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年末は来年度予算の政府案の話で紙面はいっぱいになるはずであるが、今年は小沢問題が話題になっている。ねじれ国会でとにかく安定多数を取らないと、来年の国会で菅政権が行き詰まるのは見えている。
そこで菅政権は、なりふり構わず多数派工作をしている。まず社民党である。社民党と復縁すればぎりぎり衆院で3分の2がみえる。そこで社民党との復縁をもくろんでいる。ただし、この路線は、普天間などが再び問題になったり、一人でも造反者がでると崩れるもろさがある。
次に公明党との連立だ。公明党とは福祉政策などが似通っている。さらに、公明党は政権に入って自党に有利な政策を実現してきたので、もう政権外にはいられない体質になっている。4月の統一地方選を控えて、公明党としても成果を出しておきたい誘惑に駆られている。民主党にとっても公明党との連立ができれば、ねじれはなくなる。
最後は自民党との大連立だ。これは増税大連立になる。さすがに自民党内では菅政権の支持率が低いので、大連立は敵に塩を送るのでまずいという考えもあり、大連立の可能性は少ない。
となると、公明との連立が本命であるが、その前提として政治とカネの問題にけじめをつけるために、「小沢切り」となる。
この小沢切りは、自民党との大連立になる場合に自民党内の小沢アレルギーを除くためにも好ましい。さらに、菅政権にとって、政権発足直後に小沢氏と距離を置いた人事で支持率が向上したので、それをもう一度という展開も予想される。
だがこれは、小沢氏からみれば、とんでもない話だ。菅政権が失墜しているのは、自らの政策がうまくいっていないからなのに、その責任逃れに自分が犠牲にならなければいけないのかという話だ。鳩山政権での普天間や菅政権での尖閣の不手際は、小沢氏には関係ない。
ただ、小沢氏が政治倫理審査会への招致を拒否し続けて執行部が離党勧告という展開になるかどうか。政治倫理審査会はロッキード事件を契機に小沢氏が作ったもので、その甘さを知り抜いている。招致されたところで刑事事件との関係では特に不利益はない。
もっとも離党して年内に新党を作るというのも十分にありで、菅氏と小沢氏の関係はメンツの問題もあって抜き差しならぬところまできた。いずれにしても政治は一寸先は闇で、民主党の党内情勢如何(いかん)だろう。
政策面から見ると、小沢氏は菅政権と真逆の政策なので魅力的だ。デフレ脱却できずにいる菅政権に対して日銀法改正を代表選でぶち上げたり、脱官僚などで面白い。菅政権が小沢切りするにしても、政策面をどこまで取り込めるかどうかで、党内掌握が決まるだろう。(嘉悦大教授、元内閣参事官・高橋洋一)
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20101221/plt1012211537000-n1.htm
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