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2010年12月17日 掲載
諫早干拓ぐらいで威張るな!
●止まったのは全体の9%だけ
菅首相が諫早干拓で「政治決断」をアピールしている。「私なりの知見を持っている」と潮受け堤防の開門を決め、胸を張っているのだが、そのために汗を流して動き回ったわけではない。高裁判断を受けて、「じゃあ、そうしましょう」と決めただけだ。この程度で「指導力を発揮した」とエラソーに言われると鼻白んでしまう。
なにしろ菅は、ほかの事業に関しては知らんぷりを決め込んでいるのだ。その象徴が「八ツ場ダム」である。
鳩山政権誕生直後、前原国交大臣(当時)は選挙の目玉公約に掲げた「八ツ場ダム中止」を宣言。テレビは大臣が現地視察する様子を“実況中継”した。当然、ほとんどの国民が「八ツ場ダムの工事は止まっている」と思っているが、実際は全く違う。
頻繁に行き交うトラック、斜面に張り付く作業者、ほぼ完成した巨大橋梁と新たに工事が始まった橋梁――。「八ッ場ダムはなぜ止まらないか?」(ほんの木)という告発DVDに収められた映像は、治水上も利水上も不必要なダム関連事業に、いまなお膨大な血税がつぎ込まれている実態を紹介している。制作したのは、「公共事業チェック議連」事務局長だった前衆院議員・保坂展人氏。
「参院選の演説で“八ツ場ダムは止まっていません”と訴えると、有権者の反応がよかったのです。みなさん実態を知らず、驚いた様子でした。そこで、テレビや大新聞が伝えない現場をDVDで告発しようと思ったのです」
国民だましのカラクリも暴露している。前原が中止にしたのは「ダム本体工事」で、全体の事業費の「9%」にすぎない。大半を占める「生活関連事業」(「代替地造成」や「付け替え道路建設」)は中止になっていないという。ダム建設を前提にした工事を「生活再建事業」という美名の下、続行しているのだ。
ダム計画が抱える問題点も告発。ダム湖に水をためた際に地滑りが起きる危険性があるし、酸性の水質を上流で中和する工程で有害物質のヒ素が堆積している恐れもあるという。それでも菅政権は巨額の税金をつぎ込み続けている。諫早ぐらいで成果をアピールされても困るのだ。
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