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『日本一新 私たちの国が危ない!』平野貞夫著
「はじめに」「あとがき」
鹿砦社(ろくさいしゃ)(転載通知済)
あとがきより
英国の著名なエコノミスト、ピーター・タスカ氏らと懇談の席で出た話である。
「米国のドル危機も重大な問題だが、中国のバブル崩壊が意外に早いかもしれない。となると、世界経済は大混乱となる。日本の役割と責任は計り知れない。世界中から政権担当能力が疑われている菅首相では対応できない。政治家小沢一郎の理念と政策、そして人間力が、世界危機を解決する鍵となる」
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はじめに
菅政権になって、国家機能の崩壊が急速に進むようになった。外交・治安・財政経済・検察不信だけではない。立法や司法機能も憲法政治が行われていない。思想や見識のない政治に形を変えたファシズムの臭いを感じる。
「国民の生活が第一」はどこへいったのか。私はこの兆しを政権交代の直後から警告していた。理由は政権交代の最大功労者小沢一郎を政権の中枢から排除したからである。「政策の協議と決定に参加できない」与党幹事長で、議院内閣制が機能するはずがない。案の定、鳩山政権は十カ月足らずの命であった。
尖閣列島中国漁船問題のビデオ流出事件や北方領土問題などで、菅政権は世界中から疑問を投げかけられている。それと同時に憲法体制を崩壊させかねない重大問題を忘れてはならない。それは第五検察審査会の小沢一郎に対する強制起訴議決である。
違憲、違法議決であり、小沢側は「無効」として東京地裁に行政訴訟を行ったが、「差し止め仮処分」について却下した。抗告に対しても高裁は棄却し、最高裁に特別抗告した。また、高裁に「許可抗告」を行い、十一月十五日、許可となり、最高裁で審理された。その結果、第五検察審査会の起訴議決の違法・無効については、行政訴訟ではなく、刑事訴訟の中で司法判断を求めるべきものであると決定した。これは、行政訴訟の裁判を受ける権利を裁判所が放棄したもので、司法の劣化といえる。
西松事件から始まり、陸山会事件で小沢が二度も起訴になった問題の本質は、国家権力とマスコミが共謀した「捏造事件」だ。最高裁の決定により、今後は刑事訴訟の手続の中で、これまでの行政訴訟の主張を行うことになる。司法が憲法の原理にもとづく判断を期待する。それができないなら、菅政権の行政権と同じく、司法権も崩壊している証明となる。これらの問題に、何ら手を打てない立法権も機能を失っている。
本書は、平成二十二年六月の菅政権の発足直後、民主党政治はこれでよいのか、という反省から「日本一新の会」を設立したことを基盤としている。同年六月十七日からスタートした「日本一新運動の原点」のメルマガの論説やコメントなどを整理したものである。掲載したコメントが少なく、ご不満の方もあると思うが、緊急の出版につきご容赦願いたい。
日本一新の会・代表 平野貞夫
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おわリに
「日本一新運動の原点」のメルマガを、整理して出版したいと、草野直樹氏から提案があったのは九月二十八日であった。きわめて限られた時間に用意したので、種々問題があろうかと思う。ご意見があればぜひご提示をお願いしたい。
本書を校了する二カ月の間に、いろんな出来事があり、菅政権がいつまで続くかという政局不安の中での刊行である。その間、いろんな方から激励を受けたことにお礼を申し上げたい。その中で一つだけ紹介しておきたいのは、英国の著名なエコノミスト、ピーター・タスカ氏らと懇談の席で出た話である。
「米国のドル危機も重大な問題だが、中国のバブル崩壊が意外に早いかもしれない。となると、世界経済は大混乱となる。日本の役割と責任は計り知れない。世界中から政権担当能力が疑われている菅首相では対応できない。政治家小沢一郎の理念と政策、そして人間力が、世界危機を解決する鍵となる」
というものだ。小沢氏の政治力を、欧米のエコノミストは世界の難問を解決する立場で捉えていることに学んだ。大事な問題である。「小沢問題」は、日本の政界・官界・財界・マスコミ界の旧体制の妖怪たちが、政治捜査と憲法違反の検察審査会の権限を悪用して、小沢一郎を呪縛していることに悲劇がある。議会民主主義が音を立てて崩わされていることに気がつかない国会議貞よ、眼を覚ませ!!
平成二十二年十二月 日本一新の会・代表 平野貞夫
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■著者プロフィール■
平野貞夫(ひらの・さだお)
1935年、高知県生まれ。
法政大学大学院政治学修士課程終了。
衆院事務局に入り、副議長(園田直)秘書、議長(前尾繁三郎)秘書などを経て委員部長となる。
1992年、参院高知地方区で当選し、小沢一郎と行動を共にする。
2004年、参院議員を引退。
以降、言論執筆活動に専念する。
日本一新の会・連絡先
事務局Emai】:info@nipponissin・com
メルマガ仮登録:http://www.nipponissin.com/regist/mail.cgi
日本一新−私たちの国が危ない!
2010年12月24日初版第1刷発行
定価 本体1400円+税
著 者−平野貞夫
協 力−戸田邦司(日本一新の会顧問)+大島楯臣は本一新の会事務局)
発行人−松岡利康
発行所−株式会社鹿砦社(ろくさいしや)
●東京編集室
TEL.03-3238-7530 FAX.03-623-5566
●関西編集室
TEL.0798-49-5302 FAX.0798-49-5309
URL http://rokusaisha.com/
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