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鳩山由紀夫前首相は20日、北海道苫小牧市内で開いた自身の後援会役員会で、政界引退を正式に撤回した。
発言の詳細は次の通り
「私も議員を続けさせていたくべきか悩んでおりますなかで、さまざまな外交の問題も直撃しました。『自分だったらな』とさまざまな思いを申し上げたこともございました。信頼関係というものが外交のある意味での基本だと思っております。その信頼関係をわずかな期間でしたけれども、アジアを中心に結ばせてもらった。そのことを国益に継がせさせていただくことがきようかな、とそのようにも感じて行動して参りました。中国に参りました。韓国にも参りました。(首相を)辞めたことは残念だけど、これからもおつきあいしようじゃないか。自分も大統領辞めてもあんたとは一生付き合っていきたい、そんなお気持ちまで頂戴をいたした方もございます。ベトナムにいった折にも、まだ最終結論が出ていなかった原子力やレアアースについても、おかげさまで、結論をそのときに頂戴を基本的にできたことは何よりだと思いました」
「そして、国益ということを中長期的に考えたときに、こういった外交案件に関して、自分なりの役割というものを、(議員)バッジを付けて果たしていくことの方が望ましいのか、あるいはバッジを付けなくても十分にこなすことができるのか自問自答した。多くの先方の方の話も伺いましたが、やはり国会議員として行動してもらいたい、という先方からのお気持ちもたくさん頂戴したところでございます」
「加えて、皆さん方に大変心配をおかけしてしまっている現在の民主党の状況がございます。私が民主党を作った張本人です。その張本人として申し上げれば、民主党こそ、それぞれある意味での出自はさまざまあります。考え方もさまざまです。
しかし、それをお互いにぶつけながら、議論というものを大いに自由闊達(かつたつ)に行いながら、一つは和というものを大事にして、友愛精神のなかで党を運営してまいりました。さまざまグループは存在してまいりましたが、グループがいがみ合うのではなくて、むしろ協力し合って、民主党という党の一体感を作り上げることができた。その民主党の友愛の政策、そして友愛の体質が、ある意味で壊れ始めているのではないか、非常にそのことを心配している。国民の皆さんに、民主党の原点に戻んなさい。沢山の方からそのような気持ちも頂戴をいたしております」
「いまこそ、民主党が一致団結をして挙党態勢を作らなければならない時ではないか。さきほど(北海)道議会の先生方からもそのようなご要望を頂戴したところであります。その通りであります。いまこそ、いがみ合うのではなく国民の皆さまにご信頼をいただけるような体質に今一度作り代えていかなければならない」
「私は自分自身、民主党を立ち上げるときに存在した人間でありますが、だからこそ、よく分かっています。民主党を政権交代のできる政党に高めることができたのは、いわゆる小沢(一郎)先生(の自由党)と合流をして、民由合併を成し得たからだと思っております。ややもすると民主党の体質が必ずしも保守ではないかと思われていますが、その民主党に対して保守的な、保守の安定した考えをリードしてくれる方が入ってくださったことで民主党が大きく躍進をとげることができたと確信をしております。だからこそ、さまざまな政策を議論しながら高めていくことができた政党だとも思っております。その民主との良さというものが失われてはなりません。いまこそ民主党の良き文化や伝統を取り戻さなければならない。民主党の原点を忘れてはならない。原点を思い出して、行動しなければならない時だと思っております」
「民主党はこの北海道9区からスタートした政党です。9区の後援会の幹部の方が一番お分かりだと思います。いまこそ党を一つにすることが、国民の皆さま方に、国益に資する体質の民主党に育て上げていく、大変重要なときだと思っておられると思います」
「国民の声を忘れてしまえば、その政党の未来はないと思います。国民の皆さま方の声を大切にさせて、そして国益に資する政治というものを行わせていただくために、鳩山自身、皆さま方のご期待というものをいただけるのであれば、次の衆院選挙においても行動をともにさせていただきたい、そのように感じているところであります。言うまでもありません。後援会の皆さま方がお認めをいただけるかどうかにかかっておりまして、自分一人で突っ走ってまいるつもりはございません。皆さま方とともにこれからも、もし、ふるさとのためにもっともっと汗をかけとご指導をいただけるなら、そのようなことをこれからも行わせていたければと思っているところでございます」
「今日は悪路のなか、皆さま方にお集まりをいただいて、このようなお話を申し上げさせていただく機会をいただいたことを本当にありがたく思っております。言うまでもありません。現在の民主党の状況を考えたとき、いつ解散・総選挙があるかわからない。ひょっとすると早いぞ、とそのようなことも言われているような状況ですが、決して楽観はできる状況ではないことは皆さま方ご案内の通りです。こういう厳しいときだからこそ、後援会が頑張ろうじゃないか、と大変暖かい気持ちをいただいたことを本当にうれしく思っています。皆さま方のお気持ちを一つにさせていただくことができるかどうか、その判断は皆さま方に委ねさせていただきますが、その折にはしっかりと国益に資するような鳩山に戻らせていただくような、そんなことをさまざま行動で示させていただきたい。命を大切に、国民の生活を第一にする政治を取り戻すためにこれかも皆さんとともに頑張ってまいりたい」
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101218/stt1012181610006-n1.htm
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