。
亡くなっている関係者でも告発し、罰則を加える必要があるのではなかろうか。法の整備を求めたい。岡田は密約公開に熱心だったが、今の前原はどうか。極右外相の行動を監視する必要があろう。
さらに68年の初の琉球主席公選に保守系候補を勝たせるために、日米政府が選挙に介入するというあくどい工作も、外交文書で判明した。返還後の沖縄の知事選にも介入してきた与党政府だが、先の知事選もそうだったのではないか。官房機密費から大金が出ているのではなかろうか。
<丹羽大使の限界>
初の民間人大使で財閥代表の丹羽中国大使が、12月20日に南京を訪問したという。南京と言えば、日本の広島や長崎に相当する大事な平和拠点である。それでいて日本人、特に政治家が訪問するのを嫌っている。歴史認識のいい加減さの象徴ともなっている。そこに丹羽大使が訪問したというちょっとしたニュースが、同21日の東京に飛び込んできた。あっぱれ民間大使と誉めようとしたのだが、たちまち肘鉄を食ってしまった。彼は右翼政治家並みに南京大虐殺記念館を訪問しなかった。がっくりである。
<南京訪問、しかし記念館行かず>
南京に行くごく普通の日本人は大虐殺記念館を訪問する。これは人間としての当たり前の行動である。善良な日本人なら、率先して南京観光の一番手に記念館訪問を日程化する。
中国人の忘却出来ない無念を少しでも共有、二度と戦争を起こしてはならないと平和の誓いをするためでもある。もろん、声は出さなくても心で深く謝罪し両手を合わせるのである。
一度行けば二度と行かなくていいという記念館ではない。日本人は何度でも機会があれば、機会をつくり訪問する場所なのだ。せっかく南京を訪問した日本大使は、公人として真っ先に足を向ける場所のはずだった。だが、どうしたことか丹羽大使は記念館を訪問しなかった。
日本人として、中国との友好を当然視する日本人は、大使の行動に違和感を覚えるものである。アメリカ大使が広島を訪れながら、原爆の地に足を向けないのと同じようなものであろう。
今夏、アメリカ大使は初めて広島を訪問、8・15慰霊祭に参列した。2010年まで引き延ばしてきたアメリカに憤りを抱く日本人は多かった。同じように南京に来ていながら、記念館を訪問しなかった日本の大使に中国人は良い気分になれなかったろう。
大使といっても民間人だ。政治家でもない。まだ試運転の状態の大使である。勢い外務官僚の言い分が、大使の行動を律することにもなるのであろう。記念館に行かせなかったのは、官僚・外務官僚なのか。「天皇の官僚」にブレーキをかけられたのであろう。
民間大使の限界なのだ。外務官僚の意向を無視するわけにはいかなかったのであろう。いうなれば大使は人形・ロボットなのである。信頼も尊敬もされない財閥大使なのである。
<中韓関係悪化も>
中国漁船が韓国の警備艇と衝突、漁船は沈没、船員が亡くなった。中国政府は韓国に対して損害を要求した。当たり前の対応のようにもみえるが、筆者にはそうとばかりに見えない。最近の中韓関係が暗い影を落としている。
南北緊張に突っ走る韓国である。韓国は北朝鮮の挑発を宣伝しているが、平壌から見ると、韓国の挑発ばかりが目に付く。6カ国協議に前向きな北朝鮮という事情から、同協議再開を日米韓に呼びかけている中国である。しかし、3か国は反発している。
対話が何よりも大事なときである。それを日米韓が窓を閉めている。中国はピエロのような扱いにされ、内心怒っているであろう。そんな時の中国漁船の沈没事件である。中国は韓国にとって最大の貿易相手国である。中国の機嫌を損なうと、そのしっぺ返しが怖い。アメリカとの関係深化が中国との関係をぎくしゃくさせることにもなろうか。
それが具体的な形で現れたと言ったら過剰だろうか。この問題について仙谷官房長官が「中国は違法操業を取り締まれ」とソウルを支援する発言をした。日米韓連携は中朝露関係の緊密化である。冷戦時代への逆戻りなのか。
ワシントンのひも付き日韓政府のもとでの東アジアの緊張でほくそ笑むのは、むろんワシントンの謀略家である。
2010年12月22日記
=転載終了=
(参照)『混迷と利権争奪時代><財閥大統領の挑発><小沢排除の大野望><大連立への暴走><平和憲法破壊が狙い>本澤二郎日本の風景』
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