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にわかに「小沢証人喚問論」が政権内と新聞論調にに台頭してきた。法的拘束力のない政治倫理審査会でなく、証人喚問は決定すれば出席を強制され、虚偽の証言は偽証罪に問われる。野党の主張に首相・菅直人が乗ることになるが、喚問実施で小沢が離党すれば、通常国会における野党との連携を視野に入れることも可能だ。小沢は予想以上の菅の“反撃”に顔色なしのように見える。
菅と小沢一郎の2人だけの90分の会談で、表に出て来ているのは「政倫審出席せよ」対「出席しない」と「政治とカネが悪い」対「政権運営が悪い」の2点に集約される。トップの話し合いにしては低次元すぎるから、例えば「内閣改造論」などが出た可能性はあるが、現段階では「決裂」だけが前面に出ている。それも政権内部と党側から「こうなったら証人喚問しかない」という先鋭的な主張が、高まってきているのだ。
もともと証人喚問は野党側の主張である。20日も自民党副総裁・大島理森が「小沢氏が出席しないと言っている以上政倫審は無意味。証人喚問すべきだ」と主張、公明党も「本人が出ないと明言している。むしろ証人喚問という野党の主張している道の可能性も出てくる」(代表・山口那津男)という立場だ。菅にとって見れば、会談が決裂した以上は捨てておけば「離党勧告」→「除名処分」の路線に直結しかねない側面がある。党分裂をも意識した決断が必要になる。しかし証人喚問なら自ら直接的な決断をすることなく、ワンクッション置いて小沢を窮地に、場合によっては離党に追い込める。いわば野党と連携の「小沢切り」となる。加えて「政治とカネ」で野党との「クリーン連携」の“実績”を作ることが出来るのだ。
まさに一石二鳥の妙手として登場してきたことになる。与野党連立または大連立への布石にもなるという読みもあるかも知れない。一方、小沢側には、両院議員総会や党分裂のカードで脅しをかければ、菅も折れざるを得ないとの判断があった。しかし会談では小沢が「相当感情的だった」と漏らすほど“イラ菅”ぶりが発揮され、小沢の判断は誤算に終わった。支持率急落で崖っぷちに立った菅にしてみれば、窮鼠猫を噛む「小沢切り」しか政権浮揚策はなく、必死に歯をむいたのである。
小沢の主張には常に生かじりの法律論が登場するが、近く強制起訴され裁判が始まることを逆手に取った出席拒否の主張はその最たるものだ。国会議員は法的責任に加えて、重い政治的道義的責任を背負っていることなど眼中にない。古くは吉田茂が証人喚問されたのを始め中曽根康弘や竹下登も喚問に応じて説明責任を果たしている。小沢だけが秘書が3人も逮捕されたゼネコン疑惑に加えて、血税である旧新生党の資金を4億5千万円も支持グループにばらまいておきながら、逃げまくる“わがまま”を押し通せるわけがない。菅が証人喚問で最終決断をすれば、小沢は政倫審出席拒否というやぶをつついてヘビを出した結果となる。
小沢をバックアップする支持グループも農水政務官・松木謙公らが「小沢さんが離党すればついていく」と威勢がいいが、“親分”の危急存亡の時に、親小沢の中核「一新会」の20日の会合に、たった12人しか集まらなかったのには驚いた。選挙区からかなり圧力がかかり始めたのだろう。折から新聞論調も読売が社説で「実現には証人喚問しかない」、朝日も社説で「小沢氏があくまで出ないという以上は法的拘束力のある証人喚問を実現しなければなるまい」と喚問要求で一致した。民主党執行部は27日の役員会で対応を協議するが、たとえ証人喚問を決めても、年内は日取りがなく、最終決着は越年せざるを得まい。
【朝刊トップ3分勝負】
★朝日
首相、小沢氏喚問を検討 政倫審出席拒まれ
菅直人首相は小沢一郎民主党元代表の国会招致を実現するため、強制力のある証人喚問の検討に入った。小沢氏との20日の会談で、衆院政治倫理審査会(政倫審)で出席を求める議決をしても応じない意向を確認し、法的拘束力のない政倫審ではなく、証人喚問を視野に入れざるを得ないと判断した。27日の党役員会で最終的な決定を行う考えだ。
★毎日
小沢氏招致決着越年
民主党は20日の党役員会で、小沢一郎元代表の衆院政治倫理審査会出席を巡り、野党の協力が見込めなくなったとして、結論を27日の次回役員会まで先送りすることを決めた。これに先立ち、菅直人首相は小沢氏と会談し、政倫審への出席を求め、「政倫審に出なかったら、証人喚問になるかもしれない」と言及。しかし、小沢氏は「法的に出る義務はない」と拒否し、会談は決裂した。岡田克也幹事長ら党執行部は政倫審で招致議決の手続きを進めるが、年内の議決は困難な情勢で、招致問題の越年が確実になった。
★読売
民主「議決」結論先送り
党内に証人喚問論も
菅首相(民主党代表)が20日、民主党の小沢一郎元代表と会談し、衆院政治倫理審査会(政倫審)への自発的出席を促し、拒否されたことを受け、同党は20日午後、役員会で対応を協議した。だが、小沢氏の政倫審出席を議決することに反対論が出て、結論を27日に予定される次回役員会まで持ち越した。党内では、自民党が議決に応じない方針を固めたことで議決の実現性が微妙になったとして、政倫審ではなく、証人喚問の受け入れもやむなしとする意見も出ている。
★産経
小沢氏離党勧告も
菅直人首相(民主党代表)は20日、民主党の小沢一郎元代表と首相官邸で1時間半余り会談した。首相は衆院政治倫理審査会に出席し、「政治とカネ」の問題を弁明するよう要請したが、小沢氏は「出る必要性がない。招致議決があっても出ない」と拒否した。
首相は「党として物事を決めなければならなくなる」と離党勧告を含め厳しい対応を取る可能性に言及。それでも小沢氏は近く強制起訴され司法手続きが始まることを理由に応じず、会談は決裂した。
★日経
富士重、大連に合弁工場
新興の奇瑞と交渉 300億円投資し中型車生産
富士重工業は中国で乗用車生産に乗り出す。中国大手の新興メーカー、奇瑞汽車(安徽省)と大連市に合弁工場を建設する方向で最終調整に入った。2011年にも着工し、13年中の稼働を目指す。投資額は300億円前後の見通し。富士重の進出により日本の自動車大手が中国生産で出そろう。世界の自動車大手が集まる世界最大の中国市場で販売競争も加速しそうだ
http://thenagatachou.blog.so-net.ne.jp/2010-12-21
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