http://www.asyura2.com/10/senkyo102/msg/623.html
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小沢一郎の政倫審出席をめぐる政局については、これまでほとんど何も書いてこなかったと思う。
そんなことはどうでも良いというか、興味はないからだ。
私は、自民党を政権から下ろす政権交代には期待していたものの、民主党の支持者ではないから、民主党の小沢派と反小沢派が小沢一郎の政倫審出席をめぐって熱くなり、それこそ「国民の生活が第一」の政策をそっちのけにしていること自体に腹が立つ。小沢側、反小沢側を問わず、新聞記事やブログ記事でも、小沢の政倫審出席の記事には食傷しており、これらを目にするたびに、またかよ、他に書くことないのかと内心毒づいている。
おそらく多くの国民が同じ思いなのではないか。こんなことばかりしているから内閣支持率が下がるのだ。それこそ親小沢も反小沢もない。民主党自体がダメなのである。
昨日、鳩山由紀夫が「内閣支持率が下がっているのに民主党支持率はさほど下がっていないのは、内閣支持率低下の原因が『政治と金』ではないからだ」などと言っていたが、それは、鳩山政権時代に鳩山が反小沢派から言われてきたことだ。
それに、民主党の支持率はとっくに自民党に抜かれている。というより自民党の支持率もそんなに上がっていないのだが、民主党の支持率は一本調子で下がっているのだが、鳩山由紀夫にはその事実が目に入らないのだろうか。内閣支持率は乱高下しながら、長いスパンで見ると下降トレンドにあるのに対し、民主党支持率はコンスタントに下がっている。だから、ある時期だけ切り取ってみると内閣支持率の下げ幅の方が大きく見える。それだけの話だし、そんなことは計測工学の学者だった鳩山由紀夫ならすぐ了解できるはずだと思うのだが。
そういえば鳩山由紀夫も国会招致から逃げた人間だった。こんな鳩山由紀夫がオーナー気取りでいることが、民主党から人心が離れている大きな理由の一つだと思うが、鳩山由紀夫にはその事実を認識することができない。
もういい加減鳩山由紀夫、菅直人、小沢一郎の民主党「トロイカ」には全員政界を引退してほしいと最近つくづく思う。民主党のその下の世代もたかが知れているが、自民党にも人材がいない。これほど政治家の人材が払底したのは、90年代の政治改革による小選挙区制を中心とした政治制度に大きな問題があると思うが、それを推進したのが小沢、菅、鳩山のトロイカだった。それだけでも、この3人の罪は重く、政界引退に値する。
そして、日本の政治が「民主党トロイカ」を総括するためには、より民意を正確に反映する比例代表制に選挙制度を改めた上で、国民に信を問う、すなわち新しい選挙制度で解散総選挙を行う必要がある。2005年の郵政総選挙における自民党圧勝、昨年の政権交代選挙における民主党圧勝で、自民党にも民主党にも大量の「使えない国会議員」が誕生した。たとえば、あり得ないとは思うが、仮に年明け早々に「小沢政局」がもとで衆院解散となった場合、自民党が2005年の「郵政総選挙」をも上回る議席を獲得して圧勝するだろう。それが小選挙区制というものだ。そして、またしても使えない国会議員が大量に誕生することになる。しかも、現在の自民党の主張に沿った政治が行われるとなると、国会は右翼と新自由主義者に牛耳られることになってしまう。
これが、90年代の「政治改革」が行き着く先なのである。「政治改革」の罪は、あまりにも重い。
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20101221
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