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【「証人喚問」って、一体<何の証人>なのだろう? / 異常な日本の行方には、一体何が待ち受けているのか? (晴れのち曇り、時々パリ)】
2010-12-20 23:12:15
小沢氏に対して、『政治倫理審査会』への出席を強要していた民主党。
その『党』のやり方が、あまりにも理不尽である以上、本人は当然断る。
彼が断ったとたんに、あれよあれよと言う間に『証人喚問』に、話が飛んでいる。
第一、何の「証人」なのか、さっぱり解らない。
「国会政治倫理審査会」で何かの重大な違反に対する疑問点を正す、と言う事なら、国会議員としては応じなければならないかもしれない。
その「会」の規定が求める『重大な瑕疵』が有る場合には、と言う条件付きであるが。
さらには。
小沢氏が「起訴」される事が、冤罪であるか、『有る勢力』に依る不当なる人権侵害であるか、という問題はこの際横においておく。
しかし、その「審査会」なら、まだいざ知らず。
起訴される人間が、公判開始直前に「何故」「何に対して」、国会から『証人喚問』されなければならないのかが、さっぱり解らない。
被告人席に座らせられる人間は、判事にたいして、あらゆる手段を講じて「自身の潔白」を納得させる為に、備えている。
そして、被告人の「有罪性」を実証しなければならないのは、検事側である。
被告人は、あくまで「告発している」検事側の攻撃を出し尽くさせてから、反撃に出る。
これが「順番」と言う物である。
その直前に、『国会』が、一体何を欲しているのか。
無理矢理起訴された「国会の仲間」に対して、「国会への司法の不法な介入に対して抗議する」どころか、不当な起訴を試みる検察に同調して、仲間を売るために、「弁護手段を取り上げよう」とする行為が、一体何を意味するのか。
▶民主・岡田氏、小沢氏の証人喚問の検討も(NNNタイトル)
>民主党・小沢元代表の政治とカネをめぐる問題で20日、ついに菅首相と小沢氏の直接会談が実現した。
>小沢氏は衆議院政治倫理審査会(政倫審)が招致を議決しても、出席しない考えを示した。
>これを受け、民主党は早速、役員会でこの問題を協議した。岡田幹事長は証人喚問は簡単ではないとしながらも、検討する考えを示した。
>「(小沢氏は)議決があっても出ないという姿勢を示されました。私としては、それではなんらかの党としての、そうした方向に対して物事を決めなければならなくなりますと申し上げ、会談が終わりました」−菅首相はこのように述べ、民主党としてさらなる対応を検討する考えを示した。今後、離党勧告などの処分や強制力のある証人喚問に踏み切るかが焦点。
【NNNニュース/12月20日(月)20時16分配信】
「審査会」への強制招致。
それが不可能であれば。
「証人喚問」。
丸っきり、「何かの疑惑」に対して「事実を追求したい」という行為ではなく、
単に「当人を貶めたい」だけである事が、見え見えである。
民主党と言う政党は、「身内を庇うと言う習慣が無い」という声を聞いた。
正しく、その通り。
何がしたいのか。
低支持率の現内閣の、支持回復。
ねじれ国会に於ける、野党懐柔。
それと、小沢とが、どう結びつくのかが、皆目 分からない。
仙谷内閣(菅直人内閣と言い換えても良いが)への国民の支持の低下は、仙谷由人と菅直人とのせいである。
衆参ねじれ国会も、仙谷と菅とのせいである。
他の、「何物のせい」でもない。
その「自らまいた種」への国民の批判を、単に「根拠の無い」冤罪によって無理矢理起訴される「党友」の首を差し出して、自らの延命を図ろうとする、
非人間的不道徳を、党内大多数も、野党も、及び国民の大多数も、少しも「怪しむ」風が無いこと、がとても怪しい。
