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2010年12月18日 掲載
岡田でダメならオレがやる
●三権分立の原則に抵触
まったく救いようのない連中だ。政倫審に引っ張り出すことで、小沢を潰すことにシャカリキの菅・仙谷の亡国コンビのことである。
17日の小沢・岡田会談で、岡田が小沢に一蹴されると、今度は菅が小沢に会うと言い出した。おいおいアンタは総理大臣だろ。「一兵卒」に追いやった小沢の説得は党内問題。どう考えたって幹事長の役割だ。一国のリーダーがするべきことじゃない。
しかも、今は民主党政権になって初の本格的な予算編成の時期である。「国民の生活が第一」と言うのなら、予算に全身全霊を傾けるべきだ。
「総理になることだけが目的だった菅という男は、総理の重責がまるで分かってない。長引くデフレ不況の中で、明日への不安にさいなまれている国民をどう救うのか。一国のリーダーとして、強烈な指導力を発揮する場面です。それなのに、小沢排除に血眼になっているのだから狂気の沙汰ですよ」(ベテラン秘書)
だいたい、菅がシャシャリ出たところで、小沢が拒否の姿勢を変えるはずがない。小沢は岡田に送った回答書の中で、こう言い切っているのだ。
〈出席しなければならない合理的な理由はありません〉
〈刑事裁判の中で、私は清々粛々と検察審査会の起訴議決の可否も含めて闘い、事実を明らかにし、潔白を証明して参ります〉
小沢の決意は固い。20日の会談も、岡田の時と同様、小沢ペースで翻弄されるのは目に見えている。幹事長、首相と揃って天下の笑いものになるだけである。しかも、菅や岡田の行動は明らかに三権分立の原則に抵触するから、看過できない。政治評論家の本澤二郎氏がこう力説する。
「岡田氏らの行動は三権分立の原則を踏みにじる行為です。この問題は完全に司法に任せるもの。裁判が始まろうとしている人間を国会で吊るし上げるのは、司法への介入の恐れがある。民主主義のイロハも分かっていないとしか言いようがない。それを指摘すべき大マスコミまでもが、政倫審出席を煽り、世論をミスリードしているのだから、ひどい話です」
小沢排除で政権延命を図ることしか頭にない菅・仙谷らの暴走と、小沢の言い分のどちらに正当性があるかは歴然。有権者はシッカリと判断すべきだ。
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