こんにち、日本と言う国は一体どうなってしまったのだろう。
正しい事。
間違っている事。
大義の有る事。
大義の無い事。
人心に則った事。
人の心を踏みにじる事。
これらは、ごく普通に育てられた人間ならば、自然に身に付いている筈の「判断力」が作用する事に依って、自ずと見分ける事が出来る物なのだ。
そして正に小沢氏は、それら人間としての要素が欠けている人間達が運営する政権に、踏み台にされるだけならまだしも、公的に人間性を抹殺され様としている。
自らの能力の欠如に依る失政を、安易に隠す為に。
自らの能力の欠如が、さらけ出される事を、安易にカモフラージュする為に。
全くもって、可笑しな現象である。
そのような、明らかに不道徳な振る舞いを、与野党一丸となって進めようとする、この空気は何なのだ。
私は、『55年体制』を肯定するものでは無い。
日本の「表面的成長」のかげで生み出された「構造的欠陥」とそれがもたらした「沈滞と衰退」との原因であった、と確信している。
日本が、アメリカと言う世界帝国に、ここまでズブズブの依存関係を強いられて、半ば植民地同然たる立場に貶められている根本原因は、『55年体制』に有った、と断言する。
しかしそれでも、当時国会内での「各党議員」達の間には、ある種尊重しあう空気が有ったのではなかろうか。
今の日本は、国会も、官庁も、企業も、学校も、人間関係が破綻してしまっている様に見えてならない。
他を尊重しない。
自らが引く「奥ゆかしさ」が無い。
強者と弱者との間に「通いあう何か」が無い。
勝ち組が勝ち。
負け組は負け。
その関係が、固定化して、その間の通いあいも無い。
「勝ち組」とやらは、勝ち続ける事となる。
「負け組」は、負け続ける事が、運命付けられているかの様だ。
社会は、相互に補完しあって、社会を運営する筈であった。
今や、社会は相互に反目しあって、社会が前進出来ないで居る。
何時から、こんな日本になってしまったのだろう。
巷で言われる通り、「小泉竹中路線」のせいなのだろうか。
60年アンポの時も、大いなる矛盾を感じていた。
70年アンポの時は、更なる矛盾を突きつけられた。
日本社会の変質は、ゆっくりじっくり、目に見えざる所で、確実に進行していたのでは無かろうか。
戦後の急速な「経済復興」により、日本人は「茹で上がるまで」気がつかないまま、茹でカエルに成り果ててしまったかの様だ。
日本は『三権分立』と、表面は謳われている。
お互いに互いを監視し、補完しあって、社会に不正が育まれる事を防ぐ筈であった。
しかして、その実態は『霞ヶ関』という伏魔殿に依って仕切られ、立法府と言えども、行政府と言えども、独立していない状態に甘んじている。
そして、国会と言う立法の「最高機関」に、霞ヶ関の力が露骨に揮われ、その怪かしの力の行使に「国会議員」自らが加担して、仲間を売る加勢をする如き風潮は、とてもじゃないが「子供達に見せられる物では無い」ではないか。
話が大げさに走ってしまった。
ひと昔前には「子供の夢」であった、『総理大臣』という憧れの地位にある人間の、レベルの劣化は、目を覆う程である。
▶菅首相 小沢氏との会談決裂 招致問題の越年確実に(毎日見出し)
>菅首相と小沢氏の会談は2人きりで行われ、1時間半に及んだ。
>「政倫審に出てほしい」「議決があっても出ない」の押し問答を10回以上繰り返したという。
>菅首相「小沢さんは『国会が決めればいつでも出る』と言っていた」
>小沢氏「それは(検察審査会による)起訴議決前の話だ」
>自身の発言を否定する小沢氏に対し、菅首相は秘書官を呼び、起訴議決公表3日後の10月7日に、小沢氏が記者団に「国会で決めた決定に私はいつでも従う」と語った記録を示して説得を試みた。
>「証人喚問するしかない」との声も上がっている。
>自民党の大島理森副総裁は「証人喚問に出てもらうよう議論することが菅首相、岡田幹事長の責務だ」と語り、政倫審招致への協力を拒否。
>政府・民主党内で証人喚問論が浮上したのは、自民、公明両党が政倫審の議決に応じない姿勢を強めたことも背景にある。
>公明党の山口那津男代表も「小沢氏が出る状況が整わなければ、政倫審を開く意味は薄れる」と議決に応じない方針に傾いている。
【毎日新聞/12月21日(火)2時30分配信】
いやはや、全く持って情けない。
自民党も、「証人喚問」なんて事を言い出すだけ「清廉潔白」だと、うぬぼれていられるのだろうか。
「笑止千万」とは、この事である。
この一連の動きを見ていて、既視感に捉われた。
ジョージ・W・ブッシュが、イラクを侵略した時と同じだ。
「お前は悪いヤツだ」
「核兵器を持ってるだろう」
「生物兵器を持ってるだろう」
「大量殺戮兵器を持っている筈だ」
「白状しろ」
「全てをさらけ出せ」
「査察に応じろ」
「お前はとんでもなく悪いヤツだ」
「悪いお前が核兵器を持っていない訳が無い」
「全て白状しろ」
「お前は大嫌いだ」
「後一週間で謝らないと攻め込むぞ」
「後三日だ」
「白状しろ」
『核兵器の開発は行われていない』(査察団調査報告)
「そんな筈は無い」
「サダムは悪者だ」
「国民を虐殺している」
「悪人が核兵器を持っていない筈が無い」
『国連としてはイラク侵略は行わない』(安保理決議)
「構わない」
「多国籍軍で充分だ」
「攻め込むぞ」
あの時と同じ空気を見て居る気がする。
先ず、結論有りき。
恣意的にゆがめられた、「個人的嗜好」に依る結論。
早い話が「好き嫌い」で問題を解決しよう、という幼さ。
それに乗っかり、煽り立てる取り巻き。
直ちに「支持表明」する『跳ねっ返り』も出て来る始末。
ああ〜あ。
同じだ。
そして『結果』は、無茶苦茶。
攻め込んだ方も、攻め込まれた方も、支持した方も、人的にも物的にも多くを失い、経済も社会的公徳心も、失墜してしまった。
何年も何年も尾を引く混乱。
当事者で有る『ジョージ・W・ブッシュ』も『小泉純一郎』も、責任等取らぬまま、無責任に引退して「知らんップリ」を決め込んでいる。
小沢氏が、完全無罪を勝ち取る事は、疑いも無い事ではある。
しかし、そこまで到達する為に、どれほどの時間とエネルギーとを、無駄に浪費させられる事か。
その間、日本の舵取りは「大いに蛇行」し、国民の生活は無茶苦茶にされてしまうのだ。
消費税は上がる。
年金は減らされる。
医療負担も介護負担も、大幅に増やされるに決まっている。
思いやり予算は延々と続く。
米軍基地は相変わらず存続。
日米の地位の格差も相変わらず。
経済は停滞の度を深める。
優良企業の株式はアメリカ資本に買い取られる。
あらゆる無駄な「官僚予算」が復活する。
失業率は増大し。
雇用は減るばかり。
中央と地方との格差は広がる一方。
地方の経済の疲弊は進行の速度を速める。
農業は疲弊する。
教育環境も悪化の一途。
マスコミは延々と嘘八百を垂れ流す。
今の民主党政権が続く限り、問題は深刻になる事はあれど、改善される筈は無い。
何故って。
彼等が、あまりにも<無能>だから。
彼等が、あまりにも<悪人>だから。
日本の将来に取っての、『唯一の希望』を、悪人達は寄って集って摘み取ろうと狂奔している。
自分達だけの、地位と名誉との為に。
日本の将来の事など、一顧だにしない為に。
どうする。
どこかに『栗』と『蜂』と『臼』とは居ないのか?
どこかに『猿』と『犬』と『雉』とは居ないのか?
日本が、増々沈んで行く。。。
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